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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

【地域実習振り返りレポート・黒潮町佐賀北部2019年12月版】イベントに正月準備、〆切も重なり大忙し

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 師走と言いますが、高知大学地域協働学部では学生が走り回ります。特に12月の黒潮町佐賀北部班ではイベントごとに正月準備が入った上、大きな〆切もあって大忙しでした。

 

 

 まずはスケジュール順に振り返ってまいりましょう。4日(水)には佐賀北部地域の福祉・交流拠点あったかふれあいセンターこぶしが主催した地域交流イベント「居酒屋こぶし」に参加。地元からの提案を受け、この日のために準備してきたランタンやミニ灯篭を会場入り口に並べ立て、夜を彩りました。以下、例によって学部ウェブサイトとFacebookページを実習回ごとに紹介します。

 

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 夜のライトアップの写真はぜひ上記リンク先でご覧ください。ちなみに、ランタンはペットボトルにセロハンを施した半紙をかぶせ、ミニ灯篭は先月地域の小学校の児童と一緒に、地元産の和紙を使って作りました(こちらは11月版のレポートをご参照ください)。

 

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 で、昼間に並べたのがこんな感じ。辺りをご覧いただいて、近くに街灯がほとんどないのに気づかれましたでしょうか。そういう中で夜のイベントを行うので、足元が暗くて参加する人が難渋しているというお話があり、今回ライトアップを学生が企画したのです。

 

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 そしてこちらがミニ灯篭。蝋燭だと危ないので、LEDライトを使いました。何色も発光するものや白色のもの、蝋燭状のものといろいろ織り交ぜて、少しでも華やいだ、温かい雰囲気が出ればと試みてみました。

 

 その翌々日の6日(金)には再び実習です。今回は催し物の準備や聞き取り等、学生によってタスクが異なったため、現地に行ってから分かれての行動となりました。

 

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 さらにその2日後、8日(日)には地域の一大イベント、若山楮の蒸し剥ぎです。以前のエントリでもご案内しましたが、晩秋から冬にかけては大量の楮を収穫し、和紙の基となる樹皮を剥がしてきれいにする膨大な作業が行われます。そして、この日は一連の作業を体験するイベントが開催されるのです。

 

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 収穫された楮は、枝の長さがまるまる収まり、しかも大量に入る超大型の蒸し器に入れて蒸されます。その結果がこちらで、こうすることで樹皮を剥ぎ取れるようになります。


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 剥ぎ取った樹皮を干しているところ。まだ黒い皮がついているので、さらにこれを剥がす「へぐり」の作業が控えています。

 

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 本学部生は参加された方々に、イベントに関する調査を実施。さらに、地域の方々のご協力を得て猪汁を作って振る舞いました。

 

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 猪汁を作るに際しては、地域の方々に食材のご提供をお願いしたのですが、それはまぁどっさり差し入れを頂くことができました。本当にありがたいことです。こちらでもお礼申し上げます。

 

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 その2日後の10日(火)は、黒潮町内のあったかふれあいセンター「にしきの広場」さんにお邪魔しました。普段は先述した「こぶし」さんにお世話になっているのですが、センターの事業として手掛けている地域福祉の様々な取り組みについては、他の事例も見ておくことが必要です。その上で、まずは黒潮町内の取り組みを理解すべく、先月訪問した北郷さんに続いて、今回も見学に行かせていただいたのでした。

 

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 北郷さんもそうでしたが、スタッフの方にも利用者の方にも温かく受け入れていただいたのが嬉しかったです。こうして学ばせてもらった成果をどう還元するか、考えていかないといけません。

 次の実習は13日(金)です。2日休んでいるんだ。何言ってんだ、バカヤロー←休みじゃないだろ

 この日はあったかふれあいセンターこぶしさんと集落活動センター佐賀北部さんが合同で、お正月用のしめ飾りを作ることになっていて、われわれも加わりました。

 

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 しめ飾りは稲わらを綯って縄にするところからはじめます。地域の「達人」の手ほどきを受けて綯っていくのですが、これがなかなか難しい。熟練した方と同じようにやっているようでも全然うまくいかず、私は早々に断念しました(苦)

 ただ、できる人がたくさんわらを締めて作っていたので、ひとつもらって飾りつけぐらいは頑張ってみました。それが冒頭の画像のものです。こちらは持ち帰って家で飾ることにして、正月明けの左義長どんど焼き)で燃やすことになります。

 正月飾り作りは地域の小学校でも行ったのですが、その前に18日(水)集落活動センター佐賀北部を運営する佐賀北地域活性化推進協議会の定例会に出席、先月の上川口マルシェを含めた活動報告を行いました。

 

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 学部ウェブサイトからのお知らせは、公開され次第アップします。しばらくお待ちください。

 そして、小学校での正月飾り作りは21日(土)に開催。この日はしめ飾りに加えて、小学校の玄関用に門松も作りました。

 

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 という感じで、すっかり長くなってしまいました(汗)

 なお、ここで挙げたのはあくまで学外での実習のみ。当然他の授業もありますし、今月は学年ごとの論文の〆切もありました。2年生論文の分量の目安は1万字です。まぁ、よくやったものだと思います。

 ただし、先月に続いて、全員がこれら全てに参加したわけではありません。学生の関心や課題に応じて必要な取り組みも変わってきますし、行うべき実習内容も変わってきます。また、ここで挙げたのは全て私が引率・同行したものですが、それ以外でも機会を設けて現地に赴いた例はいくらもあります。

 そういうわけで、先月に増して個別の動きが進んできた12月。その一方で、これからはどうしても一人ではできない取り組みや活動が出てくることでしょう。

 そうなった時のために、まずはグループ内で状況を共有しておくことが大事ですし、そのためにも、学外だけではなく学内での話し合いも欠かせません。この辺はこれまでも大事にしてきたつもりですし、あまり心配はしていないのですが、むしろ今後は実際に必要が出た時に、すぐに協力し合える態勢を作っておくことが問われるものと思っています。

 ちなみに、今学期の過去のレポートは以下からどうぞ。

 

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