IPBLグランドチャンピオンシップ2022、天気にも大いに恵まれ2日目予定通り開催です。第1試合は3位決定戦、高知ファイティングドッグス(四国)と士別サムライブレイズ(北海道)が対戦します。
前日の準決勝第1試合で、高知ファイティングドッグス(四国アイランドリーグplus)は信濃グランセローズ(ルートインBCリーグ)に敗戦。
一方の士別サムライブレイズ(北海道フロンティアリーグ)は火の国サラマンダーズ(ヤマエ久野九州アジアリーグ)に敗れ、3位決定戦に回ることになりました。
試合前のパフォーマンス。SALLYSが増えています。
サラマンダーズとは全く関係ない試合なのに、ありがたいことです。本当に嬉しいです。
実は昨日の帰りがけ、スタンドを出たところで、なんとさら丸に会ったんです!
実際に会ってみるとかわいいしフカフカだし、何よりあからさまな他球団ファンでもフレンドリーに接してくれて、カミさんと写真も撮ってもらえて、すっかり魅了されました。
ですが、それだけに「恋人募集中」というのが不思議に思えるんですよね。何が引っかかってるのか?恋「人」なのがハードルが高いのか!?
なので、横浜DeNAベイスターズのDB.キララみたいなキャラクターが来季辺り登場するかも知れないな、とは期待したりします。
この日の始球式はばってん荒川Jr.さんが担当。あの熊本のご当地スター、ばってん荒川氏のご子息です。昨日に続いて、熊本県・市の入れ込みようが伝わってきます。市長のご挨拶もありましたし。
もっとも、こうなると来年以降の開催地にとってはプレッシャーにもなります。同じクラスのイベントやゲスト、スタグルが必要になってきますからね。
いずれ高知で開催するとして、どこまでのことができるのか。ファイティングドッグスと協働で実習を行っている弊学部にとっても、決して他人事ではありません。
メンバー表交換後の記念撮影。ドッキーも出てきました。
ばってん荒川Jr.氏の始球式で試合開始。この試合も高知が先攻です。
士別の先発は山本。ご覧の通り、左のサイドハンドです。
その山本に対して高知は初回、1死満塁から松堂がセンターに犠牲フライを放ち、1点を先制します。
1回裏、守備に就く高知の面々。高知ではなかなか経験できないお見送りです。
高知の先発投手は釜屋。NPBに向けたアピールも果たしておきたいところです。こちらは初回ヒット2本を打たれたものの、牽制死もあって失点は許しません。
直後の2回表、高知は先頭の島崎、1番有田が四球を選んでチャンスを作ります。今季最後の試合、投手はつぎ込めるだけつぎ込めるわけで、早々に中継ぎが準備すると思っていたら、
投球練習を始めたのは、指名打者の山口でした。
あるか二刀流の連投!?これは流石に大谷も経験がないのではと←起用法が違うだろ
この回、高知は2死まで取られますが、3番サンフォがセンター前ヒットで1点。
さらに鳥井の内野安打に続いて、5番松堂が投手の足を抜くヒットで2点を追加。
そして7番高橋の打球はショートゴロとなりますが、これが悪送球となり、高知がもう2点を加えます。
何とか反撃したい士別はその裏、2死を取られながらも鳥塚、清水が連打。そして投球練習を終えた山口がセンターへのライナー制のヒットを放ち、鳥塚が生還。この大会初得点を手にします。直後の3回表も大会で初めて無失点となり、士別が流れを引き寄せようとします。
3回裏の士別の攻撃は無得点となり、4回表、士別は2番手に藤盛を起用します。
すると高知は1死から松堂、山田が連打。ここで吉田監督が送った代打桑原がきっちりライト前にタイムリーを放ち、1点を追加します。
続く島崎はライトに犠牲フライを放ち、もう1点。高知が徐々にリードを拡げます。
その4回表が終わったところで、今回もとかげダンスがスタート。
さら丸は士別側のスタンド前へ。
高知側は当然ドッキーが登場。短期間で練習も大変だったでしょうね。
そして4回裏、高知も継投に出ます。というか、このチームでは最後の試合、出番は提供できるだけしたいのもあることでしょう。2番手には松田が登板、1イニングを四者凡退で抑えます。
5回表、高知はチャンスを作りながらも無得点。裏には3番手として加藤隆がマウンドに上がります。こちらは三者連続三振、申し分ない結果です。
5回が終わってグランド整備の時間、シンガーソングライターHIPPYさんのミニライブがありました。スタンドには熱心なファンも駆けつけています。
良いライブだったと思うのと、ますます開催のハードルが上がるなぁとタジタジするのと、不思議な気分です。
さてさて6回表、士別は植田を三番手に起用します。植田は高知の下位打線を抑えきり、士別投手陣で初めての三者凡退を果たします。
6回裏、高知は加藤翔への加藤リレー。こちらも中軸3人を凡退させます。
続いて高知のラッキー7。ダンスの振り付けなんてないはずなのに、SALLYSで考えてくれたんでしょうね。
これ、せっかくなので何とか今後も大事に使えたらいいなと思うんですが、どうでしょうか?
さてこの回、高知は1死からヒットと四球でお膳立てしたところで、4番鳥井がレフト線へのライナーを放ってまずは1点。
さらに5回から代打で出ていた山本が歩くと、6番山田の当たりはボテボテのサード方向へのゴロ。しかし三塁手が目測を誤ったか捕りきれず、この間に走者2名が還ります。
ここで士別は植田に代えてジミーを送ります。見るからに球の勢いがありそうです。
ところが、そのジミーは途中出場の出原を歩かせて満塁とすると、9番乗田のところでも四球で押し出し。さらに有田も押し出し。2番翔立(途中から森本に代わり出場)、以下同文です。
これで流石にジミーは降板、後を任されたのは前日に続いてDHからの山口でした。これで何とか士別がこの回の3アウト目を取りますが、この間に制限時間の2時間45分が経過。この試合は結果如何にかかわらず、8回コールドとなります。
士別のラッキー7。スタンドはまるでめげていないだけに、なんとしてでも応援に応えたいところです。
その士別の前に立ちはだかったのは高知の坂本。2四球を与えたものの、併殺もあってピンチの芽を潰しました。
最終回となる8回表。高知は2四球と死球で1死満塁とすると、出原がピッチャー返しのヒットを放ち、ダメのダメ押しとなる2点を奪います。
そしてその裏、マウンドに上がったのは秋田。何点差があろうが、今季、つまりこのチームで最後となる試合の〆は、やはりこの人に任せないといけません。
その秋田は2番代打半田を空振三振に取ると、3番オルテガも空振三振。そして4番コントレラスからもスイングアウトを奪い、最後の最後で最高の三者凡退を見せつけました。
最終スコア。高知からすればそれなりにヒットは打たれているのですが、後続をうまく絶った形です。逆に士別は記録にならない部分も含めて、守備と投手の課題が露呈した形になりました。
試合終了後、両チームの選手たちが挨拶に出てきました。1年間ともに戦ったファン、あるいは同じリーグの代表を応援すべく馳せ参じた他チームファンへの挨拶です。
お互い健闘を称えあう両監督。現役時代に対戦したこともあるはずの2人が、意外なところで将として再会することになりました。
高知ファイティングドッグスの2022年の戦いは、これで終了です。ここからはNPBドラフトも含め、去る人残る人、それぞれがそれぞれの道に進んでいきます。
ただだからこそ、最後に笑って終われたのは本当に良かったです。この勝利が、共に戦った選手たちの新たなスタートを祝福するものになってくれればと思います。