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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

現状再確認:高知ユナイテッドSC対クリアソン新宿@宿毛(2022.10.16.)

 

 第24回日本フットボールリーグ(JFL)、今季2回目の宿毛開催。今回は新加入のクリアソン新宿を迎えての対戦です。

 

 

 今回も宿毛遠征は泊りがけ、観光を兼ねて行ってきました。

 特に今回は海遊館大阪市)の所属施設、土佐清水市にある海洋生物研究所以布利センターを見てきました。ここは大型魚類を中心とする海洋生物の調査研究施設なのですが、第2水槽は一般に公開されることもあり、ジンベエザメ等を見ることができるのです。

 

 

 そして今回も三原村に投宿。以前も書きましたが、宿毛総合運動公園からはクルマでほど近いところで、宿毛遠征の宿泊地としては穴場です。

 今回も長閑な山里で、ゆっくりさせてもらいました。

 

 

 さて、ここからは試合です。今回の対戦相手はクリアソン新宿。昨年の地域チャンピオンズリーグを勝ち上がり、初のJFLに挑んでいるチームです。

 

 

 今回の目玉は高級スポーツカーの一挙展示。車両によっては乗り込んで写真も撮影できます。

 

 

 フェラーリアストンマーチンでスタジアムに乗り付ける。気分は日ハムの新庄監督(前BIG BOSS)でしょうか。

 

 

 なぜかカワウソ、そしてサングラス。

 かく言う私も、日刺しがきついのでサングラスは愛用してますけどね。

 

 

 スタンド手前、今回は10月生まれの選手紹介です。

 

 

 スタジアムに入ります。直前まで曇りや雨の予想だったのが、来てみれば全くもって好天です。

 

 

 アウェー側、クリアソン新宿の団幕が既にそろっていました。

 

 

 新宿からは本当に時間がかかったと思います。とりわけ高速を降りてからというもの、いつになったら着くのかと不安になったのではないでしょうか。一度関係者の方に聞いてみたいものです。

 

 

 飲食物の調達のため、いったんスタンド外に出ることにします。今回の再入場券には赤星が登場しました。

 

 

 もっとも、宿で昨夜も今朝もそれはそれはそれはしこたま食べたので、いうほどお腹は減ってないんですよね。ただこの天気、気温も上がれば水分補給も大事になるので、ご当地柑橘の直七味のかき氷を買いました。

 

 

 試合開始直前、両チームの選手が入場します。

 高知ユナイテッドSC、今回のスタメンは下記の通りです。少しメンバーが変わっています。

 

 

 

 一方のクリアソン新宿のスタメンはこちらです。

 

 

 

 前半は新宿ボールのキックオフで始まります。その新宿は開始早々から速い攻めを展開、高知は防戦に回ります。

 

 

 ここから何度か危ない場面が出てきますが、GKベラフィが好守を連発して難を逃れます。

 

 

 しかし前半25分、新宿は右からのコーナーキックに35番澤井が頭で合わせてゴール。高知は飲水タイム直前のところを守り切れませんでした。

 この後は両チーム攻め合い。高知も決定機を一度となくつかみますが、シュートが枠をとらえきれず、そのまま0-1で前半を終了します。

 

 

 ハーフタイムはスタジアムDJ筒井さんのミニライブ。エリアによっては声出しOKともあって盛り上がります。

 

 

 そして後半は高知ボールで開始。選手2人を代えて流れを引き寄せたい高知でしたが、新宿の勢いを前に、思うようにボールを進められません。逆に70分(手元計時)には新宿に左コーナーキックからシュートを決められますが、オフサイドで難を逃れます。

 

 

 飲水タイムを挟んでの残り時間も両チームの攻め合いとなりますが、どちらも得点が奪えないまま時間が経過します。何とか追いつきたい高知でしたが、アディショナルタイムの攻めもオフサイドで終わります。

 

 

 そして試合終了。0-1、高知にとっては痛恨の敗戦です。

 

 

 試合後、ゲームキャプテンの田尻の挨拶。この敗戦の重みは分かっているわけで、言葉を絞り出すような痛々しいものでした。

 

 この試合の結果によって、今季のJ3参入決定は、成績面で絶望的となりました。

 もっとも、私見を言えば百年構想クラブ認定やJ3ライセンス付与が意外と早く実現してしまったという印象は持っています。今季でのJリーグ入りはもちろん希望していましたが、冷静に考えたら「まだ早い」ということなのでしょう。

 入場者数についても同様です。パンデミックがまだ終わっていない中で入場者数平均2,000人の条件が復活したには今も納得しかねますが、条件は条件。現状は今季のあるべき水準からは程遠い状況です。

 特に、今回は中高生を無料にしたり、スポーツカー展示といったイベントも打ったにも関わらず、入場者数は452人。効果なし、と言わざるを得ません。

 あらためて現実をつけられた形の高知ユナイテッドSC。とりわけ選手にとっては、モチベーションを見出しにくいところではあります。

 とはいえ、まだリーグ戦は残っています。残留が決まったわけではありませんし(残り勝点1で降格圏回避が確定)、来季を考えれば、高知の市場を掘り起こすことは引き続き必要です。

 現状を直視し、その背景も含めて冷静に分析すること。その上で、解決策を考え出し、実施への道筋をつけることで、来季への展望を見出すこと。

 重い課題ではありますが、Jリーグ入りという目標が続く以上、進んでいかないといけない道ではあります。