5連休初日のJFL第7節は通常開催。高知ユナイテッドSCはホーム春野陸上競技場に奈良クラブを迎えての対戦です。この日は一時的に強い雨が降るとの予報もあり、天気との戦いにもなります。
画像だとあまり明るく見えませんが、スタジアム到着時はどこが雨予報と言うほどの好天。このままもってくれると良いのですが。
5月ということで、バックスタンドでは鯉のぼりがはためいています。
そしてフラフ。横には幟も掲げられています。土佐にも皐月がやって来ました。
一方この日は奈良クラブのサポーターも到来。奈良県は緊急事態宣言もまん延防止対策も対象外です。アウェーサポの横断幕はあまり見なかったのですが、あらためて全国リーグに来たのを実感します。
ちなみに奈良クラブは応援にドラムセットが加わっています。シンバル、スネアドラム、バスドラム1台ずつ、最低限のセットですが、これがまぁ音が響いて対戦する側からは脅威です。しかもスネアのみならずバスドラムまでしっかり響かせられていて、ドラマーの叩きっぷりは相当なものです。
ただ、こういう応援に対抗しないといけないのはなかなか大変です。基本は鳴子を使うのですが、それなりに人数がいないといけませんし、リードする楽器でさらに圧を加えたいところです。
とはいえ、パンデミック下では吹奏楽器はNGですし、むしろ打楽器でかつインパクトがあるものが求められます。
だとすると、そうですねぇ……これ?
話を戻して、この日の昼食はハッドグに。これからスタグルを順に(?)食べていこうかなと。
この日は「高知の日」ということで、試合前とハーフタイムによさこい演舞があります。こちらは試合前、上町よさこい鳴子連の演舞です。
昨年に続いて今年も中止が決まったよさこい祭り。祭りだけではなく他の踊りの機会も激減しているので、踊り手の士気を守るためにもこういう場は重要です。
一方で、今年は市内のりょうまスタジアム(陸上競技場兼競輪場)で「2021よさこい鳴子踊り特別演舞」が2日間行われる予定です。
スタジアムでの演舞と観覧ならまだ安全だろうということです。全国的に見てもプロ野球やサッカーリーグの公式戦でクラスターは発生していないわけで、この判断は妥当でしょう。
ただ、実際踊っているのを見た感想を言わせてもらうなら、音響面では課題がありそうというのが正直なところです。
当日は会場の音響設備を使うそうで、この日もそうだったのですが、反響に加えてスピーカーとフィールドとの距離があり、歌い手さんがやりづらそうでした。フィールドと音響さんの連携も必要で、リハーサルも相当しないといけないでしょうし、それだったら地方車の方が良い、という連も出てきそうな気がします。
さて試合です。コイントスの結果、奈良クラブボールでキックオフになりました。
奈良クラブはJリーグ入りを目指すクラブの1つで、Jリーグ百年構想クラブにも認定。かつては奇抜なユニで注目を集めていましたが、今季は鹿を図案化した、非常におとなしいものになっています。
一方の高知。監督のベンチ入り停止にルーカスの回復待ちと苦しい中、踏ん張りどころが続きます。
前半キックオフ。キッカーを含め6人が最前線に並びます。奇策と言えば奇策ですが、実力のある相手なだけに、嫌な予感がよぎります。
そして、その予感はあまりに早く的中しました。
1分と経たないうちにゴール前まで踏み込まれ、競り合いになった末に最後は27番山本がボールを流し込みます。訳の分からないうちに1点を取られてしまいました。
いきなりこのスコア。高知はその後も息が合わずにあっさりボールを取られたり、さらにゴールを割られたもののオフサイド判定に救われたりと、完全に調子を狂わされます。
ところが、次第に空が曇り出すと、遠くから雷鳴が響き出しました。これに気づいた主審が試合を止め、いったん全員がピッチから退場します。
ご覧の通り、10分18秒で試合がストップ。規定では雷が聞こえてから30分は中断しないといけないそうで、ひとまず13時45分の試合再開を目指すとのことです。
そうするうちに雨も降り出しました。雷も鳴り続いています。
雨は降ったり止んだり。ただ雨だけならまだしも、問題は雷です。そんなに近くではなさそうですが、収まる気配がありません。
そして13時45分、さらに中断を延長するとのアナウンス。こちらは待つしかありません。
雨は収まり、晴れ間すら見えてきました。だのに雷は相変わらず、中断も延長に。15時に試合再開の最終判断をするそうです。
先程よりは曇ったとはいえまだ明るい空。ただ、それなのに雷は収まるばかりか、むしろ近づいています。
そして南の空を見ると、ついに稲光まで。これではどうしようもありません。
結局15時になり、試合中止の発表。狐にでもつままれたような観戦になってしまいました。
後日の案内では、この試合は中断時点から同等の条件で再開されるとのこと。ゼロからやり直すわけではなく、前半残り34分から、0-1で再開になります。ちぇっ
まさかの水入りでしたが、高知にとっては少しは助かった面があります。あのまま混乱状態で試合が続いていたら、ワンサイドゲームも避けられなかったはずで、仕切り直しの機会がもらえて良かった、と思うしかないでしょう。
ただそれだけに、わざわざ奈良からおいでてくれた方々には、何と言っていいのか分からないところです。せめて美味しいものでも食べて帰ってくれたら良いのですが……