
高知ファイティングドッグスが練習場を置く越知町の町長杯、今年はBCリーグ茨城アストロプラネッツを迎えての対戦。BCリーグは気になりながらなかなか観に行けなかったので、向こうから来てくれるのは勿怪の幸いです。

前日の雨でグランドが心配されましたが、1時間開始を遅らせて無事開催に漕ぎつけました。とはいえぬかるんでいるところはまだ残っていて、総出で整備を続けます。

越知名物(?)手貼りスコアボード。手書きではなくて、マグネット(だと思います)を貼ってデジタル風の表示にするのです。

開催前に町長の挨拶。無事開催できた安堵を感じました。

茨城アストロプラネッツに特産品贈呈。わざわざ来てもらったのですから、試合以外で歓待しないといけませんよね。

始球式は町議会議長が担当。個人的にはよコジローにも出てきて欲しかったのですが……

この日はNPB経験者が先発で対戦します。
ファイティングドッグスは元広島の藤井。

初回は三者凡退。2アウトからはファウルフライが後方のネットに乗っかってしまい、独自ルールでアウトとなる場面もありました。ボールが乗っているの、分かりますでしょうか?

対するアストロプラネッツは元横浜の濱矢。こちらも初回は結果3人で順調なスタートです。

開幕前の独立リーグ球団、お互いまだ体制が整っているわけではありません。ファイティングドッグスはユニホームがお披露目前なので練習着で試合に臨み、アストロプラネッツには背番号未定の選手もいます。

そして、試合を最初に動かしたのはその背番号なしの選手でした。2回表、アストロプラネッツが1死満塁のチャンスを作ると、薄井が放ったファースト正面の当たりをファイティングドッグスが併殺に出来ず、アストロプラネッツに1点が入ります。

続く3回には無死3塁から妹尾のセンター前ヒットで、アストロプラネッツが1点を追加。

5回表には2死走者なし0-2から死球、盗塁と捕球失敗で走者三進、さらに支給が続いた末に瀧上のライト前ヒットでアストロプラネッツが3点目を奪います。藤井からすれば、実に勿体ない失点です。

その裏、アストロプラネッツは投手交代。2番手に井神が上がります。
ちなみに、ユニホームを着ている選手でも背番号が違うことがままあるので、くれぐれもご留意ください。その井神をファイティングドッグスは攻めきれず、0-3で前半が終了します。

グランド整備の間に抽選会。今回はアストロプラネッツの色川冬馬GM、ジョニー・セリス監督が抽選を担当します。球団グッズもお土産で持ってきてくれたので、当てたかったのですが、結果は残念(苦笑)

試合再開後もアストロプラネッツ優勢で試合が進みます。6回表には0-2からの四球に暴投が重なり、吉本のセンター前ヒットで1点追加。

さらに2死2塁から元香川オリーブガイナーズの上田がライトにタイムリーを放ち、リードを5点に広げます。
ちなみにアストロプラネッツには独立リーグ他球団出身選手が多く在籍していて、ファイティングドッグスからは宮田が移籍しています。

大差をつけられたファイティングドッグスですが、6回裏には先頭から死球と四球で1,2塁のチャンスが訪れます。ここで打順はトップに返りましたが、結果はピッチャーゴロ、とはいえ併殺は免れて1死1,3塁。さらに続く濱の打球はセカンドゴロとなったものの、これも併殺にはならず、結果1点が入ります。
チャンスで1点どまりですが、ノーヒットで1点。このたった1点が、あとで大きな意味を持ってくるとは、この時は知る由もありませんでした。

直後の7回表、ファイティングドッグスは藤井に代わり新加入の有水が登板。アストロプラネッツの攻撃を無失点で断ち切ります。

その裏、アストロプラネッツの三番手は本村。こちらはファイティングドッグスに対し、付け入るスキを見せません。

さらに8回表には松下が登板。こちらもアストロプラネッツの攻撃を抑えきります。

するとその裏、ついにファイティングドッグスの打線がつながります。1死からセンター前ヒットと死球でチャンスを作ると、濱の放った力のないフライがサード、ショート、レフト3者の真ん中に落ち、2塁走者が生還。さらに1塁からの走者が無人となった三塁ベースを陥れ、さらにチャンスを広げます。

さらに、続く3番サンフォがセンター前にきちんと落とし、もう1点を奪います。

そして2死2,3塁から、大下が二遊間を破るヒット。これで2者が還り、ついに同点に追いつきます。

そして9回表、ファイティングドッグスのマウンドに立つのはもちろん平間です。相変わらずの大きな動作で、セカンドゴロと連続見逃し三振と完ぺきに抑え、裏のこーげきへの気運を作り上げました。

そして9回裏、ファイティングドッグスの先頭打者は隣町で選手宿舎のある佐川町出身、キャッチャーの大原です。期待のかかる場面で、大原は落ち着いて四球を選び出塁します。

その後送りバントとフライで2死2塁となったところで、本日好調の濱がセンター前ヒット!これで大原が決勝のホームを踏み、ファイティングドッグスが5点差をひっくり返すサヨナラ勝ちを収めました。

練習試合ですがヒーローインタビューがあります。
画像から何となく分かると思いますが、この日はまぁ風が強かったです。外野手もフライを追うのに四苦八苦する場面がままありました。

今回お呼びがかかったのは、同点打の大下。

そして3打点を叩き出した濱でした。
ちなみに、今回の練習試合は1試合だけかと思っていたら、なんと今日14日、午前中にも行われるそうです!
私はそうと知らずに予定を入れてしまったのですが(苦笑)、ご用とお急ぎでない方はぜひ。中学生以下のお子さんには、「えっ!午前中に試合しよったグランドに降りられるが!?」イベントもあるそうですよ←勝手に名前を付けるな←しかもパロ