2025年度第30回高知県サッカー選手権大会決勝戦、スーパーシードの高知ユナイテッドSCがKUFC南国と対戦します。勝者は天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会に高知県代表として出場、ぜひとも勝っておきたい試合です。
3月に始まった2025年度第30回高知県サッカー選手権大会。高知ユナイテッドSCはスーパーシードとして決勝戦のみ出場します。対するは四国サッカーリーグ所属のKUFC南国、昨年に続いての兄弟対決です。
昨年6月30日のブリオベッカ浦安(現ブリオベッカ浦安・市川)戦以来、久しぶりに春野球技場にやって来ました。ということは、ユナイテッドはその日以来春野で勝っていないことになります(眩暈
この日は行きしなにお弁当を購入。着いてみれば出店も少しあったのですが、事前に知らなかったのでお昼ご飯を食べそびれるリスクを回避しました。そこはユナイテッド弁当だろうという意見もあるでしょうが、春野までの動線にエースワンがないんですよ。
試合直前、両チームの選手が入場してきました。この日はユナイテッドがアウェー扱いになります。
対戦するKUFC南国。赤ちゃん連れで写真撮影に臨む人もいます。
そのKUFC南国は高知ユナイテッドSCとともに発足10年目となる社会人クラブ。アイゴッソ高知と高知UトラスターFCが高知ユナイテッドSCに統合する際、あくまでアマチュアでのプレーを望んだ選手たちが立ち上げた経緯があります。
ちなみに、前身の両クラブは当時どちらも四国サッカーリーグに所属しており、手続き上は高知ユナイテッドSCがアイゴッソ高知、KUFC南国が高知UトラスターFCの権利を引き継ぐ形で参加しています。現在は高知ユナイテッドSCの出身者も加入しており、高知県内の社会人チームの雄と言える存在です(なので今大会でも準決勝からの出場)。ただ、今季の四国サッカーリーグでは現時点で3試合を終え1分2敗、8チーム中6位と苦戦しています。
KUFC南国のスターティングイレブン。場内アナウンスによると、GK3番福島、DF6番塚本、30番大川、4番岡林、5番都築、11番山崎、MF9番松本、14番三宮、17番直江、25番戸梶、FW7番山下。なお、リザーブメンバーはDF22番田中、MF8番野村、15番後藤、16番沖原、26番三田、28番西村、FW18番西田とのことです。
一方の高知ユナイテッドSCのメンバーは下記リンク先の通り。これまで出場機会がなかった選手を一気に入れてきました。
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前半はKUFC南国のキックオフ。いきなり攻め込んできますが、ファウルがあり事なきを得ます。なお、ここからの時間表示は場内アナウンスと手元計時に基づきます。
7分、センターサークル内で接触があり、FW9番新谷が倒れて時計が止まります。なかなか起き上がらずに心配になりましたが、何とか立ち上がって試合を続けます。
すると36分、高知は右から攻め上がってサイドを変えてからボールを相手ゴールエリアに持ち込み、さらにボールがこぼれたところを新谷が押し込んでゴール。高知が先制します。
その後も高知が押し気味に試合を進めますが得点には至らず、前半終了。アディショナルタイムは30秒もなく、表示すら出ませんでした。
後半は高知ボールで開始。ここからも高知優勢で試合が進みますが、KUFCの必死の守りを崩せません。
そんな中、両チームが相次いで選手交代に出ます。65分には高知が10番佐々木に代えて26番須藤を、直後66分にはKUFCが9番松本と25番戸梶に代えて22番田中と26番三田をそれぞれ投入します。
75分には高知が2枚替え。66番三好と13番得能を下げて18番東家と35番松本が入ります。松本はこれが高知での初出場、スタンドから歓声が上がりました。
その松本もからんで高知が攻め続けます。80分には右からの攻めでゴールを狙い、GKがはじいたところを松本がシュートしますが、これはバーの上に行ってしまいました。
その直後(80分)、KUFCは30番大川と11番山崎に代わり28番西村と18番西田を起用。
85分には高知が23番長井から24番岡澤に交代します。
後半の45分が終了し、アディショナルタイムは4分。なおも攻め続ける高知でしたが、ここで得た2本のコーナーキックではどちらもボールをコーナー付近で持ち続け、時間を使い切る戦法に出ます。
そしてそのまま試合終了。1‐0で高知ユナイテッドSCが逃げ切りました。
本当に久々の春野での勝利報告にやって来た高知ユナイテッドSCのメンバー。1得点のみということもあり、すっきりしない表情の選手もいますが、トーナメントなので1-0でも8-でも勝ちは勝ちです。
表彰式。高知ユナイテッドSCに優勝旗と盾、トロフィーが送られます。誰が受け取りに行くのかと思ったら、ゲームキャプテンのDF5番田辺に加えて、GK1番黒川、MF24番岡澤、FW66番三好でした。
続いては準優勝の表彰です。代表して出てきたのはMF17番直江でした。
帰り際、優勝と天皇杯出場の記念撮影が行われていました。高知ユナイテッドSC、クラブ発足以来10連覇達成です。
試合結果としては最少スコアでしたが、トーナメントは勝つか負けるかだけです。さらに、確実に勝つとともにこれまで出番のなかった選手を使うというこの試合のミッションはほぼ全て果たせたわけです。他を見るとJ3のクラブがJFLや地域リーグのクラブに敗れた例もありますから、悪くない、むしろグーぐらいに思っておいて良いでしょう(懐
そして香川県代表決定戦の結果、天皇杯1回戦の相手はカマタマーレ讃岐に決まりました。アウェーでの対戦となりますが、ここで先日の雪辱を晴らし、ヴィッセル神戸が待つノエビアスタジアムに乗り込みたいところです。