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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

高知移転2周年になりました

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 今日で高知移転から2周年になりました。あっという間と言えなくはないものの、いろいろ濃すぎて、まだ2年しか経ってないのかとも思いますが(苦笑)、とにかくちょうど2年です。

 

 この間、仕事でもプライベートでも、高知のいろいろなところに出かけて行きました。その先々でいろいろな体験をしてきたのは、こちらでも書き綴ってきた通りです。

 ただ、個人的には現時点で達成感はまったくありません。むしろ、できていないことの方が多いように感じています。こと本職に関してはどう考えても「まだ」2年、むしろこれからが正念場です。他方、そういう仕事の関係上、どうしても時間を取られたり、休日も含めてスケジュールが間際まで決められなかったりということもあって、仕事外でできていないことも山積みです。

 ですが、2年経ってみて、やりたいことが多く残っているのは、それはそれで良いことでもあるとは思います。もう十分、なんてことは全然なくて、高知で行きたいところ、観たいところも各地にあれば、体験してみたいこと、食べたいもの、飲みたいもの、特に酒もいろいろある。

 そしてさらに調べれば、まだまだ知らないものが出てくるような気もします。こちらに来るまで、高知に県内産リンゴのジャム(リンゴ自体が県内産です、念のため)があるなんて知りませんでしたし、最近では県西部に出張した時に雪は降るわ気温はマイナスになるわだったところ、同じ日に県内の別の場所でヒマワリが咲いているというツイートを見て唖然とした経験があります。

 そんなわけで、今知っているものも、知らないものも、3年目のわれわれを待ち構えています。それが、高知の「豊かさ」の一面だと思っています。もっとも、こういう豊かさは高知に限らず、他の地方各地にあるんでしょうが、縁あって高知にいるわけですから、何よりまず自分たちの身近な豊かさを最大限享受する方が優先です。

 とはいえ、先のことは分かりません。外部要因としては、先程も書いた通り本職の高知大学地域協働学部ができてまだ2年、持続可能な形で確立できるかどうかは、むしろこれから決まることです。内部要因としても、研究者として自らを成長させることは常に考えなければいけないですし、そのための機会を求めることを怠るわけにはいきません。

 ですがそれはそれとして、せっかく来た高知をさらに知り、楽しみ、その結果を発信していくことを続けていければと願っていることも確かです。そうやって地方から発信することが、きわめて僅かではあれ、この国の一極集中という宿痾に対抗することにもなると信じています。

 そんなこんなでいろいろありますが、ここは面白いところです。今後も私からいろいろ出かけることはありますが、できることなら来ていただける方がはるかに嬉しいです。というわけで、是非いちど、わざわざ来てみてください。