3期目のJFL、そしてJリーグ入りにいよいよ本格的に挑む高知ユナイテッドSC。その紅白戦を兼ねた「高知ユナイテッド出陣祭」を見に、春野球技場へとやって来ました。
この日は快晴、春の前触れのような暖かさで、ときに日陰を探したくなるぐらいです。
野球場では埼玉西武ライオンズと千葉ロッテマリーンズのチャレンジマッチ第2戦が進行中。この日は前日よりも点の取り合いになっているようです。
ちなみに前日の試合の模様は、下のリンク先からどうぞ。
春野球技場に来るたび思うのが、「何とかしてJ3対応のスタジアムに改造できないか?」ということです。
現状はメインスタンドと簡素なバックスタンドがありますが、ゴール裏は通路のみ。どうにかスタンドを作れれば、とは思うのですが、こちら側アウェーチームのゴール裏はすぐ先が崖になっています。
では反対のホーム側ゴール裏はというと、すぐ近くにプールの施設が建っていて、その隣、奥の駐車場の手前は窪地になっていて、これを埋めてスタンドを作るのは結構大変そうです。難しい……
などと考えている間に、紅白戦の出場選手が入場してきました。今年のユニでは初のお目見えです。ホーム側が「 3期目のJFL、そしてJリーグ入りにいよいよ本格的に挑む高知ユナイテッドSC。その紅白戦を兼ねた「高知ユナイテッド出陣祭」を見に、春野球技場へとやって来ました。
などと考えている間に、出場選手が入場してきました。今年のユニでは初のお目見えです。ホーム側が「えんじ・鰹チーム」、アウェー側が「ホワイト・しらすチーム」です。
ホワイト側には練習生が2名参加。素性は明かされていません。ここでチャンスをつかんでもらえるといいのですが、はたして。
主審と副審2名もついています。審判さんにとっても大事な練習の機会なんでしょうね。
試合前のコイントス。チーム鰹側のキックオフとなりました。
前半開始。冒頭こそ鰹がボールを保持しますが、しらすがゴールキックを得ると、そこから攻勢に出ます。
シラスのコーナーキック。シラスの選手は積極的に前に上がり、ボールを奪われても近くの選手がすぐに絡んでいきます。
それにしても、やはり春野球技場は良いです。プレーも選手の声も、ボールも本当に近い。さんざ難しいとは言ってるのですが、でもやっぱりこの球技場をJ3対応可能にしてほしいと願わずにはいられません。もっと言えば専スタ
そして前半7分、シラスは右クロスから練習生28番が落ち着いてトラップの後にシュートを決めて先制します。なお、時間はすべて当方の手元計時です。
シラスは前半38分にも得点。コーナーキックから11番西村光司が右隅にボールを流し込み、リードを広げます。
結局前半は0-2で終了。貪欲に攻める姿勢を見せるシラスに対し、鰹は反撃の糸口をなかなか見出せません。
後半はシラスのキックオフ。ハーフタイムの間にいろいろ選手交代がありましたが、特筆すべきは11番西村光司が鰹側に回ったこと。これがゲームの流れを変えることになります。
後半最初のゴールを挙げたのは鰹。15分にコーナーキックからエリア内での競り合いとなり、ボールをいったん下げたところで、ロアッソ熊本から育成型期限付き移籍で新加入した6番田尻がミドルシュートを突き刺します。
一方のシラスは37分にフェイントから相手のファウルを誘ってPKを得ます。ここで背番号が25に変わった岡田がキッカーを務めますが、鰹GK30番井上が昨年のマルヤス戦を思い出させるファインセーブでゴールを守り切ります。
……と書くと岡田のイメージが下がるかも知れませんが、これ以外はいいプレーをしていたと思うんですよ。最後に負傷退場(試合終了後は出てきたので大事には至っていないもよう)するまで、ピッチ各所を走り回ってボールに絡んでましたし。
ともあれ、大ピンチを凌いだ鰹はすぐさま反撃に出ると、39分に西村光司が同点ゴール。どちらのチームでも得点に絡んできます。
アディッショナルタイムも見えてきた頃、背番号20番の選手が交代で出場します。本来は廣岡の背番号ですが、出ているのはなんと立田ヘッドコーチ。
さらには背番号18番で吉本監督も登場。キャンプ開始からケガ人も出てくるというので、代わりにプレーすることになったそうです。
そして試合は2-2でフルタイム。なお、ここまで書き忘れていましたが45分ハーフです。
試合後はチームが揃ってのセレモニーが行われました。
まずは武政社長のご挨拶。
続いては吉本監督から今シーズンの抱負が述べられました。
セレモニー終了後は全員での振り返り。開幕に向けた準備が進みます。
ちなみに試合内容ですが、以前ツイートした通りで、「西村光司のいるチームが得点した試合」です。
鰹は前半ボールを持っても、前線にボールを送れなければ、持って攻め上がることもできず、相手に押されてしまうなど、去年の悪い時の状態に終始した感じでした。ただ後半に西村光司が入ると状況は好転。ロングパスが打てて入るようになり、決定機も出てきました。
一方のシラスはボール非保持の場面では、キーパー相手だろうが何だろうがプレッシャーをかけ、ボールを奪うやどんどん攻めていく積極的なスタイル。これが90分もつかが気になりましたが、終わってみれば運動量が落ちた感じはありませんでした。
その辺は前半の西村光司に加えて、25番岡田の存在も大きかったと思います。そしてさらに注目は2名の練習生!1ゴールを決めた28番はもちろん、90分間走り回って攻守に関わり続けた27番も評価は高いです。2人ともぜひ今季の高知で見てみたいですね。
というわけで、課題もないではないものの、収穫はいろいろあった紅白戦。あと2週間に迫った開幕が楽しみになるものでした。
……というエントリを準備している間に、大ニュースが入ってきました。高知ユナイテッドSC、Jリーグ百年構想クラブへの申請が認められました!
これにより、今季J3ライセンスを交付され、さらに条件を満たせば、J3加入が現実のものとなります。
具体的な条件等はリンク先(特にユナイテッドSCの方)をご覧いただきたいのですが、サポーターが貢献できるのは、ホームの平均入場者数2000人というもの。新型コロナウイルスによる制限があったので単純には言えませんが、去年一昨年の入場者数の5倍は欲しいところです。
なので、このエントリをご覧の皆さん、ぜひ入場者数アップにご協力ください。今季の日程を下記に示します。
開幕戦は3月13日(日)13時、春野運動公園陸上競技場でキックオフ。アクセスマップはこちらです。
この他の試合も含め、第24回JFL、高知ユナイテッドSCのホームゲームで私と握手!