やりました!高知ユナイテッドSC、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2019で第2位に入り、来年の日本フットボールリーグ(JFL)昇格を決めました!
四国サッカーリーグを14戦全勝の3連覇で勝ち上がり、3年連続の地域チャンピオンズリーグ挑戦権を得た高知ユナイテッドSC。1次リーグは地元春野球技場開催という地の利を得て決勝リーグ進出決定も、最終戦で関西の覇者おこしやす京都ACに0-2で敗れてグループ首位は勝ち取れず。不安を残した中で決勝リーグを迎えることになりました。
そして20日に始まった決勝リーグ。第1節は東北サッカーリーグ優勝、地元いわきにほど近いJヴィレッジスタジアムでの開催に燃えるいわきFCとの対戦で、高知ユナイテッドSCは0-3の完敗。JFL昇格に限りなく赤信号に近い黄色信号が灯りました。
しかし、高知ユナイテッドSCの面々は諦めていませんでした。負ければ終わりの第2節は、悲願のJFL入りに挑み続ける地域の強豪、北信越サッカーリーグ優勝チームの福井ユナイテッドFCを相手に3-1で勝利、決勝リーグでは初めての勝ち点3を得ます。
この前の試合でいわきがお京都に1-0で勝利したため、いわきFCが勝ち点6でJFL昇格を決定。残る1枠を高知とお京都が第3節の直接対決で争うことになりました。しかし得失点差から、お京都は引き分けでも昇格、高知は勝つしかない厳しい戦いになったのです。
そして第3節。Jヴィレッジのバックスタンドは高知サポーターにいわきFCのサポーターも加わり(本当にありがとうございます!)、数と声でお京都を圧するばかりの勢いを示します。そんな中、高知は1次リーグでの対戦から見違えるほどの攻めを見せ、そして前半19分に西村が先制。その後はお京都の猛攻にさらされますが、なんとか前半を耐えきって1-0で折り返します。
そして後半、お京都は61分にイブラヒム、サバン、エリックを一気に投入して攻勢を強めようとします。ところが、63分に高知では西村に代わり前原が入ると、その前原が直後の64分にすぐさまゴール。苦しい場面で逆にリードを拡げます。
この後、お京都はエリックとイブラヒムの攻めから山本がゴールを割りますが、直前にイブラヒムがGK奥田に突っ込み、チャージを取られ得点は認められません。逆に高知は終了間際の87分に田口が速攻からゴールに押し込んで最後の決め手となる3点目を獲りきります。
お京都はアディッショナルタイムにコーナーキックから1点を返すもその後は高知がきっちり守り切ってフルタイム。高知ユナイテッドSCが勝ち点6で準優勝、念願のJFL入りをついに実現しました!
これまでJリーグ進出は夢であり、JFL昇格がそのための目標でした。来年からはJリーグ進出が夢から目標になります。
ただ、そのためにやるべきことは山ほどあります。JFLからJ3リーグに進出するには、上位4位以内に入らないといけません。もちろん、J3ライセンスの条件を満たすクラブにもならないといけません。これまではホームゲームは無料、観客数も概算で良かったのですが、来年からは1試合当たりの有料観客数2,000人以上がノルマとなります。
それに、今までは四国の中だけで戦っていたのが、来年は北は青森、南は宮崎までを転戦することになります。もちろん対戦相手は自分たちより格上ばかり、残留するだけでも大変なことです。
ですが、今日のような試合が続けられれば、決して不可能ではないと思います。そして、困難だが輝かしい目標に挑み続け、少しずつでも結果を示していくことは、高知県の人々に自信を与えることにつながることでしょう。
そして、その挑戦を応援する人々がいます。Jヴィレッジに集まったサポーターに加え、この日は急遽高知市内でパブリックビューイングも開催されました。それ以外にも、ウェブでの試合中継を各地で見届けたサポーターがいるのです。私もその一人です。
そんな人々が繋がり、さらにその繋がりが大きくなっていけば、目標はさらに実現に近づきます。これは感傷でも何でもありません。観客動員の数値目標、クラブの経営基盤強化を達成するには、サポーターの輪が拡がることが大事でないわけなどないからです。
など、書きたいことはいろいろ出てくるのですが、今日は感慨に浸りたいので、このぐらいにしておきましょう。私も来年からやることがいろいろできました。ただでさえ忙しいのに、どうしたもんですかね(笑)