天皇杯の快挙からたった4日後、8日間で3試合目を迎える高知ユナイテッドSC。この日はJFL公式戦、上位進出をかけて東京武蔵野ユナイテッドFCと対戦します。
駐車場からスタジアムへと歩いていると、轟音とともに白いスポーツカーが走っていきます。これはもしやと思って着いてみると、はたしてバイエルン・オートのコルベットC8でした。
抽選で1人、高知が勝てばこれに乗ってスタジアムに登場できるとのこと。はたして実現するでしょうか。
入場すると本日のウェルカムボードが出ていました。天皇杯では勝ったものの、リーグ戦ではこのところ頭打ちなだけに、ここで勝って流れを引き寄せたいところです。
入場。武蔵野のサポーターも来て、しっかり準備完了です。
本日私が選んだスタグルは、四万十町からおいでた「青いしろくま」さんのおにぎりです。
5種類あるおにぎりのうち、この日選んだのは、まずは鮭の塩麹焼き。
そして生姜の佃煮。どちらも食欲を促す具材です。もう1個いけたかな。
さて本日のメンバー発表です。まずは武蔵野のスタメンから。
一方こちらがサブの面々です。
そして高知ユナイテッドSCのメンバーは、恒例の紹介動画でご覧いただきましょう。
🔴先発🟢
— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) 2023年6月11日
GK31上田樹
DF4小林大智 5今井那生10横竹翔
MF 6田尻康晴 14栗原純弥 17橋本峻輝 18佐々木敦河 20高野裕維
FW 8西村勇太26小林心
【サブ】
GK 21伊藤龍世
DF 3中田永一
MF 7樋口叶 13宮本優 19金原朝陽
FW 9田口光樹 28東家聡樹
Presented by 動画工房Story#高知ユナイテッドSC pic.twitter.com/2xjG6vSsSe
ということですので、この試合の勝者は自動的に「こばやし・だいち」のいるチームに決まりました。以上で本日の試合は終了、それでは次回エントリにて!
……済みません、ダメですよね。
試合前、この日は高知市長が応援に駆け付けました。
選手入場。生憎の天気の中でやって来たサポーターに勝利を届けられるか。
そして試合開始。ホーム高知のキックオフで始まります。
試合序盤、高知は勢い込んでボールを前線に送ろうと試みますが、武蔵野守備陣に阻まれなかなかつなげられません。28分には相手ゴールエリア付近でフリーキックを得ましたが、後の攻撃が続きませんでした。
他方の武蔵野も高知の5バックに苦労しながら、次第にチャンスを得ていきます。35分にはゴールエリア右で高知GK上田が飛び出してゴールが空く決定的な場面を作りますが、高知の必死の守りでシュートを放てず。42分にはこの試合最初のコーナーキックとなったものの、直後に放ったシュートはポストにはじかれ、得点はなりません。
高知は前半AT3分にコーナーキックを得たかと思われましたが、ここで時間切れと主審が笛を鳴らし、0-0で試合を折り返します。
後半は武蔵野ボールで開始。高知はロングパスからつなぎに切り替え(たっぽい)ますが、広く展開する武蔵野の守備陣にパスの出しどころを遮られ、ボールを前に送られません。拙いときの展開です。
そして得点したのは武蔵野でした。69分、左からのカウンターで高知ゴール前までボールを運んだところ、高知守備陣が何とか止めますが、そこでボールは不運にも武蔵野選手の前に。これを24番堀がきっちり決めて、試合がようやく動きます。
ここで反撃するしかない高知でしたが、相手守備と過密日程が重くのしかかり、流れを変えることができません。
本日の入場者数発表。確かに雨で客足が伸びているようには見えませんでしたが、ここまでとは……
そして試合はそのまま終了。高知が前節に続く1点差負けです。
最終スコア。高知はリーグ戦5試合勝ちがないままです。
ですが、それ以上に私がショックだったのは、やはり入場者数です。
天皇杯でJ1ガンバ大阪を下したことは地元メディアで大きく取り上げられました。特に新聞にいたっては、記事だけならまだしも、1面コラムや4コママンガのネタにもなったぐらいです。
それなのに、県民の足はスタジアムに向かわない。試合があるのを知らなかった人もいるでしょうし(天皇杯3回戦が春野で開催予定なのだけ知っている人は結構いた気も)、何より天気が悪かったのですが、それにしても……
これで観客が詰めかけていようものなら、大勢のサポーター候補の前でなんちゅう試合をしたがかと不満も湧いたでしょうが、これでは怒る気も出ません。それどころか、この人数でも今節のJFLでは2番目の入りだそうで、選手には試合結果そっちのけで同情すら禁じ得ません。
ただ、これが高知の現実。
かくいう私も、今季は試合日程にことごとく仕事が重なって、まるで観戦に行けていません。次のホーム戦、25日(日)の宿毛での試合も出張で、観戦はどうやったって不可能。申し訳ない限りです。
流れを変える決定打がありそうでない現状。しかし、それを認めてどうにかするしかありません。今は一歩一歩、地に足をつけて進もうとする時のようです。