国際シンポジウム当日になりました。今日から2日間、ハルハ河/ノモンハン戦争についての研究発表と議論が展開されます。私の発表は今日の午後から、気合いを入れるためにも、しっかり朝食を食べて臨むことにします。
ウランバートル・ホテルの朝食ビュッフェ。メニューが多いので複数のテーブルに分かれていて、こちらはパンとフルーツ、ジュースのテーブルです。中国系の宿泊客が多いのか、メインディッシュは中華っぽいものが目立ちます(昨日食べたので今日は取っていませんが)。
また、シェフに頼めばその場で卵料理も作ってくれます。スクラップエッグ、ポーチドエッグやオムレツ、トッピングはお好みです。
迎えの車に乗せてもらい、国際シンポジウムの会場となるモンゴル日本人材開発センターに到着しました。このところ毎年のように来ています。
エントランスに掲げられているのは、絵画ではなく絨毯。モンゴルでは社会主義時代の後半から、機械織の絨毯が生産されています。
聞いた話ですが、モンゴルの羊の毛は割と硬いので、絨毯には向いているとのこと。しかも羊毛の値段が安く、そのためか、絨毯も他国の手織りのものよりはるかに安価に手に入ります。
反対側には東京五輪のロゴとキャラクターがありました。そらそうよ。
モンゴル日本人材開発センターでは、日本語教室や日本の文化紹介、日本への留学支援、日本とのビジネス交流支援等が行われています。来月には日本留学の見本市を行うそうで、館内に広告が出ています。
mongol-japan-center.tumblr.com
というと、研究や学術的なシンポジウムとは無関係に思われるかも知れません。ですが、1階には会議室があって、今回参加するウランバートル国際シンポジウムや世界モンゴル学者会議といった国際会議に使われてきたのです。
ちなみに、過去に当方が参加した会議については、下記エントリでも報告しています。
エントランスには各地の大学のパンフレットが置かれています。事前に言われていたら、本務校のパンフを持参して、置いてもらえるよう頼んだんですが、まぁ次回以降ということで。
さて国際シンポジウムです。今回はハルハ河/ノモンハン戦争の記念大会のようなもので、それだけに主催・協賛団体も多く名を連ねています。モンゴルからの来賓も、元首相や大使経験者に大物俳優と豪華そのもの。こんなところで私の報告内容は大丈夫なんだろうか、という気後れを感じます。
午前は来賓あいさつと基調講演(的なもの)があってお昼ご飯です。箸は中国製、弁当が温めてあるのは中華文化圏のお約束(結構好き)、そして料理は韓国風でキムチは容赦なく辛い、まさに北東アジアの交差点です。
で、お昼からは一般セッション。私も報告を行いました。詳細は以前のエントリで書きましたので、そちらをご覧ください。ってさっきから誘導ばっかりですね(汗
おかげさまで報告を終え、1日目のセッションも無事終了。この日は対外関係省でレセプションがあるので、そちらに向かいます。
高層ビルが増えに増えたウランバートル中心部ですが、対外関係省/外務省*1の建物は昔からのものが残っていて、懐かしさを覚えます。信じられないかも知れませんが、昔はこの通りの向こう側、対外関係省の塔より高い建物がなかったんですよ。
ちなみに、中に入ってからも撮影してはいるのですが、政府庁舎の内部を勝手に公開するのは気が引けるので、こちらでは控えさせていただきます。
ただ、レセプションの料理ぐらいは良いですよね(笑)
料理はいろいろあったのですが、まずはモンゴルっぽいもので揃えてみました。上は左からボーズ(包子)とホーショール(揚げ餃子風)とバンシ(茹で餃子風)。昨日の昼食にマントー・ボーズを食べたので、被ることなく一通り平らげたことになります。我ながら珍しく勘の良いことでした(笑)
続いて2日目。いきなり席がステージ上に置かれています。
実はこのように、午前のセッションで司会を務めることになっていたのでした。ただ、報告者の多くは自分より年齢も経験も上な方が多いので、ちょっと気が引けています。「会を司る」立場で、こういう気後れはあまり良いことではありません。
で、はたしてセッションの管理は上手くいきませんでした。各報告者の報告の分量が非常に多い中、タイムコントロールが全く利かず、予定が大幅に伸びることになってしまったのです。
むしろ良かったんじゃないか、と言ってくださる方もいらっしゃったのですが、参加者の方々の予定もありましたし、もう少し強く出られるようにしないといけません。反省しきりです……
というわけで、ちょっと苦い昼食、になるかと思いきや、味付けは思いを凌駕します。普通に辛くておいしかったです。
[←前のエントリ]
[次のエントリ→]
*1:時期によって名前が変わっています。ただし、いずれも日本の外務省に相当する省庁です。