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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

久慈の街から海へ、もぐらんぴあへ(2019早春の東北一周No.13@いわて)

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 東北の旅折り返しの4日目。朝7時、おそらく防災無線で鳴り響いたあまちゃんのテーマで目覚めました。前日の三陸鉄道乗破に続いて、この日は東日本大震災の被害を乗り越えた水族館、もぐらんぴあへ行くという大事なイベントが控えています。

 

 

 ……という目的とはかけ離れたトップ画像になりました。前日にスーパーに行った時、今日の朝食用に何か飲み物が欲しいと思ったのですが、このツッコミの巧さに負けてしまいました。反射的なものではなくて、サンドウィッチマンの間にマグロというシチュエーションを最大限活かしているのには脱帽するばかりです。

 

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 ホテルを出て駅に向かいます。途中で見つけた建物、空き店舗になっていたのを利用したもので、今はあまちゃんの展示物を集めた「あまちゃんハウス」になっています。しかし、以前ここは「まちなかもぐらんぴあ」として、大震災で被災した水族館が移設されていました。その後、全国からの支援を得たもぐらんぴあは元の場所に帰り、現在に至っているのです。

 

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 こちらも気にはなるのですが、まだ営業開始前なので断念。引き続き駅に向かいます。

 

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 昨日列車を降りた三陸鉄道久慈駅。うに弁当の幟が目を引きます。

 

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 ただ、今日乗るのはJRの方。こちらもこちらで、ウニをモチーフにしたデザインです。ちなみに、駅舎はJRと三陸鉄道とで分かれていますが、駅のホームや構内は一緒。盛駅や東北の他の駅でもしばしば見かける造りです。

 

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 ここからはJR八戸線に乗車します。以前は国鉄時代の車両に乗ったのですが、今回は真新しい車両が待ち構えていました。ここで1駅だけJRに乗り、隣の陸中夏井駅に向かいます。

 ところが、この日は前日に続いて結構な風。しかも気温も下がっていて、早春とすら思えない気候です。

 

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 そして陸中夏井駅に着いてみれば、白いものがちらほらと……認めたくない現実です。とりあえず最低限の写真を撮って、駅舎に入りたいのですが、

 

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 動転していて撮影失敗……最大限補整をかけてもこれが限度ですorz

 ただ、駅舎が普通の建物っぽくないのはお分かりいただけると思います。これはかつての車掌車の廃車体を利用した「ダルマ駅舎」。今のように貨物列車がコンテナ化される前は、列車に車掌が同行していて、専用の車両も連結されていたのです。

 って、以前増毛に行った時も、こういう駅舎がありましたね。

 

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 ダルマ駅舎は北海道のイメージが強かったので、本州で見るのは意外でした。

 さて、もぐらんぴあの最寄駅はこの陸中夏井駅なのですが、あくまで相対的な最寄駅です。ここからもぐらんぴあまでは3キロ以上、歩けば小一時間はかかります。久慈市内からはバスもあるのですが、平日週3日だけでこの日の運転はありません。ちなみに平日3日だけというのに驚いた方、田舎には週1日だけのバスというのもフツーにあるので、別段珍しくもなんともないことです。

 とはいえ、ここから公共交通機関がないことは確かです。下手をすると、日本で一番アクセスに苦労する水族館かも知れません。なのでタクシー会社に電話すると、ものの数分で来てくれました。

 タクシーは駅前から街中を抜け、海沿いに出ていきます。この辺りは工業開発も行われていて、目の前に見えるのは石油タンクが並ぶ埋め立て地です。そんな中で運転士さんと話していると、この辺りではゴールデンウィークでも雪が降ることがあるとのこと。恐れ入りました。

 

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 タクシーは駅からものの10分もしないうちに、もぐらんぴあへ着きました。実は2年前の夏の旅で訪問するつもりだったのが、台風で断念せざるを得なかっただけに、ついに来たという感慨は、それはそれは強いです。

 

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