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初の大方、初の鷹四軍:高知ファイティングドッグス対福岡ソフトバンクホークス四軍@大方(2023.6.3.)


 今季発足した福岡ソフトバンクホークス四軍は四国アイランドリーグplus加盟チームとの交流戦を組んでいます。高知ファイティングドッグスとの対戦は黒潮町の大方球場で開催、2連戦の初戦を観てきました。

 

 

 今季スタートした福岡ソフトバンクホークス四軍。あればぁ育成選手を獲っているから納得の流れである一方、前例がないだけにどういうチームか不思議に思っている方も多いのではと思います。

 その四軍は九州・四国の独立リーグ各チームと試合を組んでいて、高知ファイティングドッグスとの対戦は6試合、うち高知の持ち試合はいずれも黒潮町大方球場で開催予定です。このうち2試合は6月頭の土日に設定。観に行ってみることにしました。

 

 

 通い慣れた国道56号線で大方へ。大方球場、近所は何度となく通ったことがあるのですが、入場するのは初めてです。

 スタンドは芝生か松林、両翼だけを見ると93mですから、地方球場の中でも小規模な部類に入るように見えます。

 

 

 ただ、センターまでの距離は123m。なので左中間と右中間も結構深く、フィールドの面積でいえば結構あるのではと思います。外野の芝生も手入れがしっかりしているので、そんじょそこらの球場には引けを取りません。

 またご覧の通りバックスクリーンはなく、防風林が代わりになっています。松林の向こうは太平洋が広がっているという、実に味のある球場です。

 

 

 地元出身の歌手REIKAさんによる国家独唱。内野スタンドにポールが立っているのはアメリカのマイナーやインディペンデントっぽい、と思うのは私だけでしょうか。

 

 

 黒潮町から記念品贈呈。ドッグスは春季キャンプを張るなど、黒潮町とは縁が深いのです。またホークスが南海時代に当時の大方町でキャンプを行っていたこともあります。

 

 

 さて試合です。ドッグス先発は中津、初回は三者凡退三振1と上々の立ち上がりです。

 

 

 ふと見ると、1塁には高波コーチがいました。道理で今日の海は荒いわけです(違う)

 オールド・ファンにはF1セブンが懐かしいところ。そこで問題です。F1セブンの残り6人を答えてください。レディー、ゴー!

 

 

 一方ホークス先発は井﨑。育成2年目の右腕です。ただ正直私もホークスの選手は覚えきれないので、詳しくは球団公式にて。

 

www.softbankhawks.co.jp

 

 

 その井﨑に対し、ドッグスは先頭の有田がヒットで出塁、森本の内野ゴロで1死2塁としたところで、3番坂口がライト前にタイムリーを放ち先制します。

 ただ追加点は奪えず、この回の得点は1点のみ。その後は両チーム無得点が続きます。

 

 

 4回にドッグスは投手交代、2番手に中園を送ります。NPB相手にアピールする機会なので、選手を多めに出すのかも知れません。一方のホークスは井﨑が続投、さらにゼロ更新が続きます。

 

 

 4回表終了、普段と違ってこの日は伊藤園タイムです。参加者がフライボールを見事キャッチ、伊藤園のペットボトルの麦茶が100円になりました。

 

 

 スミ1が続いてきた試合ですが、後半になると動き出します。6回表、ドッグスは3番手に田村が上がりましたが、先頭打者にヒットを打たれます。この後2死はとったものの、送球エラーが二つ重なり、同点に追いつかれます。

 

 

 さらにライトフェンス直撃の3塁打を浴び、1-2と逆転されてしまいました。

 

 

 その裏、ドッグスは途中交代の先頭打者山本が四球を選ぶと、ここで井﨑が体調不良を訴え降板、急遽田中怜悧ハモンドが登板します。

 

www.softbankhawks.co.jp

 

 

 ここで山本が盗塁を決めると、打者鳥井はレフトのさらに左を破る2塁打!ドッグスがすぐさま同点に追いつきます。なおもドッグスは田中を攻め立て2死満塁としますが、あと一本が出ず勝ち越しはなりません。

 

 

 直後の7回、ドッグスは4番手には大河原が上がりますが、投球がまるで定まりません。先頭打者をストレートで歩かせると、直後はファーストファウルフライとなったものの、暴投の末四球、その後も暴投から四球で、1死満塁としてしまいます。

 ところが、その後はサードゴロで本塁封殺、そして三振。気が付けば2暴投3四球で無失点、結果として6回裏に続くZGS残塁グランドスラム)返しとなりました。

 

 

 すると直後の7回裏、ドッグスは内野ゴロ送球エラーで無死2塁のチャンスを手にすると、さらに暴投と四球で無死1, 3塁とチャンスを広げてもらいます。この後2死に追い込まれましたが、ここで連続四球で押し出し、勝越点を献上されます。

 

 

 さらに2死満塁となったところで、田中が右中間最深部を破る当たりを放って走者一掃。ドッグスがこの回4点を手にしました。

 

 

 8回表、ドッグスは大河原を下げて瀬古を起用。その瀬古は2塁打と送球エラーでピンチを作ってしまいますが、その後は内野ゴロの間に1点を取られたのみで切り抜けます。

 

 

 しかしドッグスは8回裏、有田のショートへの内野安打に続いて森本が右中間に鋭いライナーを放ちます。これにライトが追いつけず、ボールが外野を転々とする間に有田が生還、再び4点差とします。

 

 

 最終回は平間が登板。秋田はそもそも肩を作っていなかったので、こちらが既定路線だったようです。

 そして平間は先頭こそ歩かせましたが、後は三振、三振、ほじゃひで抑えてゲームセット!7-3でドッグ氏が快勝です。

 

 

 ヒーローインタビューは投打1名ずつ。勝ち投手は大河原だそうですが、いくらなんでも出てきません。

 

 

 先発3回無失点の中津。アドリブは弱いようです

 

 

 大事な場面で3点をもぎ取った田中。NPB相手に良いアピールになっていると良いですね。

 

 

 試合後、1塁側スタンドから駐車場に向かう途中で、選手・監督・コーチがお見送り。緊張して立ち止まる観客が多い中、無邪気な子どもが走り回っていきました。

 なお2試合目は本日13時、大方球場で開催です。