眠りから覚めると、バスは奈半利の近くまで来ていました。このまま終点の安芸営業所までバスに乗っていても良いのですが、やはり鉄道を利用することにして、奈半利駅でバスを降ります。そして改札に入ったところ、発車待ちをしていた列車がこちら。
出ました。ごめん・なはり線名物タイガース列車。阪神電車のどの電車よりも以前から、そして強烈にタイガースに肩入れしている車両です。偶然か否か、車両番号は9640形の10号車、タイガースの永久欠番(元は藤村冨美男選手・監督の背番号)を引き継いでいます。
この車両が製造されたのは15年前の開業時。前々回のリーグ優勝よりも前のことで、全面のロゴマークにも年季が入っています。
阪神電車でも毎年チームスローガンのロゴを窓に貼るだけなのに、こちらはもうあからさま。
車内に入っても、タイガース色の強さに圧倒されます。天井の両横には写真パネルがいろいろと掲示されています。
いきなり目を惹いたのが和田前監督。まぁいろいろ(苦笑)ありましたが、一度は日本シリーズに進出した監督ですから、阪神の歴代では良い方だと思います。それにしても現監督のパネルがないのは、権利関係の問題でしょうか。
平田チーフコーチ。二軍監督経験も長く、安芸にはゆかりの深い人です。
この間安芸で見た新井良太。って、いい加減安芸で目立っている場合じゃないのですが……
男前藤井。今季はファームの育成コーチを務めています。
隣は鳥谷。この辺の人選も分からないのですが、これも権利関係ですかね。
他にも選手やマスコットの写真がいろいろあるのですが、
これは伊藤隼太ですよね。桜井じゃないですよね?(涙)
背番号51に限らず、今季に懸ける若手野手のイメージのまま20代後半から30代になっていく選手というのは、どうにかならないのだろうかと思うことがままあります。
選手・コーチ・監督だけではなく、応援するファンの写真もあります。ただ、地元からすれば単にチームを応援するだけではなくて、安芸キャンプを維持するという至上命題もあるので、それは真剣です。
列車は奈半利を出ました。ここから現実の阿佐線に戻ります。阿佐海岸鉄道と比べれば明るいイメージのごめん・なはり線ですが(個人の感想です)、沿線の人口減等を考えれば経営が苦しいのは容易に察せられます。この車両もさんざネタにしましたが、ここまでやらないと話題を作れないのも確か。今春の安芸キャンプは終わりましたが、6月にはファーム公式戦もあることですし、ぜひともごめん・なはり線で全国のタイガースファンに来てもらえればと願うばかりです。
安芸からはごめん・なはり線の未訪問の駅を回って、今回の旅の目的は終了です。ただしそれらについては別のエントリに譲るとして、再び後免まで来たところで、阿佐線の旅は終了。四国みぎしたフリーきっぷだと特急の自由席も追加料金なしで利用可能なので、すぐ後に来た特急南風に乗って、高知に戻りました。
(了)