3710920269

「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

初年度1学期の地域実習の写真を淡々とアップするよ:(8)夏はもうすぐ、是友で祭りの準備(いの町・2015年7月12日)

f:id:minato920:20160205151629j:plain

 

 怒涛の初年度1学期も残り1ヶ月を切り、夏のイベントの話がちらほら出てくる頃。高知市の西隣、いの町の是友集落では、集落内の神社で夏祭りが開かれるというので、その準備に行ってきました。

 

 

f:id:minato920:20160205151628j:plain

 

 実習はいったん是友の公民館に集まってから、神社での会場設営と、公民館での灯籠作りのグループの二手に分かれて行います。私は神社へと向かいました。

 

f:id:minato920:20160205151630j:plain

 

 歩いて3分ほどで神社に到着。ブルーシートが被せてあるのは、子ども相撲の土俵です。

 

f:id:minato920:20160205151633j:plain

 

 石段を登ったところにある社殿。規模は大きくありませんが、比較的新しい住宅地の広がる集落の中で、小山と鎮守の森は目立ちます。

 

f:id:minato920:20160205151631j:plain

 

 土俵のシートが外されました。ご覧の通り、しめ縄作りはこれからです。会場全体の草引きや、飾りつけもしないといけません。

 

f:id:minato920:20160205151632j:plain

 

 積まれたわら。これをねじって細い縄で縛り、しめ縄にしていきます。 

 

f:id:minato920:20160205151635j:plain

 

 しめ縄を作っているところ。当たり前ですが作れば作るほど伸びていきますから、伸びた縄を支える人が必要です。しめ縄づくりは人手が要るのです。草引きや飾りつけを行っていた是友の人々や学生も、手が空いた順に加わってきます。

 

f:id:minato920:20160205151634j:plain

 

 伸ばしたしめ縄を土俵に固定します。ただ、もう十分できたかと思っても、意外と長さが足りないものです。もうできたろう、と土俵で巻いてみたら、まだ足らん、もうちょっと、の繰り返しです。

 

f:id:minato920:20160205151636j:plain

 

 それでもみんなで頑張って、ついにしめ縄完成!今回作ったしめ縄は何年か使われるそうですが、そう聞くと「使い終わったら学部で飾ろう」と言い出す学生。形のあるものができただけに、達成感があるのでしょう。

 

f:id:minato920:20160205151637j:plain

 

 一通り作業を終えて公民館に戻ると、灯籠がいくつもできていました。夏祭りと夏の足音が近づいてきたのを感じます。

 

f:id:minato920:20160205153703j:plain

 

 作業が終わった後は、集落についての講義。集落や町での行事に加えて、災害が起きた時の計画、町全体の話も入ります。

 防災対策は祭りと全然関係ないじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、さにあらず。普段から機能するコミュニティを維持することが、有事の時にこそ役に立つのです。是友集落はそんなコミュニティ作りで、いの町でも先進的な例として知られる集落。2学期以降の実習では、そんなコミュニティづくりの取り組みや課題について、学んでいくことになります。

 

 なお、この実習については学部ウェブサイトもぜひご覧ください。

 

www.kochi-rc.jp