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地域系学部というのに加わった大学教員による高知発モンゴル発のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

半月に2度も宿毛に行って観光地にも足を延ばしてみました

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 高知ユナイテッドSCのホームゲームの観戦で、今月は2度も宿毛まで出かけることになりました。 ただ同じ県内でもそう気軽に行ける距離でもないので、この機会に観光にも行ってみました。

 

 

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 江戸時代は伊予との国境を守る城代家老を擁し、城下町として栄えた宿毛。明治に入ってからも様々な政治家を輩出しています。まずはそんな歴史をまとめた宿毛市宿毛歴史館を見ることにします。

 

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 宿毛歴史館は市の文教センターの3階。FC刈谷戦と東京武蔵野ユナイテッドFC戦の間に企画展示が変わったこともあり、都度訪れることにしました。

 こちらは2回目の訪問、山内家の墓所に関する企画展示が始まったばかり。企画は現在も進行中です。

 

www.city.sukumo.kochi.jp

 

 展示の基となった山内家の墓所高知市内、筆山のふもとです。中に入ったことまではないものの、私もたまにそばをランニングやウォーキングで通るわけで、つまりはそのぐらいの近さです。あらためて、歴史的にぜいたくなところに住んでいるものだと思います。

 

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 歴史展示室の真ん中には、江戸時代の宿毛城下の街並みの模型があります。

 大通りは城から離れていて、城に向かうには曲がらないといけません。他にも屈曲させたところがあって、守りを考えた街の作りになっています。

 また家々を見ると、中で畑を作っているようです。他の城下町と比べると、ゆったりとした感じを受けます。

 

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 階段を上ると、城下町の風景を上から眺められます。その上にはモニタがあり、宿毛の風景や祭り等を記録したビデオを見ることができます。

 ちなみに、企画展が行われているのは隣の展示室。加えて、今年は高知県内で廃藩置県150周年記念の企画展が各地で行われていて、宿毛歴史館では「地方長官を歴任した宿毛の人物群像」が開催中です。

 

www.city.sukumo.kochi.jp

 

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 宿毛歴史館から大通りを挟んだ向かいには、「宿毛まちのえき 林邸」が建っています。国務大臣を三代続けて輩出し、自由民権運動の拠点となった林家の旧邸宅を大規模改修した施設です。

 

www.hayashitei.com

 

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 家屋に対して意外と質素な門構え。ただ、当時は対立する政治家や支持者との抗争もあったようで、大挙して押しかけられた時のことを考えれば、この方がかえって良かったのかも知れません。

 

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 邸宅は2階建て。厳寒の上に窓があるのは書生部屋ですが、往時は書生が見張りもかねていて、対立者らの攻撃に備えていたのだとか。

 

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 1階には6畳の部屋が連なっています。畳を外せば大人数での集会に使えるようになっています。

 

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 2階につながる階段。昔こういう引き出しには憧れたものです。

 

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 ただ2階に上がると、別の階段が設けられています。こちらの回り階段は、家中で暴力沙汰が起きた時の避難用に作られていたとのこと。

 

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 さらには、床の間の畳に隠し階段まで仕込まれています。こちらも有事の際の避難経路になっています。

 

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 階段と言いましたが狭い空間です。緊急用ということもあり、一気に1階まで降りられる、というかほぼ落ちるような造りです。

 

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 階段が実際に使われたことはなかったという解説ですが、それでも仕込んでおくだけに背景はあったようで、それを伺わせるのがこういう事件。戦前の選挙ェ……

 今でも地方では「選挙になるとムラが割れる」という声がたまに聴かれますが、良い悪いは別として、こういう空気が戦後もしばらく残っていたことが、背景にあるのだろうな、とは思います。

 

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 先程も書いた書生部屋。見張り目的もあるので、かなり床が高くなっています。

 

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 私が正座した時の目線で撮った写真がこちら。左手の屋根が邪魔をして、これではあまり見張りとしては使えない気がするのですが……

 

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 平和な現在に気分を戻します。改修時に建物の一部はカフェとなり、喫茶・食事や物品販売のスペースもできています。

 いろいろお茶があって、この日はあまり気温が上がらなかったので、月桃茶をホットで飲んで、一息つくことにしました。

 

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 ちなみに、車でおいでる場合は東側に駐車場があります。高知工業学校(現高知工業高校)創設者の顕彰碑が目印です。

 

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 ここからは市街地を少し離れます。南の大月町から足摺岬のある土佐清水市方面に向かう国道321号線に乗り、少し走って道の駅すくもサニーサイドパークにやって来ました。

 

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 海沿いにいくつか和風建築が並んでいて、いちばん西にあるのが道の駅の売店です。以前にも道の駅巡りで来たことがあって、その時の話がコチラ。

 

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 敷地には新たに造られた茶堂があります。茶堂については梼原の旅でも見ましたが、他にもあったんですね。

 

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 付近には遊歩道があり、その先にはこれも和風なステージが建っています。

 ただ、どうもしばらく使われた形跡がないのですが……

 

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 ステージの先には海。奥に見える岬の向こうは九州です。かつては大分県佐伯市までフェリーがあったのですが後に休航、運営会社も船も無くなり、再開に向けた話もまるで聞きません。

 

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 高知でよく見る開けた海岸線とは異なり、岬が海に落ちていくのを見ると、四国の端の端にまで来たのだと実感します。

 

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 今回のお目当てはこちら。お昼時なので、宿毛ご当地グルメ「すくモーニング」を食べに来たのです。

 全国的に見れば偉大な名古屋の陰に隠れてしまっていますが、実は高知も喫茶店文化が定着しているところ。特に宿毛では独自のモーニングが発達していて、これを地元PRに活かそうという動きが出ています。

 

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 古き良きレースのソファ席に座ると、こちらも昔ながらの柄入りのグラスで水が運ばれてきました。子どもの頃にはこういう柄物をよく見かけたものです。

 

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 そして運ばれてきたモーニングがこちら。パンとおにぎりが選べたのですが、このとりあわせならやはりパンかなぁと。

 

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 そのパンはバターたっぷり、さらに砂糖とシナモンがかかっています。佐藤は決してしつこくなく、シナモンの香りが引き立ちます。

 

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 スープの代わりにお味噌汁がついています。これがすくモーニングのポイントなんだそうです。

 

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 高知の多くの職場は、本学含めたいていは始業が8時半と早いのですが、宿毛だけ時差があるという話は聞きません。酒呑みな割に朝が強い人が多い、ということになるわけで、これもこれで興味を惹くところです。

 さて、宿毛で推されているご当地グルメはこれだけではありません。

 

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 こちらは晩ご飯のおともに食べた「すくもの豚フランク」。宿毛の独自種の肉を使った一品です。市内の飲食店で食べられるので、事前にお店の情報を調べて、かつ行った先でもたずねてみると良いと思います。また、高知県内の各種イベントにも登場します。

 

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 この他に「すくものおいしい魚グルメ」もPR中で気になったのですが、避難指示中に食べに出かけるのもどうかと思ったので今回はパス。できれば10月3日のMIOびわこ滋賀戦のお楽しみ、ということにしました。