ビジター、ホームと続いた5連戦の最終戦を迎えた高知ファイティングドッグス。対戦相手は前日と同じ徳島インディゴソックス、そしてこの日も前日に続いてMAJOR2とのコラボデーになります。
高知球場と言えば高知市内、鏡川の南岸にあるのですが、いまここが熱い。そう、公開されたばかりのアニメーション映画「龍とそばかすの姫」で、すぐ近くがロケ地になったのです。
アニメでロケというのもなんか変な感じがしますが、とはいえ実際の風景がほぼそのまんまでて来るのです。
私は家から球場までは基本歩きなのですが、ロケ地まで車で来られる方もいるようで、川向かいには駐車場の案内板が出ています。
橋を渡ってロケ地付近、車で来た場合は転回して駐車するよう呼びかけています。駐車場は総合運動場の敷地に無料のものがあります。
というわけでロケ地までやって来ました。野球場へのルートからせいぜい1,2分の寄り道です。
時間帯と天気が違うので雰囲気はだいぶ変わりますが、映画に出るのは紛れもなくこの風景です。向こうのマンションまで再現されているのです。
私からすれば散歩やジョギング、あるいはもう少し東ではたまにイベントを行っている見慣れた場所なのですが、これが映画になるものだから驚きというかなんというか。
ちなみに、ちょっと引くと低木で視界が遮られます。
そして川の反対側はどうなっているのかというと、
いかにも南国といった高く伸びるヤシの木。左手の大きな建物は、陸上競技場兼競輪場、今年は夏のよさこい踊りの舞台となる「りょうまスタジアム」です。
先程歩いてきた西側の道路。真ん前にある体育館のすぐ奥が野球場です。照明灯が立っているのがお分かりいただけるでしょうか。
そんなロケ地から3,4分歩いて球場へ。売店で晩ご飯を買ってスタンドに上がると、既にスタメンが出ていました。
前日と比べると、徳島は2番ライトと8番キャッチャーが交代。高知は打順はそのままで、濱・サンフォ・吉岡と守備位置をシャッフル、どちらも少しだけの変更です。
なお、この日は7イニング制での開催。夏場とは言えナイターでは珍しいことです。
この日は小学生・中学生の女子野球チームが応援にやって来ました。
こちらは小学生チームの高知家リトルガールズ。今週末から松山で行われる全国大会NPBガールズトーナメントへの出場チームです。
一方こちらは中学生チームの高知家ガールズ。来月には京都での軟式全国大会に出場します。
試合前にはドッグスの選手の登場を出迎えます。これで一昨年までのマイクパフォーマンスができれば良かったのですが……
そして今日もベースボールドッグ五郎丸がボールを運びます。昨日でさらに要領を覚えたのか、この日はボールを渡すと割と早めに戻っていきました。
さて、この日は両チームともサイドスローの投げ合いで始まります。高知先発の谷村は初回2死からヒットを許しただけで抑えます。
対する徳島の先発は平安山(へんざん)。もっとも、正確にはサイドというよりスリークォーターと言うべきですが……
ともあれ、こちらは初回1,3塁のピンチとしたものの、後続を断って失点は免れます。ですが、2回には連打と四球で1死満塁、再びのピンチです。
ここで高知は濱のセカンドゴロでホーム封殺とされたものの、次の松尾が左中間を破り、走者一掃に成功します。松尾も3塁を狙いますがこちらはタッチアウト、滑り込んでから少し痛そうにしましたが、問題なくグラウンドに戻ってきます。
先制された徳島は3回裏に平安山を下げ、間庭を送ります。こちらは間違いなくサイド、のはずです。
これに対し、高知はエラーとヒットで無死満塁とすると、1死から桑原がライトへの犠牲フライ。この後が続かなかったものの、最低限の得点は加えます。
その後は両チームとも得点機を作りながら生かせず。5回裏になると徳島は3番手に亀山を起用します。
その亀山を高知がいきなり攻めたてます。連続ヒットと内野ゴロで1死1,3塁とすると、またしても桑原。今度はセカンドゴロからの併殺が崩れる間に走者を生還させ、2打席続けて安打無しで打点を稼ぎます。
さらに続くは好調大原。センターのフェンス直撃となる3塁打で1点を加えます。
さらに直後の有田にもタイムリー。7,8,9番の相次ぐ打線で、高知がリードを大幅に拡げました。
6回表で谷村はお役御免。後は松田が任されます。
その松田ですが、いきなり四球とヒットを許し、無死1,3塁の場面を作ってしまいます。ただ、続く藤井はサードへの併殺打。3塁走者を還すだけでその後も抑え、危機を脱します。
その裏、徳島は亀山に代わり勝田が登板。高知は2死から荻須が3塁打を放ちますが、この回の得点はなりませんでした。
そして7回表、高知は松田に2イニング目を任せます。
その松田は徳島打線を打たせて取って三者凡退、これで最終回終了です。
ご覧の通り、高知にとっては見事な快勝です。
ヒーローインタビュー、まずは3点先制を2塁打を放った松尾が呼ばれます。
続いては5イニング被安打5、与四死球2ながら無失点で抑えた谷村。
終わってみれば2試合とも、徳島にそれなりに安打を許しながらも、危ない場面で先発が粘り、さらに大原の盗塁阻止もあって大量失点を防ぐ間に、打線が流れを作る試合となりました。