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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

春野で歓喜再び!高知ユナイテッドSC対横浜FC(第103回サッカー天皇杯3回戦)@春野陸(2023.7.12.)

高知ユナイテッドSC

 

  高知ユナイテッドSC、第103回サッカー天皇杯でまたもJ1クラブに勝利!地元高知・春野で行われた3回戦、横浜FCを見事1-0で迎撃した試合の模様をお伝えします。

 

 

 

 この日はJFLの公式戦ではないためか、スタグル等の情報がほとんどなく、どういう物販があるのか分からず見切り発車で春野陸上競技場まで来てみました。

 ですが、はたして来てみると普段見かけない出店もあって賑わっています。こちらは宗安寺キノコ焼そば、実は初めて見かけました。

 

 

 売り文句通りシイタケとキクラゲいっぱいの焼きそばが500円です。

 

 

 こちらの焼鳥屋さんは須崎からおいでたとのこと。タレがひたひたの焼鳥をまとめ買いしていくお客さんも多く、モモ以外は早々に売り切れていました(1本140円)。

 

 

 こちらはご存知揚げピザのLiggurri(リッグーリ)さん。限定品のコラボ商品が登場しました。

 

 

 今回は迷った末に情熱のマルゲリータにしました(600円)。チーズとバジルの風味が良いです。

 

 

 今回の対戦相手は横浜FCJリーグの歴史に傷と汚点を残した横浜マリノス横浜フリューゲルス合併問題を経て誕生した後に生まれたファン・サポーターも多くなったことでしょう。

 ちなみに高知にとっては吉本監督が現役時代に所属したクラブのひとつであり、MF18番佐々木敦河が昨年所属していたソニー仙台天皇杯を戦った相手でもあります(結果は横浜FCが勝利)。私も昔とび丸のTシャツを持っていたのですが、あれどこに行ったのかな。

 

 

 本日のスタメン。9日の日曜日、春野球技場でのJFL公式戦クリアソン新宿戦から一部変わっていますが、それでもベストメンバーです。

 

 

 こちらがサブ。地元黒潮町出身のGK井上が戻ってきています。

 

 

 こちらが横浜FCのスタメンです。

 

 

 横浜からのサポーターもアウェーゴール裏に集結。平日ナイター、帰りの公共交通機関が全くないという悪条件にもかかわらず、よくぞおいでていただきました。ってかシャトルバス出そうよホント

 

 

 両チームの選手がピッチに出てきました。

 2回戦ではガンバ大阪にアウェーで勝った高知ユナイテッドSC。二度もまぐれは続かないとは私も理解しているつもりですが、それでも地元高知で良いところを見せて、Jリーグ入りの機運を自ら盛り上げてもらいたいものです。

 

 

 前半戦は高知キックオフ。普段より明らかに多い観客の声援を得て、果敢に攻めていきます。

 

 

 しかも、ホームゴール裏には佐々木の後輩、明徳義塾の生徒たちが集結。若く無尽蔵のパワー溢れる声援で、ピッチもスタンドも盛り上げます。

 

 

 一方、この日は心配されていた雨こそほとんど降らないものの、風がなく、いつにも増して湿度を感じます。

 

 

 ハードなコンディションに苦しむ選手たち。前半36分には金井が倒れ、起き上がれません。

 

 

 そのまま金井は担架で運び出されることになり、代わってMF20番高野が投入されます。金井の状態が心配ではありますが、この強いられた交代が後で思わぬ収穫を運んでくるのです。

 


 その後、サイドから鋭く攻撃する横浜FCに対し、高知は安易にシュートを打たせず、ボールを奪うや反撃に出ていきます。そして両者譲らぬ展開で、前半は0-0のまま終了します。

 

 

 ハーフタイム。JFAによる功労者表彰が行われました。

 

 

 続いて試合再開。後半は横浜FCのキックオフで始まります。高知は早々に攻めを見せますがシュートにはなかなかつながりません。一方の横浜FCも相手ゴールエリアを脅かしますが、GK31番上田を中心とする守りで、高知が凌いでいきます。

 

 

 そんな中で迎えた56分、高知は相手GKが大きく前に出たところ、高野が中央付近からループシュートを試みます。緩やかに弧を描くボールはバウンドしてそのままゴールに吸い込まれ、高知が先制!まさかのシュートでまさかの展開になりました。

 

 

 ただこうなると横浜FCの攻撃は圧を増していきます。再三セットプレーの機会を作って高知サポの肝を冷やしますが、GK上田の落ち着いた守備で高知が何度もピンチを切り抜けます。

 そんな中で発表された来場者数は3041人。昨季カズ効果に沸いた鈴鹿ポイントゲッターズ戦の3300人に準じる賑わいです。

 このぐらいの来場者数がJFL公式戦でも実現できるようになれば、チームもいろいろ潤っていきますし、Jリーグがさらに近づいていきます。普段のリーグ戦も試合に加えていろいろなアトラクションがあるので、今回おいでた方にはぜひそちらにも足を運んでいただきたいですね。

 さて、ここからも試合は横浜FC優勢で進んでいきますが、高知の守備が崩れることはありません。逆に高知は相手ゴールへの速攻でチャンスを作りますが、こちらもゴールまではなかなか奪えず、1-0でスコアは動きません。

 

 

 そしてアディショナルタイム5分の長丁場を高知が凌ぎ切り、ついにフルタイム!

 

 

 ご覧の通り、1点リードを守り抜いた高知ユナイテッドSC、1-0で再びのジャイアントキリング達成です!

 

 

 試合後、ゴール裏までやって来た誇らしげな選手たち。

 

 

 集まったサポーターとともに、歓喜を爆発させます。

 

 

 ケガで離脱中のGK1番ベラフィも来ています。全員が掴み取った勝利です。

 

 

 サポーターとともに撮影。春野でのJ1クラブからの勝利、快挙の記念です。

 

 

 後輩に挨拶をしていった佐々木。お互いに大いに励みになったことでしょう。

 

 

 これで4回戦、ラウンド16にまでコマを進めることになった高知ユナイテッドSC。ラウンド16ってことは、全国のベスト16の1つに入ってしまったってことです。考えてみれば恐ろしいぐらいです。

 そして次戦は川崎フロンターレが相手、しかも今回に続いて春野での試合です。

 横浜FCだけでも凄いのですが、さらにあの強豪が高知にやって来る。本当に夢のようです。現実感がないとも言います。

 ただ気の早い人はいるものです。高知のゴール裏では、今から12月9日の国立競技場遠征の算段を考える人も出てきました。決勝戦ですね(笑)