初めて訪れてから30年目、24回目となるモンゴル・ウランバートルへ行ってきました。まずは軽く行きしなについて。
私が初めてモンゴルを訪れたのは1996年の夏のこと。モンゴル語科の先輩から、とある大学の教授が学生を連れてモンゴルに行くので、その手伝いについてきてくれないか、というお話でした。その際の珍道中の一部は以前東京外国語大学アジア・アフリカ研究所の"FIELD PLUS"に書いた通りです。
もっとも、当時の私はモンゴルどころか海外経験も全くなく*1、モンゴル語会話の機会も授業ぐらいしかありませんでした。当然の如く現地の人々との会話は困難を極め、手伝いには程遠い惨めな結果となりました。
ただ、それをきっかけに、モンゴルに同行させていただいた、というか迷惑をかけた相手なはずの教授に談判し、当時東京で開かれていた研究会に混ぜてもらうことができました。振り返ってみれば、私が現代モンゴルの経済社会について少しは本格的に学ぶようになったのは、これがきっかけです。
それから気がついてみれば、1997年、1998年、1999年は2回、2000~2001年に留学、2001年、2002年、2004年、2013年、2014年に3回、2015年、2016年、2017年に2回、2018年、2019年、2022年、2023年、2024年に2回。もっともこのところはウランバートルでの短期滞在ばかりになってしまっているのが残念なのですが、ともあれ1996年の初訪問から数えると、23回この国を訪れた計算になります。自分が怖くなってきました
そして今年2025年、初訪問から30年目にして24回目のモンゴルに行ってきました。
今回もMIATに登場。機材はB737-800です。高知から羽田もB737-800、以前も経験したことですが、汎用機の面目躍如です。
機内食はビーフ・チキンのうちチキンを選択。牛肉は着いてから飲むほど食べますからね。
ビールを頼むと出てきたのがこちら。昨年の帰りにも出てきた本格ドイツ風モンゴルの缶ビールです。
食後にアイスが出てきました。ロシアやモンゴル、あるいは伊利集団のアイスクリームが出るわけもなく、日本のものでした。ちなみに、とりたててカタイものではなかったです。
機内食を食べてしまうと特にすることもなく、研究報告や諸々の〆切続きでボーっとなっている間に飛行機は順調に飛び続け、チンギス・ハーン国際空港にほぼ定時で到着。30年前は機材のやり繰りで出発が4時間遅れ、途中天津かどこかに着陸して待機を余儀なくされた末に11時間遅れでボヤント=オハー空港にたどり着いたのですから、年月の経過を感じます。いや、そんなんで感じるなと言われたらそうなのですが。
そして社会主義時代の規則や風紀が残っていた当時、到着後の入国手続きも厳しければ荷物が出てくるまでがとにかく長く、かつ税関申告でも手持ちの現金からカメラ・電化製品・貴重品を逐一申告書に書いて提出せねばならなかったのですが*2、この日は入国手続きに1分とかからず、ターンテーブルに行けばすでに荷物は出てきていて、税関もグリーンライト、素通りです。変われば変わるものです。
出迎えの車に乗ってウランバートルへ。19時を過ぎても外は明るいです。
高速道路沿いに集落ができています。ちゃんとした定点観測ではないのですが、新空港ができてから、来るたびに住宅地や街並みが増えているように思います。高速道路には当然入れませんが、そばに一般道があるので、ウランバートルにも空港にも行きやすいのでしょう。
高速道路を降りて早速渋滞に突入します。のろのろと進んでいった右手に、スフバータル広場そばから移転した首都政庁が見えてきました。
こちらも移動中なので写りが悪く恐縮なのですが、新モンゴル日馬富士学園。ご存知日馬富士の名を冠した12年制学校です。新モンゴル学園というのも別にあるのですが、いわば姉妹校と思えばよいでしょう。
中心部に入り、今回の宿泊先のウランバートル・ホテルに入りました。建築から60年以上を経たホテルですが、内部は数年前に改装されています。以前宿泊したのは10年前なので、改装後に泊まるのは初めてです。
今回はシャワー付きの部屋だったのですが、シャワーが洗面台とトイレのすぐそばにあります。洗面台もトイレもびしょびしょにならないかと思ったのですが意外とそうでもなく、また床が濡れても乾くのが異様に速いです。
機内食以降何も食べていないので、流石にお腹が減りました。ホテルの1階にコンビニのGS25があったのでホットスナックを見ると、キムチ入りピロシキがあったので買ってみました。普通のピロシキが切れていたのと、ナーダム風ホーショールがありましたが、ホーショールはいずれ食べに行きますし。
こちらが断面。といっても光の加減でキムチが分かりづらくて済みません。
ひとまず空腹が収まったら、明日の国際シンポジウムに向けて準備、せずさっさと寝ましょう。
そして翌日の模様はこちら。