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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

第20回世界社会学会議参加記(9)(終)Narrmよ、また逢う日まで

 

 Narrmを離れる時がやって来ました。サザンクロス駅から空港に向かいます。行きしなに怖い思いもしましたが、帰りもやはり2階席を確保します。

 

 

 

 空港に着きました。国際線乗り継ぎのカウンターが分からず苦労したものの、それでも何とかチェックイン。ボードを見ると欠航の表示があってヒヤッとしましたが、私の乗る便ではなく一安心です。

 

 

 出発まで少し時間があるのでラウンジへ。次にオーストラリアに来る機会がいつあるか分かりませんし、受けられるサービスは満喫しておかないと(笑)

 ラウンジの入口にはオーストラリアの地図があります。ただ地域区分がかなり細かくなっています。

 

 

 地図に記されていたのは、先住民の元々の地域区分でした。Narrmはウルンジェリ族、ウォイウルンの地に属していることになります。ただ、NAIDOCウィークだからこのような地図が出ているのか、あるいは常に出ているのかまでは分かりません。

 

 

 真昼にほとんど食べていなかったので、ここで遅めの昼食。国内線でも軽食が食べられるのは有難いです。

 

 

 ラウンジのテレビを見ると、野球中継が流れていました。しかも大谷翔平の登板です。

 野球よりもラグビーフットボールの方がメジャーなオーストラリアですが、WBCにも代表チームが出て健闘していて、ウインターリーグもあります。

なのでテレビで放送があったら見る、ぐらいの人は意外といるのかも知れません。もっとも、複雑極まりないルールがどこまで理解されているのかという疑問はありますが……

 

 

 出発が近づいてきたので搭乗口へ。ここからシドニー経由で帰国します。

 

 

 飛行機に乗り込み、Narrmから離陸。ありがとう、さようなら、また逢う日まで

 しばらくすると、軽食のサービスがありました。そういや往路でも軽食が出てきたのですが、すっかり忘れていました。

 

 

 中身はカレー味のパイでした。見た目よりボリュームがあります。ラウンジであまり食べるんじゃなかった(苦笑)

 

 

 シドニーについて少しだけ時間があったので、ここでもラウンジへ。Narrmでの反省を踏まえ、生野菜中心で少しだけ食べます。機内食もありますが、放っておくと野菜が摂れないので、ちょっと過食気味になっても、ここで食べておかないといけません。

 

 

 「ヤラ渓谷」産というワインがあったので、飲んでみることにしました。日本にもオーストラリアンワインはもちろん入っているのですが、ウルンジェリ・ウォイウルンのものがあるかどうかは分かりませんからね。

 

 

 東京・羽田行の出発時間が近づいてきました。いろいろ得るところ、考えるところのあった今回の出張も、ついに終わります。

 

 

 で、食べてばっかり(笑)

 旅慣れた人の中には、国際線の食事はラウンジで済ませ、機内食は頼まないという人が少なからずいるとは聞きます。食事の質はラウンジの方が上だからだそうで、言われてみると納得するところもあります。

 なので私も検討してはみたのですが、宗教や健康上の理由でもないのに面と向かって断るのは気が引けますし、航空会社によってはウェブで事前に機内食不要と伝えられるサービスがあるとは聞いたものの、今回どうすればいいのかは分からなかったので、出されるままに頂くことにしました。ま、お酒だけもらうのもなんですしね。

 

 

 いつの間にか寝入ってしまい、気がつけば朝。日本が近づいてきました。

 

 

 日本時間ではまだ6時にもなっていないのですが、朝食が出てきました。

 

 

 朝食も割としっかり。高知に戻ったらすぐさま会議があるので、ここできちんと食べておかないといけません。

 

 

 コーヒーカップを見ると、アボリジナルの文様が描かれています。

 

 

 カップにはデザインについての説明がありました。

 「オーストラリアの精神」というのは、カンタス航空のキャッチフレーズ。それは最初の入植者たちがやって来た200年前からのものではなく、先住民が暮らしはじめた60000年前からのものである、という宣言です。

 着陸まではオーストラリアの雰囲気を味わっていたいので、ABCニュースを見ることにしました。ちょうど日曜日のニュースを放送していたのですが、その中で、160年前に起きた入植者と先住民の衝突について、子孫が対面して和解したという話題がありました。先住民を排除した入植者の子孫が、その時に奪った武器を先住民の子孫に還したのです。

 ぼーっと見ていたので、それがオーストラリアのどこの話なのかは聞きませんでした。ただ、この旅を締めくくるのにぴったりの話が聞けたと思ったのでした。

 

[前回のエントリ]

www.3710920.com

 

(了)