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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

さらば弱者のマインドセット:高知ユナイテッドSC対Honda FC@春野陸(2022.4.10.)

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 今季ホーム2試合ともに引き分け、そろそろ勝ちが欲しい高知ユナイテッドSC。ところが3試合目はご存知「門番」、優勝候補筆頭の企業チーム最強Honda FC。勝てるどころか、昨季アウェー戦のような大敗の恐れすら漂います……

 

 

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 今回のボードは4月生まれの選手紹介だそうです。

 今日の今日まで知らなかったのですが、ベラフィはご母堂が日本人だったんですね。そりゃチームメイトとのコミュニケーションも難なく取れている(ようにしか見えない)わけです。

 

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 その上にはスタグル・グッズ販売の配置図がありました。さらに見れば入場口からトイレの場所も示してあります。

 こういう案内はいいですね!次回以降もぜひ続けていただき、存在を多くの人に知ってもらって、迷ってる人がいたら「ボードを見たらいいですよ」と教えてあげられるようになったらパーフェクトです。

 

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 そのスタグル、本日は定番で攻めたいと思います。まずは県内イベントに必ずと言っていいほど現れる、しまんと豚さんの豚はらみ串。

 

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 そしてこちらも毎回おいでてくださるネクスイノベーションさん。前回は肉巻きおにぎりでしたが、今回は串にします。いろいろ考えましたが、ボリューム感とバラエティの観点から、今回は揚げたこ焼き串に決定です。

 

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 かくて聖剣二刀流完成(笑)

 これから冷たい飲み物と一緒に、串が捗る季節になっていきます。

 

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 とは言うものの、メインはやはりサッカーです。現実を見ましょう(苦)

 アウェーゴール裏にはHondaサポが集結。団幕から何から規模が違います。更にはサポの太鼓やシンバルの音も協力に通っていて、見た目からも音からも感じる強い圧にこの時点で押され気味です……

 

 さて、そんな中でメンバー発表です。Honda FCは電光掲示板にて。

 

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 続いてリザーヴのメンバーです。

 

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 一方の高知ユナイテッドSCについては、例によって公式twitterにて。

 

 

 正直言って3バックは意外でした。相手が相手なので5バックでも不思議はないぐらいですし。分厚いMFから守備的な選手も出てくるのでしょうが……

 

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 高知市岡崎市長の挨拶。簡潔で良かったです。試合前で気持ちを締めにかからないといけないので、だらっとした話は禁物ですよね。

 

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 両チームの選手が入場してきました。

 そしてこの試合でHonda FCのGK楠本がJFL100試合出場達成とのこと。おめでとうございます!

 

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 前半はHondaのキックオフ。しかも風上から攻められるので、とてもじゃないけど凌ぎきれるのか、恐怖が湧いてきます。

 ところが、高知はディフェンシヴに戦うどころか、Hondaを相手に攻めかかります。6分の7番樋口のシュートを皮切りに、11番西村光司も再三ゴールを狙います。

 

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 当然Hondaも激しい攻めを見せるので、ピッチ内は徐々にヒートアップ。前半35分には高知6番田尻とHonda17番草刈が衝突する場面もありましたが、お互い大事には至りませんでした。

 

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 前半終了間際にもゴール前にボールが渡るかという場面がありましたが、惜しくもオフサイド

 

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 結局前半は0-0。ところがご覧の通り、Hondaのエリア内で終了しています。高知、攻めています。

 

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 去年までなら押されていたり、そうでなくてもボール支配は許していたところですが、どうも何かが違うぞ、そんな驚きが出てきます。否が応にも後半に期待したくなるところです。

 

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 そして後半は高知のキックオフで始まります。ここからも高知の攻撃は続きます。

 

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 54分にはロングパスがゴール前で待っていた8番西村勇太に渡る決定機をつかみますが、ここでシュートは惜しくもバーに阻まれます。

 すると、Hondaは59分に一挙3人を交代、攻撃のカードを投入します。

 

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 一方の高知は67分の2人交代で、20番MF廣岡が13番MF金井に代わって登場。ホーム戦初出場を果たします。ちなみにもう1組の交代は、この日MF登録の8番西村勇からFW9番赤星。高知も攻撃に傾きます。

 

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 しかし、お互いに攻め続ける中で、先に結果を出したのはHondaでした。78分、高知ゴールエリアでの競り合いからいったんボールを下げると、7番松本のミドルがゴールに刺さります。

 

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 さらに、88分にはベラフィのクリアボールがゴール正面でHonda10番富田に渡るミスが発生。これには成す術がなく、そのまま富田が得点。痛恨の2点目を献上してしまいました。

 

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 高知は何とか点を返そうとしますが、Hondaの守備の前にシュートの態勢が作れず、そのまま試合終了。0-2で今季初黒星となりました。

 

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 最終結果。当初予想よりはマシなものの、この試合展開からすれば、正直言って相応しくないスコアです。

 

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 今季から始まった、試合後の選手挨拶です。

 

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 この試合でキャプテンを務めた田尻が挨拶。ちなみに、今季の高知はキャプテンを固定していません。

 

 先に書いた話にも似てきますが、強豪Hondaが相手なだけに、今回はワンサイドゲームもあり得ると思ってました。良くても、終始押される展開ぐらいだろうと。

 しかし、試合を通じて高知の選手たちは一貫して攻め続けました。得点や試合結果に結びつけられなかった反省点はあるものの、果敢に攻撃する姿勢は、チーム力の差を前提とする戦い方とはまるで異なるものでした。

 ただ考えてみれば、4位以内に入るという目標を掲げるチームが、二ケタ順位のチームのような戦略をとってはいけないのです。加えて言えば、この試合、ディフェンシヴに戦っていたら、かえって酷い結果になっていたのではないかとすら思います。

 どうやら今季の高知は、相手がどこであれ、「弱者」として臨んではいけないようです。流石に天皇杯でJ1やJ2のチームとあたるとなったら話は別ですが、少なくともJFLでは強くあろうとしなければならないようです。

 そうだとすれば、サポーターも含めて、「弱者」としての思考や態度は捨てなければなりません。ホンモノの強いチームになるには、まだまだクリアすべき課題はあるでしょうが、Jリーグ入りを実現できる「強者」たらんとするメンタリティ、さらにはマインドセットは、今のうちから備えていかないといけないと思うところです。