土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の安芸車両基地で、第24回鉄道の日記念イベント「トレインフェス2017」が一昨日開催されたのに出かけてきました。
安芸駅を出て築堤をくぐり、線路の反対側へ。車両基地がこの日限定で開放されています。
車両基地に入ると、踏切の警報ランプが点滅中。今世紀に入ってから開業したごめん・なはり線はほとんどが立体交差になっていますが、それでも踏切がないではありません。
こちらは不用品や忘れ物の展示即売会。中にはかつて「ムーンライト高知」で使用されたグリーン車の座席も1万円で出品されていました。「ムーンライト○○」は夜行快速列車に与えられる愛称で、四国ではかつて「ムーンライト松山」と「ムーンライト高知」が走っていました。青春18きっぷユーザーにはありがたい列車だっただけに、なんとか復活してもらえないものかとは思ってしまいますね。
休憩中の車両の向こうを見ると、保線用のモーターカーが走っています。
午前中の企画で、このモーターカーに乗って車両基地内を往復できるそうです。当然乗ります。
モーターカーが戻ってきました。職員が乗客の乗り降り用に、渡り板を乗せています。
で、早速乗り込んでみました!ボンネットの大きさが分かると思います。これで車両基地の端まで行ってきます。
全員キャビンに乗り込んで発車。車両基地の中だけなので距離は短いですが、めったにできない体験です。そもそも、保線作業は夜行うので、モーターカーが動いているところ自体、そうそう見られるものでもありませんし。
車窓から。これだけ見ると、10月の風景とはとても思えません。実際この日は結構蒸し暑く、10月8日じゃなくて8月69日と言った方が適切に思える陽気です。
と言ってる間に端まで来ました。ここで折り返して、再び検査場の方に戻ります。
この日は検査場も開放。入ってすぐに大型のクレーンがありました。もっとも、車両を持ち上げられるクラスのものではないようです。
訓練用と思しき信号。スイッチで現示を変えられます。
場内ではフォトコンテストも開催中。ごめん・なはり線が走る風景が主ですが、中には沿線施設の写真もあります。
停車中の車両。時間によっては車内に入って洗車を体験することもできたようです。
一方、こちらでは検車線に入って車両を床下から見学できるそうです。安全対策にヘルメットと軍手をもらい、行ってみることにします。
駆動輪。下から見ると迫力があります。真ん中の機器で車輪に動力を伝えているのでしょう。
車輪の左斜め下にブレーキシューがついています。これを車輪に当ててスピードを落としていきます。
これはエンジンとプロペラシャフトでしょうか。ちなみにごめん・なはり線で使われているディーゼルカーの動力伝達方法は、日本では一般的な液体式。早い話が、トルコンのオートマ車と同じ原理です。
ただ、鉄道好きですが機械オンチの人間には分からない機器もいろいろあります。これは発電機か何かでしょうか。
床下を通り抜けて見学終了。振り返って車両を見ると、やはり迫力が違います。
午後からも企画はいろいろあったのですが、隣の球場前駅そばでもイベントがあったので、早々に車両基地を出てそちらに向かうことにしました。この時期はイベント目白押し、参加する方もせわしないものです。
安芸駅で列車に乗り込むと、駅キャラクターのあき うたこちゃんがいました。この列車の発車後に、新しい列車接近メロディが披露されるというので、それに合わせて出てきたんでしょうね。
列車は我々が乗り込むとほどなく発車。うたこちゃんに手を振って、球場前駅に向かいました。