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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(172)あき総合病院前駅(土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線)

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 2021年3月13日、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に新駅「あき総合病院前」が誕生しました。最後のローカル新線開通から19年、新たな土佐の駅を放っておくわけにはいかず、さっそく訪れてみました。

 

 

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 この日はフリーきっぷで出かけます。新駅開業を控え、デザインは新しくなっていました。

 

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 開業予定と示された新駅。今あるフリーきっぷが売り切れたら、この表記もまた変わるのでしょう。

 

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 ディーゼルカーの車内には、新駅のキャラクターが既に登場しています。右は球場前駅、左は安芸駅のキャラクター、当たり前ですが、駅の並びの通りです。

 

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 奈半利からの快速列車が、安芸を出てすぐに新駅へ。球場前からもそうですが、区間が短いので、前の駅を出るとすぐ、間もなく停車のアナウンスが流れます。

 隣駅のホームは見えていないものの、線路の右手には、阪神タイガースキャンプ地の安芸ドームが見えています。

 

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 細く簡素な、しかし真新しいホーム。待合室のデザインは、他の駅と変わりません。

 

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 線路の反対側は自動車販売店の真裏。国道と細長い住宅地を越えれば、あとは太平洋です。

 

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 新駅のキャラクター、あき ナースちゃん。

 ごめん・なはり線の他の駅全てには、やなせたかしさんの手でキャラクターがそれぞれ作られています。氏が亡くなって久しい中で、新駅のキャラクターはどうなるのかが気になるところでしたが、後を継いだスタジオによって、この駅にもキャラクターがつくことになりました。

 

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 新駅ができるきっかけとなった、高知県立あき総合病院。2012年に新たに発足した病院です。

 これまでは安芸駅と球場前駅から徒歩で10分以上かかり、足に不安がある人にはどうにも不便でした。とはいえ両駅の距離は2キロもなく、区間としてはかなり短い方ではあったものの、それでも新駅の建設が決定。鉄道での通院が俄然楽になりました。

 

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 築堤を降りて地上へ。エレベーターは当然の設備です。

 

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 他の駅の例に漏れずできた、除幕間もない立体キャラクター。

 

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 病院前というそのままの存在。通院客の鉄道利用を促すには、余計なことは考えず、ストレートなのがいちばんです。

 

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 駅のすぐそばで線路をくぐる道。国道55号線と交差してから、海沿いまで続きます。

 

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 道路は病院前を通ってさらに北へ。そのまま進めば、岩崎弥太郎生家の近くも通ります。

 

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 階段からホームへと戻ります。午後からは快速運転があり、この種の路線にしては列車の本数は多く組まれています。

 

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 JR車両の奈半利行きがやって来ました。こちらは各駅停車です。

 

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 数人を下した列車は、すぐさま発車。次の安芸駅は目と鼻の先です。

 この先は右手に線路がカーブしていて、向こうにある安芸駅そのものは見えませんが、駅の構内に差し掛かることを示す場内信号機が、この駅からほどないところに立っています。

 

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 デザイン自体は他の駅と変わらない待合室。ただ真新しい分、木の香りがしっかりと残っています。

 

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 この駅にも、地震津波が来た時の避難場所が示されています。避難先よりもこの駅の方が僅かに標高が高いのですが、この辺りは津波の襲来予想も関わっているのかも知れません。

 

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 後免行の列車がやって来ました。ご存知阪神タイガース列車ですが、よく見ると塗装が塗りなおされていて、正面上にあったVの字が、球団ロゴに変わっています。

 安芸から短い区間を走り、短く停車した列車は、自らの由来となった球場前駅へ、これまた短い間を走っていきます。