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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

初年度1学期の地域実習の写真を淡々とアップするよ:(7)怒田の棚田で雨でも草引き(大豊町・2015年7月4日)

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 梅雨空の続く高知。今回の怒田での実習も雨模様の中で行うことになりそうです。

 

 

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 大豊インターから国道32号線を北上し、国道439号線に転じて(といっても、国道32号線も国道439号線との共用区間だったのですが)JRの踏切を越えたところにあるこんどうストアー。この辺では貴重なスーパーです。個人的には鯖寿司が好きなのですが、300円・500円の日替わり弁当のできたてを頼めるのも、なかなかにありがたいところです。

 

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 怒田に上がってみるとこの天気。谷に雲が充満しています。

 

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 そんな空模様ですが、この日は前回とはメンバーが異なるということで、「先週と中身が違うたらフェアやない」というコンセプトのもと、今回も棚田の草引きを行うことになりました。

 

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 大きな機械などは入りようのない棚田。農業の大規模化とか効率化だとか偉そうに言う人に届かない現実がこれです。

 

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 各自雑草を取っていきます。人数が多かったので、午前中で棚田3枚ちょっとで草引きができました。

 

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 午前の作業を終え、三々五々戻ってくる学生たち。ただ、天気が回復する気配はありません。それどころか、揃って昼ご飯を食べている間に雨脚が強くなってきました。

 どうするのかな、と思っていたところ、午後も草引きという話で決定。えっ?この雨の中で?

 

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 昼休みが終わり、傘をさして棚田に向かう一行。この雨の中で作業?と、率直なところ驚きました。

 

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 それでも学生は元気なもので、水が冷たいと言いながらも作業を進めていきます。

 

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 私も記録用に写真は撮りつつ、田んぼの中に入っていきました。うん、確かに冷たい。大丈夫かねこういう中で作業をさせて?

 

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 とはいえ、体調不良等を起こす学生も教員も出ず、無事作業は終了。多少モヤッとした思いもありつつ、棚田を後にします。

 ただ、草引きから戻ってきて聞いた話にハッとさせられました。

 「雨が降ろうがどうしようが、草を引くときは引かないかん」

 そうなんです。怒田での作業は自然が相手、そして生活のための作業なのです。そして、作業はどういう状況であっても、やらないといけない場合があるのです。そんなことを学ぶには、今日はまたとない機会でした。一方で、中山間地域で生きることの大変さについて、私自身の認識も甘かったなとは実感しました。

 その意味では、今日は学生以上に私にとって得るものの多い機会だったかも知れません。