
パワハラ疑惑の解決の遅れ、ヘッドコーチの辞任とJFA Proライセンス所持者の不在、4連敗と泥沼に落ち込んだ高知ユナイテッド。それでもこの日の試合はできました。
選手へのパワハラ疑惑の解決の遅れが高知ユナイテッドSCを泥沼の中に落とし込んでいます。報道等を総合すると、第三者委員会の調査は終わったものの(思っているより迅速に調査が行われたことには感謝です)、その後処理ができていません。県もしびれを切らした状況です。
さらに、疑惑発覚以降指揮を執ってきた神野ヘッドコーチが辞任。先の見えない状況でチームを率いざるを得なかった神野さんには同情しかありません。
ただ、辞任によってJクラブとして必要なJFA Proライセンスの所持者がいなくなったのも事実です。高知新聞の記事では「今回は立田将大コーチが暫定的に指揮を執ることが認められた」とありますが、この文言をそのまま受け取るとすれば、次節にもお目こぼしがもらえる保証はどこにもありません。
ということは、JFA Proライセンスを持った指揮官がいない状況が変わらない限り、没収試合の恐れは消えないということです。つまり、このままなら高知ユナイテッドSCがJリーグで試合をできなくなる危険が大きい、ということです。
観客動員や来場者収入ならまだしも、制度的な問題でサポーター・ファンができることはありません。クラブが解決するしかありませんし、それができないクラブは消えるだけです。そこにサポーターやファンの思いが入る余地は全くありません。
横浜フリューゲルス、大阪近鉄バファローズ、オリックス・ブルーウェーブをはじめ、さまざまなスポーツのクラブが、それらのクラブを愛する人々の思いなど関係ない「論理」で消されていったのを私は見てきました。高知だけが例外だと信ずるには、私は経験を積み過ぎ、年をとり過ぎているのです。
だとすれば、私にできるのは、これが最期になるとの諦念をもって高知ユナイテッドSCの試合を見届けるぐらいです。そんな思いで、ぎりぎりまで迷った末にスタジアムに行くことを決めました。

東洋電化中央公園そばにお店のある5019 PREMIUM FACTORYさんが出店。ユナイテッドホットドッグ(800円)を買ってみました。仏手柑をかけるのがポイントです。

試合前、バックスタンドに有志が横断幕を掲げていました。以下、それぞれズームしてみます。





さらにもう1つ。

横断幕はすぐに外されましたが、

一部はホームゴール裏に掲示。なお試合開始前にはこちらも外されました。

その一方で、小さいですがこんな横断幕もありました。もはや「がんばれ」ではありません。

選手、監督、スタッフには激励の横断幕。こちらは有志が手で持っているものなので、警備員に撤去の指示は出ていないようです。

角度的に読みづらいと思うので、スクリーンの映像を貼っておきます。

ウォーミングアップ前、サポーターの前に集まった選手たち。彼らもこの状況に苦しめられているはずなのですが、それでもサポーターと相対しています。

この日のゲストは元日本代表の柿谷曜一朗さん。こんな状況でも来てくれました。高知県の子どもたちにサッカーボールの贈呈、返礼に県からは観光振興スポーツ部島崎副部長から2026年高知龍馬マラソンのグッズが贈られました。

高知県で2026年に開催される「よさこい高知文化祭2026」のPRで、試合前に高知大学・高知県立大学合同よさこいチーム「炎~ほむら~」と土佐和太鼓チーム「『一響館』侍」の演舞がありました。

炎は以前から弊学部の学生が参加していますし、今回もいるはずですが、こんなところで踊らせることになって済まない、という思いです。

続いてFW18番東家のJ3通算50試合出場記念セレモニーがありました。

友人の方から花束が贈られました。本来当たり前のことですが、50試合は通過点。さらに100試合、それ以上出場してもらえると良いのに、とは思います。

ハーフタイム、炎と「一響館」侍の演舞がありました。クラブ経営者からの挨拶等はありませんでした。

入場者数発表。上手い具合に5000人の目標ぎりぎり達成となったものです。

試合結果は見ての通り。ジョップが1つゴールを決めれば流れが変わると思っていたのですが、終わってみれば正反対の有様です。

それでも試合後、選手たちはサポーターと真正面で相対しました。そんな選手たちに罵声を浴びせるサポーターなどまずいません。あるとすれば、苦難に巻き込まれた者どうしの連帯でしょう。巻き込んだ側の姿は最後まで見当たりませんでしたが。