曇り空で気温が下がったウランバートル。今日は国際シンポジウムが終わったら、草原に出る予定です。
さて、第15回ウランバートル国際シンポジウム、2日目も当方研究報告含め無事終了しました。お昼のお弁当を食べたら、3年ぶりに草原へと向かいます。
あ、ちなみに当方の研究報告についてはこちらで。今後は論文にまとめて公開の予定です。
迎えの車でいったんホテルに戻り、着替えて出発。真昼とはいえ結構気温が低いので、今のうちに着込んでおかないといけません。
さて、今回訪れるのは前回に続いてツォンジン・ボルドグ。世界最大のチンギス・ハーン像があるところです。
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こんな感じで、既に何回も行ったところですが、前回改修中だった道路がどうなったは気になります(ちなみにナライハまでは片側2車線で中央分離帯でした。モンゴルでは高規格道路の部類に入ると思います)。
何より3年の空白を経て、草原に行けるのです。それだけでも、ありがたいことです。
ウランバートルの中心街を抜けて草原を走り、ナライハを駆け抜けます。いや、今はナライハも首都の一地区なのですが、間に草原があるので別の街のイメージがやはりあります。
ナライハの市街地が途切れるころ、囲いの外で牛が草を食んでいます。
遠くに見える住宅街は、おそらく社会主義時代に整備されたもの。草原の中で蜃気楼のように浮かんでいます。
送電線と家畜の群れ。
さらに走りに走って、いよいよチンギス・ハーン像が見えてきました。
ツォンジン・ボルドグに着きました。2019年に来た時にはあちこちで剥落や亀裂があった階段が、すっかり修繕されています。
ここからチンギス・ハーン像に登ります。当然有料で、相応の値段がします。それでもモンゴルの家族連れが入っていくのを目にします。モンゴルには豊かになった人がかなり増えたのだろうと思います。そうでない人も間違いなくいるのですが。
展望台に上がってきました。ハーンには2019年以来の謁見です。
右手に持つ鞭の先の光景。コロナ禍の影響か、3年間で開発はさほど進んでいないようです。
トーラ川の向かう先、山を越えて続く草原。
左手は観光客用のゲルの土台でしょう。単に準備中なのか、開発はしたけれど利用客がなくて営業できていないのかは分かりません。
ゲートから東西の幹線道路。
この10年近くというもの、ウランバートル近郊から遠くに行けていないので、この道を通ってでもいつか何とか、とは思うのですが、それはいつになることか。
チンギス・ハーンの母ホエルン(ウイルン)像。
像の上は風が強く、日が陰るとただでさえ冷涼なのがさらに寒くなります。そろそろ降りることにしましょう。
降りてくると、快晴が戻ってきました。やはり青空の下の草原を見ると、来て良かったと思います。
階段を降りたところでは、結婚式のロケーション撮影の最中でした。
少し前まではモンゴルの暦で吉日を選び、社会主義時代からある結婚宮殿で挙式して、スフバータル像に献花して……というのがお決まりのパターンだったと思うんですが、今はこういうカップルもいるのですね。
さて、夜のレセプションに備えて、ウランバートルに戻ります。
帰り道、いまいち天気が悪くなってきました。時折、雪すらちらつきます。
そんな草原を、ところどころ日照が射しています。どこか幻想的な光景です。
ナライハを再び通ります。
ここからしばらくは広くなった道を快走しますが、ウランバートル手前のゲート辺りから、やはり渋滞してきます。南部を回り道して回避しようとしますが、どこを通ろうと結局は渋滞につかまります。
極めつけはこれ。市内南部の大規模市場の駐車場からの出口と、もともと詰まった道路との合流地点、これで事故が起きないのがむしろ芸術的ですらあります。
ただ何とか渋滞を抜け、スフバータル広場に戻ってきました。この夏に南側の一部に人工芝が敷かれ、市民がのんびり過ごせる場所になりました。
目の前にあるのは、一部移転が始まった首都政庁。渋滞対策で政府機関の一部も移転の予定があるそうですが、はたして成否はいかに。
……と偉そうに言ってますが、実際は寒さに震えています。ビジョンを見ると、
……そりゃ寒いわ。今時分の高知って余裕で20度はありますよね(なお、高知とウランバートルの時差は+1時間です)。
ちなみに、スクリーンで写されているのは、モンゴルでのLGBTに関するキャンペーン。プライドウィークの要領で、8月26日から9月4日までの10日間が平等・プライドデイズということだそうです。モンゴルでもこういうキャンペーンが堂々と張れるようになったのですね。