前年度はなるべくマメに書いていた地域実習振り返りレポートですが、新学年になってからいろいろと迷ううちに、第1学期も終わりになってしまいました。何もないのもアレなので、ひとまず1学期間を振り返ってみます。
今学期に入ってレポートが書けなかった最大の理由は明らかで、そもそも実習に行ける機会がほとんどなかったためです。5月の終わりに学内のフェーズが2に引き上げられ*1、授業は原則オンライン化、学外の実習もできなくなったためです。
ただ、それでも5月の途中までは実習に出られていたので、その分をさっさとアップすれば良かったのですが、オンライン移行への準備だなんだに追われている間に完全にタイミングを失ってしまいました。
と書いていくと言い訳が長くなってしまいそうなので、ここで強制終了。今学期当方が同行した実習についてご報告します。
……と言いつつ最初は春休みの話になってしまうのですが(汗)、当時の1年生、現2年生の実習地の分属が決まり、佐賀北部班には5名が新たに加わりました。
3月にはそんな5名の地域へのご挨拶もかねて、これからお世話になる集落活動センター佐賀北部での作業に加わったり、卒業式を2日後に控えた拳ノ川小学校に出向いて、当日の学生企画について打ち合わせを行いました。
卒業式自体は感染防止のため、昨年度に続いて学生も大学教員も出席できません。ただ、卒業記念に佐賀北部班の学生と教員からのメッセージの入った動画を作成して、当日上映をお願いしたほか、卒業生それぞれに渡せるようにお願いしました。
4月末には拳ノ川小学校での学生交流企画を実施。小学校側は新入生に転校生、大学生側は新2年生5名と新たなメンバーが加わっての初めての機会でしたが、すぐにお互い打ち解けることができました。
5月には市野瀬集落の奥に残る棚田を見せていただきました。本来は田植えや農作業を手伝わせてもらうつもりで、みんなやる気満々だったのですが、行ってみたら作業が特になかったので、まずは棚田を見ながら、その歴史や管理について、お話を聞かせていただきました。
続いては、集落活動センターの直販市が4周年を迎えてイベントを開催予定だというので、学生企画として佐賀北部地域の昔の写真を集めて写真展を行うことになりました。そのために、集落の集会所や、協力してくださる方のお宅に出向き、写真の現物を持っていくのは申し訳ないので、昔の写真を撮影してきました。
当時の考えでは、昔と今の風景を比べたり、写真について地域の方々のお話をいろいろ聞いて……とアイディアはいろいろあったのですが、その矢先に学外実習が停止となってしまいます。
一方で4周年祭も危ぶまれたのですが、何とか7月末にあったかふれあいセンターこぶしの企画と合同で開催が決定。写真展も実施できることとなりました。学生が学外に出られないところは教員が分担して佐賀北部まで行き来して*2、昨日7月30日、無事当日を迎えることができました。
学生の参加した実習ではないですが、せっかくなのでこちらで当日の様子を少しご紹介したいと思います。
屋外に設けられた写真展コーナー。夏の昼間の開催なので、大型の扇風機を用意していたのですが、この日は風があって助かりました。その分、イーゼルが倒れそうになって難儀しましたが(苦笑)
ちなみに、学生は直接は来られなかったものの、オンライン会議を使って見に来られた方とお話しすることができました。
地域の昔の写真ということで、当時を知る方からいろいろなお話を聞けたのも収穫です。そこからさらに、佐賀北部の生きた歴史を知ることができればと思います。
学生による集落活動センターと実習班の紹介。おかげ様で地域に学生が来ていることはだいぶ知られてきたようですが、どういう学部が何をやりようがかは、まだまだ告知が必要なところです。
集落活動センターの中では、いろいろなミニチュア作品、そして中央に拳ノ川小学校の子どもたちが作った作品が展示されています。
小学校ではいの町の紙の博物館で行われる「紙とあそぼう作品展」に個人・団体で作品を出品していて、今年は知事賞を獲得しました。そちらは博物館で展示中なので、今回は以前の受賞作を運び込んで展示しています。
このほか、4周年祭の様子は黒潮町のFacebookアカウントでもアップされています。こちらもぜひご覧ください。
来月以降も学生によるいろいろな企画や取り組みを予定してはいるのですが、肝心の学生の実習がいつ再開されるのか、現時点で目途は全くありません。
高知県内の感染は収まりきらないばかりか、一昨々日から再び急増。職域接種の予定も決まったかと思いきや延期。後に再設定はされましたが、これとてワクチン調達の状況に信を置けない中では危ぶまざるを得ません。
学習的無力感がすっかり馴染んだ私ですが、それでもこの暗い夜がいつ明けるのか、そもそも開けるものなのかと思うと、気が滅入るものです。学内実習が辛うじてできるので、そこで元気に振る舞う学生を見て、何とか残った正気を保って踏みとどまっていますが、教員のあるべき状態との落差を考えればみっともない話です。
ただ、まだ全てが終わったわけではない。やがて来る、希望がゼロになるその日まで、最善だけは尽くそうと思います。実習再開の希望がある限りは、そこに備えよう、とはほかならぬ私が学生に言っていることですし。
【8/6追記】学部FBアカウントで7月30日直販市4周年祭の報告がアップされていました。
下記リンク先からご覧ください。
【8/17も少し追記】直販市4周年祭の記事が学部ウェブサイトにもアップされました。こちらでリンクを貼っておきます。