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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

もぐらんぴあ水族館と石油文化ホール(2019早春の東北一周No.14@いわて)

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 もぐらんぴあは地下坑を利用した水族館と石油備蓄に関する展示、地上の建物部分の2つに大きく分かれます。まずは前者、もぐらんぴあ水族館と石油文化ホールに入ります。

 

  

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 地下坑の入り口には分厚い防潮扉があります。しかし、大震災の時には坑内に津波流入、大きな打撃を与えたのでした。

 

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 まずは石油文化ホールに入ります。ホールと言っても坑道で、この先に水族館があって、そこまで行ってから引き返すことになります。

 

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 坑道内で吊られていた恐竜のモニュメント。由来は分かりません。

 

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 ところで、なぜ水族館に石油文化ホールなの?と思われた方もいらっしゃることでしょう。この辺りは国の石油備蓄基地として開発され、坑道も備蓄のために掘られたものです。その際、作業坑の一部を利用する形で、石油備蓄に関する広報施設と、地元の海の生き物や、海での暮らしを紹介する施設として、もぐらんぴあができたのです。

 

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 こちらには備蓄基地の建設風景に加えて、地元での記念パレードの写真も展示されています。漁業中心の、決して大きいとは言えない街に、備蓄基地建設が与えたインパクトは相当なものであったと思います。

 

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 当時の作業機械が1台残っていました。掘削機でしょうか。

 

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 運転台に登ることもできます。奥には発破体験コーナーもあります。今「はっぱ」を変換したら発破より前に「葉っぱ」が出てきてショックを受けています。

 

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 石油文化ホールの奥にある水族館にやって来ました。まだ全くそんな陽気ではないのですが、既にこいのぼりが上がっています。

 

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 地元の人々が作った、海の生き物のぬいぐるみの大軍。水族館ですから海の生き物自体がいるのは当然ですが、それ以外のものも意外とあります。

 

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 こちらにはご存知、さかなクンさんの絵が掲げられています。大震災後のもぐらんぴあが復活する上で、大きく貢献した功労者です。

 

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 水族館には、地元の学校の生徒による海の生き物の絵があちらこちらで登場します。中には既に食用になっているものもあります。

 

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 こちらの水槽にいたのは、珍しいアルビノのウニ。これでムラサキウニと言われても、ちょっと困りますね。

 

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 多種多様な生き物の紹介を見て、あらためて久慈の海の豊かさを感じます。それにしても一言コメントがじわじわきますが。

 

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 海で生きるのは人間も一緒。この日は見ることができませんでしたが、潜水や素潜りの実演もあるそうです。

 

www.moguranpia.com

 

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 さらに進んで、こちらはミズダコの展示です。それにしても、いちいち食用の話になりますね。

 

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 あらためて、大きいです。吸盤で吸い付かれたら怖いことになりそうです。よくこんなの獲って食べられるようになったものです。

 

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 ヒトデに触ったり、魚に餌をやったりの体験コーナーもあります。魚の眼で人間が識別できる気がしないのですが、それでも近くを通るとエサが貰えると思って群がるのですから不思議です。

 

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 海中に見立てた紙細工の展示。地下坑を奥深く歩いていると、確かに海中を歩くような、普通ではない感覚が湧くような気もします。

 

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 水槽にウツボがいました。高知以外で見た覚えがないのですが、多分覚えてないだけでしょう。同じ太平洋、水温や地形が違わなければ、この辺にウツボがいても不思議はないのです。

 

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 さて、先に述べた通りもぐらんぴあは東日本大震災で大打撃を受け、当時飼育していた生き物の多くが殉難することになりました。ただ、それでも生き残った生き物はいて、一部は帰還を果たしています。

 

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 そんな生き物の1つが、アオウミガメのかめ吉。通路がトンネルで貫く水槽は、その名をとったものです。

 

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 大震災を生き抜いたかめ吉は。自らの名がでかでかと掲げられた水槽の片隅で、どこ吹く風という感じでゆっくり休んでいます。

 

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 さらに奥に進むと、大震災当時の津波の高さを示す掲示がありました。復旧・再開間の時に、おそらく当時の津波の高さに合わせてペンキが塗り直されたのでしょう。

 この辺りで地下坑は行き止まりになります。もし、ここでこの高さの津波に遭ったら、もうどうすることもできなかったことでしょう。いくら地上での津波の高さより、はるかに低かったとしても。

 

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