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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

【地域実習振り返りレポート・2022年7月】これまで・いま・これからをつなぐ

 

 1学期も大詰めとなり3年生はグループ企画の実施、勝負の時期になりました。高知大学地域協働学部・土佐町いしはら班、地域実習振り返りレポート2022年7月分です。

 

 

 いしはら班のうち3年生は2グループに分かれていて、どちらもこれまで作り上げてきた企画を今月、2022年7月に実施予定です。

 このうち、一方の旧西石原郵便局での写真展企画を行う班は、7月9日の地域での七夕まつりが実施当日、もう一方の「いしはら塾」(集落活動センター「いしはらの里」が行う宿泊体験事業)での学生企画プログラム実施班は、月末が本番です。

 というわけで、今回の振り返りレポートは旧郵便局の企画準備と写真展開催をメインにしつつ、それ以外の動きも記していこうと思います。

 さて、今月の実習は1日からスタート。旧郵便局班が企画実施の打ち合わせと準備作業に取り組みました。

 

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 続く3日の日曜日は、地域で年に一度の「道つくり」。地域によっては「道役」とも呼ばれ、地域総出で道路や施設の清掃や草引きを行います。私自身は既に他用が入っていて参加できなかったのですが、有志学生・教員が作業に加わりました。

 

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 続いては8日、七夕まつりの前日です。2年生と3年生のいしはら塾班は七夕まつりの飾り付けの準備をお手伝い、3年生旧郵便局班は企画実施に向け最後の確認に追われました。

 

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 僭越ながら、私も短冊を書かせてもらいました。あるいは、書かずにはいられなかった、というべきか。

 

 

 そして7月9日、七夕まつりと写真展当日です。

 

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 ここまで写真展の中身について書いていなかったのですが、いしはらの昔の写真を展示するというものです。とりわけ往時を知る方がご覧になって、昔話に花を咲かせていただければ、学生にとって地域への理解も深まろうというものです。

 せっかくですので、当日の様子を写真でもう少し。

 

 

 会場となっている旧西石原郵便局。左側に写真の展示があります。このほかにも、各所に写真を貼り付けています。

 

 

 七夕まつりは夕方からの開催。西石原の集落中心部に七夕飾りが並び立ちます。さらにステージ企画やスライドの投影に出店もある、地域では大掛かりなイベントです。多分に漏れず昨年、一昨年と新型コロナウイルス感染症の影響を受けたのですが、ようやく完全な形での開催ができたとのことです。

 

 

 みんなで花火。実はこの日は他大学のゼミで来ている学生もいて、一緒に加わります。学生どうしは早々に打ち解けて、今もやり取りしているようです。

 そして、肝心の写真展企画も無事終了。地域内外のさまざまな方に、予想以上に来ていただくことができました。

 来場者アンケートを行ったので、結果について目下とりまとめ中ですが、現状こちらも当初期待していた以上に好意的なご意見が多かったようです。おいでてくださった皆様には、私からもお礼申し上げます。

 

 七夕まつりの翌日は、1年生対象のお試し実習を行いました。1年生は授業内で各実習地での取り組みには参加しないのですが、だからこそ任意のオプションで、さまざまな実習地に触れる機会を提供しています。

 この日は、石原地区で毎週日曜日に開店している直販市「やまさとの市」の出店お手伝いをメインにメニューを組んで、応募があった1年生3名に来てもらいました。

 

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 当初予定では午前中が出店のお手伝いで、午後は土佐町内の観光施設を見に行くつもりでした。

 ところが、ちょうどこの日は集落活動センターの観光事業で、アメゴ獲り体験に団体旅行の方々が来られるということが分かり、せっかくだから見ていったら、という地域の方のお話を頂いて、急遽午後のスケジュールを変更。そちらを見学させていただくことにしました。

 もっとも、見学と言いつつ最後は学生自身もアメゴ獲りを体験させてもらいましたし、先にご紹介した他大学の学生さんたちは泊りで来ていて、この日のアメゴ獲りにも加わっていたので、その中で学生どうしあれやこれやと話が弾みました。

 

 このエントリを書いている時点で、現地での取り組みは以上の通りです。この後は学内でこれまでの取り組みの整理や、夏休み以降に向けての準備を進めました。

 ここまでの取り組みでメインとなった写真展は、いしはらの過去をあらためて振り返る企画です。といっても、当時を知らない学生が取り組む以上、昔を懐かしむものでは収まらないわけで、文字通り温故知新、いしはらについて新たに知る機会になりました。

 一方で、大学の枠を超えた学生どうしの交流、1年生の実習参加と、いしはらでの活動の新たな展開、新たな主体の登場を予感させる動きもありました。1年生が実習地を決めるのは2年次進級前のことで、まだまだ先の話なのですが、新たな世代がいしはらに来たことは確かです。

 

 写真展の中で蘇った過去と、新世代の登場。今月の実習は、そんな異なる時間軸を、いま・ここでつなぐものになりました。

 もっとも、冒頭に記した通り、今週末にはいしはら塾の企画の本格実施が控えています。こちらについては別エントリで遠日中に取り上げたいと思います。

 

 ちなみに、6月以前のいしはらでの実習につきましては、下記既存エントリをお読みください。

 

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 そして、こちらで弊学部に関心を持っていただいた受験生やご家族、高校関係者の皆さん!来月6日(土)7日(日)にはオープンキャンパスを予定しています。

 こちらは大学内とオンラインの両方で開催。既に定員に達した企画もありますが、他はまだまだ空きもございます。まずは公式サイトでご確認いただければ幸いです。

 

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 なお、web版での学部・大学院専攻パンフも公開されています。こちらもよろしくお願いいたします。

 

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