独立リーグ日本一を決める日本独立リーググランドチャンピオンシップが今年も開催!坊っちゃんスタジアムで5リーグ6チームが覇を競います。開幕戦は愛媛マンダリンパイレーツ(IPBL・開催県枠)と石狩レッドフェニックス(HFL)の対戦です。
2022年に新たな形で復活した日本独立リーググランドチャンピオンシップ。今年は日本海リーグが加わるとともに開催県枠も設けられ、四国アイランドリーグplus、ルートインBCリーグ、ヤマエ九州アジアリーグ、北海道フロンティアリーグとともに5リーグ6チームが3日間のノックダウン方式で独立リーグ日本一を懸けて出場します。開催要項と組み合わせはこちら。
高速バスと汽車を乗り継いで、市坪駅にやって来ました。坊っちゃんスタジアムは文字通り駅の目の前です。
駅から出たらすぐスタジアム。この上ない環境です。なお電車と汽車の本数は
スタジアム前には正岡子規の野球殿堂入り記念プレートが置かれています。こうしてみると、子規による野球用語の訳語が今も多く使われているのが分かります。ただ
球場に入ると、本日の第1試合、愛媛マンダリンパイレーツと石狩レッドフェニックスのオーダーが出ていました。愛媛は開催県枠、石狩は北海道フロンティアリーグを制しての出場です。
試合前の愛媛のチアダンサーによるパフォーマンス。正直言うと、愛媛のホームゲームを観に行ったことがないので、チアチームがあること自体知らなかったです……
一方、グラウンドには愛媛のマスコットキャラクター、マッピーも登場。石狩のベンチ前で交流中です。
試合前、両チームが並んで記念撮影を行います。マッピーも加わっていますね。
さて、今回北海道フロンティアリーグ優勝チームとして出場する石狩レッドフェニックスは2020年に誕生したチームです。2021年シーズンは北海道ベースボールリーグに参戦、2022年からは日本独立リーグ野球機構への加盟を目指す士別サムライブレイズと美唄ブラックダイヤモンズとともに北海道フロンティアリーグを結成しました。
フロンティアリーグ初年度の2022年シーズンは、リーグ戦で首位となったものの、リーグチャンピオンシップでシーズン2位の士別に敗れ優勝はならず。その雪辱を今季晴らしての初出場となりました。
また、監督坪井智哉、コーチ的場寛一、と聞けば、それだけで胸が熱くなる暗黒阪神ファンも多いのではないでしょうか。
試合前のメンバー表交換。この後揃って記念撮影です。
グランドチャンピオンシップだけあって、審判は線審2名も加わる6人制。試合前の審判団の打ち合わせにはマッピーも入っていました。
試合開始です。愛媛は先発に今季リーグ最多奪三振の田島を立ててきました。
(以下、リーグ戦の成績はリーグ公式データサイトまたは一球速報.comによります)
石狩の一塁コーチは的場が務めます。的場を実際に見るのはいつ以来でしょうか……
3塁コーチには坪井監督自ら立っています。現役時代と変わらない身のこなしです。
1回裏、石狩の先発は野口。リーグ戦では8勝(4敗)を挙げているそうです。両投手が好投し、試合はしばらく無得点で進んでいきます。
試合が動いたのは5回裏の愛媛の攻撃。1死満塁から宇都宮がショートゴロを放つと、二塁封殺の間に三塁走者が還ります。
なおも2死1, 3塁のチャンスが続く愛媛は、次の矢野の打席で宇都宮が盗塁。これが蟹澤の悪送球を誘い、3塁走者が生還します。その直後、3-2の場面で野口が暴投、二塁走者の宇都宮が一気に本塁を狙いますが、蟹澤→野口の連携でタッチアウト。3点目は阻止します。
その後6回は両チーム無得点となり、7回表、愛媛は田島に代わり山田がマウンドに上がります。
その山田が7回を抑え、愛媛のラッキー7に再びチアが登場します。ここで石狩を突き放したい愛媛でしたが、立ち直った野口の前に得点が奪えません。
8回表、愛媛は三番手に内海を送ります。
内海は2アウトまで簡単にとりましたが、ここで石狩が奮起。中谷内のフェンス直撃の2塁打に続いて鶴尾がセンター前にヒットを放ち、待望の1点をもぎとります。さらに、センターからの送球間に2塁を陥れた鶴尾は暴投で3塁まで達しますが、ここで内海が後続を三振で仕留め、同点はなりませんでした。
その直後、愛媛は先頭宇都宮のセーフティバントから犠打にヒットで1死1, 3塁のチャンスを作ります。この場面で石狩は野口を下げ、2番手増田に託します。
すると、愛媛は1塁走者押川が盗塁を決めて2, 3塁に。そのため石狩の内野が前進守備に切り替えたところで、2番漆原が三遊間をきっちりと抜くタイムリー。走者2人が還り、愛媛がリードを拡げました。
そして最終回、愛媛はダブルストッパー弁当の一員、シーズン6セーブの菊田がマウンドに立ちます。
その菊田には2アウトから四球とヒット、さらに四球で満塁のピンチを招きますが、最後は粘る蟹澤をショートゴロに打ち取り試合終了。
最終スコア。昨年は士別が打ち込まれる場面が目立ちましたが、今季は3点差とは思えないほどのきわどい試合でした。北海道フロンティアリーグ、着実に進歩しているようです。