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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

お祭りな日常への長い道:高知ユナイテッドSC対FC大阪@春野陸(2025.3.2.)

 

 開幕2戦を1分1敗、なかなかゴールが奪えない高知ユナイテッドSC。今日はJFL時代を共に過ごしたFC大阪と3年ぶりの対戦です。

 

 

 アウェーで惜敗、ホームでは猛攻を示すもあと一歩で得点できず。見どころがあるが惜しい、惜しいが見どころがある2試合を経た高知ユナイテッドSC。この日はFC大阪を迎えてのホームゲームです。

 

 

 本日のスタグル。大ぶりな唐揚げと鶏皮せんべいにしました。

 

 

 この日対戦するFC大阪は2020年から2022年シーズンをJFLで共に過ごした相手です。なので赤地に両チームのロゴが並ぶスクリーンは当時もあったのですが、FC大阪J3入会、そして高知も後に続いて、3年ぶりにJリーグの公式戦としてこのスクリーンが復活しました。

 

 

 スタメン発表で気勢を上げるFC大阪のサポーター。3シーズンぶりの再会です。

 

 

 見ると、高知のJリーグ入会を祝う横断幕を掲げてくれていました。本当にありがたいです。

 

 

 そのFC大阪の先発イレブンはこちら。

 

 

 こちらがサブスティテュートメンバーです。

 そして高知のメンバーはこちら。ベンチスタートですがDF25番今井とMF7番金原が新たに登録されています。

 

 

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 選手入場。3年ぶりの対戦がもうすぐ始まります。

 もっとも、JFL時代の対戦成績は1勝4敗*1。しかも2年見ない間にFC大阪はJ2昇格プレーオフにも参戦するほどに成長したわけで、勝てそうな感じがありません(苦笑)

 

 

 前半はFC大阪のキックオフで開始。始まるや両チームが激しい攻め合いを演じます。

なお、試合経過の詳細はJリーグ公式をご覧ください。

 

www.jleague.jp

 

 

 ただ、試合は徐々にFC大阪が押す展開に。高知もカウンターを試みますが、縦のパスが思うようにつながりません。

 

 

 それでも何とか守る高知。38分には決定的な場面を作られますが、シュートがゴール上に逸れて事無きを得ます。

 

 

 そして前半は0‐0で終了。お互い点が奪えません。

 

 

 まもなく後半、高知は東家と須藤を投入して試合を動かそうとします。

 

 

 後半は高知のキックオフ。ここからも両チームの攻め合いが続きます。

 

 

 しかし最初に試合を動かしたのはFC大阪でした。後半10分、FC大阪は高知ペナルティエリアまで攻め込むと、最後はMF19番増田が右隅にシュートを決め、先制します。

 

 

 さらに後半31分にはFC大阪がまたも攻め入ります。高知GK21番大杉が何とかボールをクリアしますがそれをMF11番利根が拾ってシュート、これを高知が防ぎきれずFC大阪に2点目が入ります。

 重いビハインドを背負った高知。しかしここで諦めるわけにはいきません。流れを変えようと、ホームゴール裏に加えてバックスタンドからも大きな声援が飛びます。

 

 

 そして後半34分、待望のゴール!FC大阪ペナルティエリアでの競り合いから、最後はFW11番小林心がシュートを突き刺し、1点を返します。

 

 

 高知のJリーグ初ゴールを記録したFW11番小林心。昨季後半からなかなか得点を奪えずにいただけに、そんな呪縛を解き放つシュートでもありました。

 

 

 続いて本日の入場者数発表。JFL時代にJリーグ入会の条件だった2000人が最低ラインだと思っていたので、クリアできてホッとしています。ただ問題は次の鹿児島戦。アナウンスでも前売り券販売と繰り返し告知があったのですが、果たしてどこまで売れるものか……

 

 

 その後も1点を追う高知が再三相手ゴールに迫りますが、FC大阪の守備を崩しきれず。そのまま試合終了となりました。

 

 

 最終スコア。惜しまれる試合が続きますが、それでも最初の1点は刻むことができました。

 

 

 試合終了後、バックスタンドに向かう高知の選手たち。スタンドからは温かい拍手と応援が送られます。

 

 

 続いてゴール裏に来た選手たち。次節の勝利を信じるサポーターからの応援が届けられます。

 

 

 この日誕生日を迎えたMF66番三好麟大が、サポーターからのハッピーバースデーに応えます。この前にはチーム初得点のFW11番小林にもチャントが送られ、小林が一礼する場面がありました。

 

 さて、高知市内では前日3月1日から毎春恒例の「土佐のおきゃく2025」が開宴中です。なので帰りに東洋電化中央公園でのイベントに行ってきました。

 

tosa-okyaku.com

 

 

 まずは今年もべろべろの神様に参詣。さらに会場を巡っていると、ちらほらですが高知のサポーターと思しき人たちを見かけました。

 また各店を回っていても、試合結果を聞かれたり、こんど出店してみたいという話を聞いたり、われわれが分かりやすい格好をしているからかも知れませんが、話題がユナイテッドになっていきます。

 

 

 さらにひろめ市場に寄ってみると、看板の招き猫が今日の試合の告知を掲げています。

 

 

 招き猫は招き猫で、FC大阪のサポーターを招いていたようです。実際前節では鳥取サポーターが試合後にひろめ市場で盛り上がっていましたし、アウェーサポーターの高知観光が定着すれば、小さからぬ経済効果になることでしょう。

 

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 「土佐のおきゃく」でお祭り気分の高知市内。ただ秋田監督が就任会見で語ったことにもなりますが、今年はJリーグ公式戦、19試合お祭りがあります。そしてお祭りはまだ17回、Jリーグルヴァンカップ1回戦も入れれば18回も控えているのです。

 そんなお祭り、楽しまない手はありません。さらに、お祭り気分をいろんな人を巻き込んで高知県全体に広げていって、そしてこのお祭りが高知の日常になるところまでいけば、高知のライフスタイル、高知での生き方はより豊かになるはずです。

 ただそのためにも、高知ユナイテッドSCがJクラブであり続けることが本当に大事です。道のりは始まったばかり、まだまだ長く険しいですが、苦しみながらも進歩はあります。次節こそはJリーグ初勝利を。

*1:3シーズンで5試合となっているのは2020年シーズンが新型コロナウイルス感染症対策により総当たり1回戦に短縮されたため。