今回から、今年度第1学期に行った地域実習で撮った写真を公開していきたいと思います。まずは5月末、初めての実習先である仁淀川町長者地区から。
まず、実習そのものについては、例によって学部のウェブサイトにてご覧いただければと。
私にとっては人生初の田植え。妙な昂揚感とともに、実習に向かうバスに乗り込みました。
この細い道をバスが通るのか!と驚きたくなる1車線の山道をバスで登り、運転士さんの技術に感嘆しながら、今回田植えを行う棚田に到着しました。南国土佐とはいえ標高の高いところ、まだ植わっていない田んぼもあるのです。
見ての通りの山の上。棚の一番上ぐらいの絶景です。
この長者地区は棚田で知られるところなのですが、
棚田は畑にすればそのまま段々畑になります。
あまり知られてないのが残念ですが、実は高知は茶所、中山間地を中心に、各地で茶葉が栽培されています。
中にはお茶の木が自生している地域もあって、お茶が欲しけりゃ摘んでくる、という斜め上の贅沢さを味わえるのだとか。
ともあれ、今回は茶摘みではなくて田植えなので話を戻します。これから田植えを行う田んぼと苗。
学生・教員それぞれ、田んぼに向かいます。
田植えは一列でスタート。ご覧の通り裸足です。ここ「安心してください。履いてませんよ」っていうところですよね?
田植えはスタートこそ一緒でも、ペースは個人によって変わります。昔のように全部の田んぼに手で植えるのなら速度戦になりますが、今はそんなことはないので、早ければいいってものでもありません。苗と苗との間隔を守りながら、確実に植えればいいのです。
と、偉そうなことを言っていますが、私自身はというと、ある失敗をやらかして今回の田植えには加わっておりません。
というのは、「田んぼに入るのだから長靴がいるだろう」と思って用意したところ、長靴だと足が泥にはまってかえって良くない、ということなのでした。地域の方に話を聞けば、田んぼには裸足でか、田靴という専用のブーツを履いて入るとのこと。こういう話はやはり先達に聞いて、勉強しないといけませんね。
さて、無事田植えも済んで、地区の中心部に戻ってお昼ご飯です。
長者地区中心部の棚田。長者のトレードマークです。
他聞に漏れず近年は休耕田が見られるようになりましたが、菖蒲を植えて花の見頃にお祭りを行ったり、その他のイベント含め、地域の人々がいろいろな手で、地元の誇りを守ろうとしています。
長者のもう1つの名所である銀杏の古木です。大銀杏と書こうかと思ったのですが、誤解されてもどうかと思ったので。
学生たちが銀杏の木の下に向かい、地域の方にその由来を聞きます。こういう話も、地域理解の大事なタネです。
銀杏の木を見上げてみました。初夏の日を浴びて、思う存分枝葉を拡げています。
お昼ご飯は、長者の農家レストランでお弁当。
ふらりと訪ねた田舎でご飯を食べるところがあるのは助かるところ。地元の人にとっても、語らいの場所があるかどうかは、地域のまとまりを維持するのに関わってくる話なのです。
おまけで頂いた、長者名物銀杏焼き。
長者は棚田と段々畑からなる「だんだんの里」、地域のトレードマークはここにも記されていました。