高知大学教育研究部総合科学系地域協働教育学部門の定期刊行物"Collaboration"第13巻の研究論集に拙稿が掲載されました。ただ残念ながら電子版がないので、何とかweb上で公開できないかと思うのですが……
私が所属する高知大学教育研究部総合科学系地域協働教育学部門*1の定期刊行物"Collaboration"第13巻の研究論集に、拙稿「モンゴル国における地方移住促進―『Uターン運動』の現状と課題 ―」が掲載されました。
内容につきましては、モンゴルにおける都市、というかウランバートルから地方への移住を促進するための取り組みに着目し、現状と課題を論じたものになります。以前エントリにもしましたが、この論文を基にした学会報告も行っておりますので、そちらもご参考にしていただければ幸いです。
学会の際に鋭い指摘を頂いた通り、ここでの「移住」はウランバートルから地方都市へのものも含まれているのが実際です。ただ、それって統計上は都市から都市への移住になるんですよね。
そういう矛盾を孕んでいるのはどうなのか、と言われると全く同意なのですが、取り組みの出発点が首都ウランバートルの都市問題、とりわけ渋滞や大気汚染の緩和にありますし、現政権によって人口増の目標を課せられた地方からすれば、人が移ってきたらOKなわけで、移住先が都市部だろうが郡部・遊牧地域だろうが関係ない、というところではないかと推察します。
もっとも、私からすれば地方の開発や振興、地方が直面する問題の解決という視点がほとんど見えてこないことに、非常に違和感を覚えるのですが……