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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(128)のいち駅(土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線)

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 高知県中東部にある香南市の最も賑わう辺りにあるのがのいち駅。快速列車も停車する、市の玄関口となる駅です。

 

 

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 駅前に整備されたロータリー。市内各地へのバスターミナルと、一般の自動車の送迎場所が設けられています。

 ロータリーの中にいるのが、のいち駅のキャラクターの「のいちんどんまん」。ピエロのような風貌が、他の駅のキャラクターとは一線を画しています。彼はかつて香南市(旧野市町)で行われていた、全日本素人ちんどんコンクールに由来するのだとか。

 

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 のいち駅は香南市営バス最大のターミナル。駅に直結した乗り場から、中山間地の集落も含め、市内各地に路線が伸びています。

 

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 駅のすぐ西を南北に伸びる道路。歩道を見る限り、最近になって整備されたようです。

 

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 駅のすぐ南には、大型の商業施設がいくつも建っていて、大きく目立つ看板が競い合って自己主張しています。空が広いのを除けば、高知とは思えないほどの風景ですが、これだけあれば買い物にも娯楽にも、困ることはそうそうないでしょう。

 

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 駅の南側は、天然木を利用した日よけがしつらえてあります。

 

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 駅に入るのは、西側か北側の入口から。西入口はドアにポスターがいくつも貼られていて、花も活けてあるなど、賑やかな雰囲気です。

 

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 中に入ると、改札も一切なしにいきなりホームへの階段が伸びています。駅員が常駐しない想定で、駅が作られたかのようです。もっとも、駅の中に売店があって店員さんもいるので、特段困ることはなさそうですが。

 

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 プロ野球の一軍こそほとんど見かけなくなったものの、高知でキャンプを張るチームは意外とあります。特にJリーグのチームは春野の運動公園に入れ代わり立ち代わりやって来るので、ポスターにしてみると、賑わっているように見えます。

 

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 列車の合間で、ちょうど人のいない待合所。

 ただ、ホーム以外に待合所があってベンチが列をなしているだけで、他の駅とは規模の違いを感じます。

 

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 香南市ではなく、旧野市町の観光地図が、今ものいち駅に掲げられています。目立つのは県立のいち動物公園。全国でも珍しいハシビロコウの飼育で知られています。

 ちなみに、高知市内ではわんぱーく高知でサーバルキャットがいるので、下手な都会よりもフレンズに出会えます。

 

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 こちらはフレンズではありませんが、某アニメのロゴを彷彿とさせるキャラクターの表記を見かけました。

 

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 香南市のキャラクター「こーにゃん」。市内ではイラストをしばしば見かけるほか、イベントに出てきているのをネットで見かけたりもします。

 こちらは駅のレンタサイクルの案内なのですが……こーにゃん、その高さの自転車、漕げないと思うよ。

 

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 駅の北側には売店があって、お土産から食べ物や飲み物、オサレ着まで揃っています。売店というよりは雑貨店、あるいは規模は小さいですが、田舎の集落でいうところの百貨店が近いかも知れません。

 

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 駅には情報検索用にパソコンが置かれていましたが、私が訪れた時は電源が落ちていました。動いていると便利なのは確かですが、セキュリティを考えたら、監督できる人がいない時は使えない方が、はるかに安全ではあります。

 

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 列車の時間が近づいてきたので、ホームに出てきました。

 のいち駅のホームは、コンコースの真上の高架上。上下のホームが分かれている駅で、ここで行き違いする列車も多く設定されています。

 

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 安芸・奈半利方面。右にカーブした線路はいったん坂を下り、国道をくぐってから、この路線にしては珍しく、高架ではなく地上をしばらく走っていきます。

 

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 その線路の向こうから列車がやって来ました。この列車ものいち駅で、奈半利方面行と行き違います。

 

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 反対側の後免方面。高いビルこそないものの、駅のすぐそばまで家屋がひしめき合っていて、沿線では珍しいほどの密集ぶりです。

 

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 そんな家並みを上から眺めながら、奈半利行の列車が到着しました。

 この後駅を出た列車は市街地を離れ、田園地帯を南下して、太平洋を目指します。