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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

【地域実習振り返りレポート・2020年8月】学期はここまで、実習はここから

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 高知大学地域協働学部、第1学期は第1週に終わり、形の上では夏休みです。とはいえ、現地実習は先月に再開したばかり、やることはたくさんあります。そんな2020年8月の実習レポートです。

 

 

 さて、今月は3年生による現地実習が2回あったほか、2年生による実習2回にも加わりました。

 まずは3年生実習のレポートから。7日(金)には集落活動センター佐賀北部での実習でした。現在3年生の中で、センターの食部会の皆さんと一緒にお弁当の新メニューを開発しようと取り組んでいて、販売開始に向けての打ち合わせを行いました。

 

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 新メニューは既に試供もされているようで、順調に行けば、近々こちらでも新発売の告知ができると思います。さぁどんなものができるか、私も楽しみにしているところです。

 翌週の13日(金)は、地域福祉拠点あったかふれあいセンターこぶしとの間で、リモート企画実施に向けた試験を行いました。

 

 

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 センターでは昨年度まで週1回ペースで、地元の高齢者の集いが行われていましたが、新型コロナウィルス感染拡大の中で、一時は中止に追い込まれました。現在は規模を縮小の上、分散して行われています。

 感染拡大は是が非でも防がなければなりません。ただ同時に、集いが維持できなくなれば、参加者にとって貴重な外出と交流、運動の機会がなくなるわけで、これも健康に関わる大問題です。

 難しいバランスをとっていかないといけない状況にある中で、学生がどう関わるか。考えていく中で出てきたのがリモートでの集い参加です。現地には私含め必要最低限の人員のみが赴き、他の学生はオンラインで参加。その中で、学生提案の企画を行っていくことになりました。

 そして今回は接続のテスト。こちらは無事成功し、オンラインではありますが、学生と参加者の皆さんとの久々の再開が実現できました。

 来月から本格的に学生企画が始まります。こちらもこちらで楽しみにしています。あと個人的には、web会議ツールを使うノウハウを移転して、地域の方々でも使いこなせるようにできれば良いなぁと思ってもいます。

 

 一方の2年生実習、私は必要に応じて出ていくことにしています。今月は地域の子どもたち対象の川遊び大会が2回あって、安全確保のために人手が要るので参加しました。誰だ自分が遊びたいからって言ったのは

 1回目は11日(水)、小学校の保護者会や地域の皆さんの協力を得て、地域を流れる伊与木川という川で行いました。

 

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 ここでの川遊び大会は一昨年に始まり、昨年も行って今年で3回目。ちなみに去年は現3年生が主で行って、こんな感じでした。

 

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 今年は密を回避しなければならず、筏作りは取り止め。それでも泳いだり魚を釣ったり仕掛けで獲ったりはできました。特に釣りは入れ食い状態、ただそうなると欲が出るもので、もっと大物が釣りたいという声も出てきました。

 翌週の19日(木)には2回目の川遊びです。こんどは鈴という別の集落にみんなで出掛けました。

 

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 鈴集落は黒潮町佐賀北部地域で唯一海に面した集落です。大敷(定置網)での漁が行われていて、私も一度ならずご相伴に預かったことがあります(笑)

 ただ、周囲を山に囲まれて道路事情が良くないこともあり、人口は減る一方。もともとあった小学校が休校になって久しいばかりか、集落に子ども自体がいなくなり、他の集落の子どもたちも、出かける機会がありません。

 ですので、今回の川遊びは同じ地域の集落について、子どもたちが知る機会を提供するという面もあります。しかもこの集落には川を堰き止めたプールがあって、遊ぶにはもってこい。周りでは魚もカニも獲れるので、子どもたちには大いに楽しんでもらえたんじゃないかなぁと思っています。

 

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 ちなみに、休校中の小学校には、当時の子どもたちが作った鈴集落の模型がありました。集落の地形がイメージしてもらえるものと思います。

 また、私は大敷を見たことはないのですが、こんな感じなのかなぁと。いちどは見に行ってみたいのですが、同僚が漁船に乗った時に船酔いで苦しんだのがトラウマになっているという話も聞いているので、ちょっと不安も……

 

 こんな感じで、今月は夏らしい活動もあれば、来月以降に向けたステップになる活動もありました。新型コロナウィルスの感染状況に左右される状況は変わらないのですが、動ける限りは動いていきます。