到着翌日の朝になりました。この日は第16回ウランバートル国際シンポジウムで司会と研究報告を行います。準備が十分できている気がまーったくしないのですが、とりあえずいっときます。
まずはしっかり朝食。アーロールが出ていたのが気になって、少し取ってみました。右上の皿にある虫っぽい形の乳製品です。ただ、もっとガバっといっても良かったかも知れないと、ちょっと後悔。
朝食後に迎えの車で会場となるモンゴル国立大学図書館に向かい、いよいよシンポジウムです。
報告者なので座席を用意してもらっています。
ウランバートル国際シンポジウムに初めて参加したのは2015年。なので、それなりに回数は重ねているのですが、やはり緊張はするものです。とくに今回は畑違いのテーマでおっかなびっくりの研究報告をぶっつけ本番で行うので、なおのことです。
ただ、プログラムを見て思い出しました。基調講演の司会も頼まれていたのでした。ってか門外漢の私で大丈夫なんでしょうか。さらに不安を感じている中でシンポジウムが始まりましたが、考えてみれば基調講演は一般報告と違ってマトモに質疑応答を行わないわけで、司会から質問をする必要もなく、なんとか形通り終えることができました。
昼食。司会は終わりましたが研究報告はこれからです。緊張と不安で食事がのどを通らない、なんてことはなく、しっかり食べて以後のセッションに臨みます。
そして研究報告です。普段は自分の報告を撮影してもらうことはないのですが、今回はご厚意により撮っていただきました。ありがとうございました。
写っているのは報告スライドのトップ画面ですが、分かる方には既にお分かりだと思います。弊学朝倉キャンパスの正門です。ちゃんと高知大学の研究者っぽいこともやってるんだぞだから給料上げろってのもアピールしとかないといけませんからね(笑)
なお、報告につきましては、こちらのエントリをご覧ください。
こちらは論文にまとめた上で、査読に通れば公刊されます。もっとも、今回の報告は資料元となった「青木文庫」のごく一部を紹介したものでしかありません。機会があれば未整理の資料をさらに調査して、結果を発表していきたいんですけどね。高知に来た以上、モンゴル学の先学の成果を掘り起こしたい使命感はありますし。
それはさておき、当方の研究報告も含め、シンポジウムはつつがなく終了しました。これからレセプションです。
まずはモンゴルのオルティン・ドー(長唄)。
続いてはフーミー(ホーミー)。高知でもライブ活動を続けている歌い手がいらっしゃるのですが、なかなかライブと予定が合わず……
こちらはモンゴルで独自の発展を遂げたオラン・ノガラルト(コントーション)です。
記事にもあるように、オラン・ノガラルトは子どもの頃から習う技です。なので、舞台に出てきた時は小さな女の子がやって来たという感じだったのですが、台に上がるやいなや一変、アウラを纏ったパフォーマーに変貌しました。
普通に考えても難しいオラン・ノガラルトの中でも難易度の高い技、だと思います。民主化以来30年、サーカスも紆余曲折あったのですが、ってかまだあるのですが(書き出すと長くなるので省略)、技に関しては途絶えず継承されているようです。
[前回エントリ]
[次回エントリ]