高知からの列車が築堤の上を走り、ホーム1面だけの駅に停まった後、再び速度を上げて去っていきます。
田んぼとビニールハウスの中にある、列車が去った後のホーム。これが唐浜駅です。
ホームから眺めると、ビニールハウスが多く並ぶ奥に、住宅地が見えます。さらに奥の林を越えれば、その先は太平洋です。
駅に掲げられているのは、簡素そのものの駅名板。一見すれば、何の特徴も無さそうなローカル駅に見えます。
ただ、この駅があるのはは、四国八十八箇所の第27番札所「神峯寺」へ登る道のふもと。駅のキャラクターも、おへんろさんをモティーフにしたものです。
とうのはま へんろ君。
「ごめん・なはり線の日」では、ステージにも登場しました。
そして、駅のすぐ近くでは化石が多く発掘されるらしく、発掘の体験場も設けられています。
駅のロータリーから続く道路の突き当り。ホームから歩いて2, 3分もしないところで、化石が発掘された場所が見えてきます。ともすると、今も眠っている化石があるかも知れません。
ホームに戻ると、安芸方面行の列車が入ってきました。
正面に描かれているのは、穴内駅のキャラクター、あなない ナスビさんです。
安芸・後免・高知方面への列車は、唐浜駅を出た後、さらに高度を上げて国道を跨ぎ、海沿いを走って行きます。
先の列車とは入れ違いに、よしかわえきのキャラクター「よしかわ うなお君」を掲げた列車が入ってきました。目指す奈半利までは、あと10分もかかりません。