第20回世界社会学会議2日目、今日と明日に研究報告です。ここまで来ると、もうできることはできるし、できないことはできないと、緊張を通り越して開き直りの境地になっています。
会場に向かう途中の道路が自転車と歩行者の共用になっています。よく見ると、自転車に乗っている人はヘルメットをかぶっています。
日本での自転車用ヘルメット努力義務化は一部で物議を醸したようですが、既にヘルメット着用が前提になっている街も世界にはあるんですね。
コンベンションセンターにやって来ました。
実のところ、私の報告はこちらではなくもう一つの会場であるクラウン・エンターテインメント・コンプレックスのコンベンションセンターで行われます。ただ報告は本日最後、夜のセッションですし、それまでは各会場のセッションをはしごしていきます。
会期1週間の間にセッションが詰め込まれていて、最初のセッションは8時半に始まります。もっとも朝早いだけに、集まりはイマイチです……
セッションの最初には、Narrm(メルボルン)の先住民、クリン・ネーションのウルンジェリ・ウォイウルンの人々への謝辞が述べられます。この謝辞は後のセッションでも一貫して捧げられることになります。
なお、ここでネーション(nation)は部族集団の上位単位を表しているようで、ウルンジェリ・ウォイウルン(wurundjeri woi wurrung)とは「ウォイウルンを母語とするウルンジェリ(族)」ということのようですが、厳密なところは正直ながらよく分かりません。ウォイウルンとウルンジェリの違いの簡単な解説はあるのですが、理解できた自信がありません……
世界社会学会議についてのSNS投稿を呼びかけるスライドも出てきました。Twitter(当時)、InstagramとFacebookでハッシュタグをつけて投稿しましょう。ということです。
ただこれ、次回どうなるんでしょうね。というか、旧twitterは残るんでしょうか。現状に違和感を覚える社会学者は決して少なくないでしょうし、これがmastodonやmisskeyやblueskyに代わるんでしょうか。Mastodonとmisskeyはアカウントを作っていますが、blueskyはいつになったら作れるのか分からないのが不安です。
お昼休み。コンベンションセンターの中で軽食を売っていますが何せ高い。外に出ればまだ安いのがあるかも知れないと思い外出します。
道路を横切っていると、メルボルンの最新型と思しきトラムが通っていきます。ただ、その後ろに来ている車両に目が釘付けになりました。
年代を感じさせる丸みを帯びた屋根と正面窓、側面は明かりとりの下に二段窓。先程の超低床車両とはまるで違い、郊外電車でもおかしくない床の高さ。さぞ年季の入った動態保存車両というところです。昔の嵐電と叡山電車を足して割ったような印象を受けました。デナ1形とかデナ21形とかモボ101形の旧車体を足して割った感じ、と言えば、ご理解いただけると思います。
ヤラ川の向こうにセブンイレブンがあったので、ヴィーガン向けのロールパイを買いました。植物ベースのソーセージ風ロールです。
別に食生活を変えるつもりはないのですが、モノは試しですし、なにより5ドル未満で中身のしっかりした温かいパイを買えるのがありがたい。味に関しても普通のソーセージロールに遜色なく、良い食事になりました。
研究報告の前に、報告資料の最終チェックを行います。
今回の大会では報告者が自前のPCを持ち込んで報告資料を掲示することは認められず、報告資料は事前に送付して会場のPCで映し出すことになっていました。ただ、その〆切が開催2週間前。何とか2件とも送るには送れたのですが、当然の如くやっつけ仕事で間違いだらけです。ですが差し替えは可能とのことなので、この日までに可能な限りの修正を施した新たなファイルを作っておいたのです。
会場には報告者準備室が用意されていて、ファイルのチェックと差し替えはここで行います。専用PCから自分のファイルを呼び出して、新たなファイルに置き換えて作業完了です。
で、報告については既に書いたので省略。
夜遅いセッションだったために出席者はとても少なく、最後まで残ったのは、私を含めて4人だけでした。助かった
それでも国際学会での報告を行ったことには変わりませんが、明日はどうなることやら。時間的にはもう少し早くなるのですが……
ひとまず報告のうち1つを終えて、ヤラ川を渡ります。既に現地時間21時半、早く宿に戻って晩ご飯が食べたいです。
本日の晩ご飯……の一部です。これだけってことはありません。
こちらはエキナカのスーパーで買ったコールスロー。すぐ食べられてたったの2ドル。今後も滞在中はお世話になりそうです。
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