3710920269

「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

モンゴル・ウランバートルで野球場建設計画判明

20170901065558

 

 モンゴルの首都ウランバートルに野球場を建設する計画が判明。ニャムバータル首都知事が発表しました。

 

 

 野球がほとんど知られていないモンゴル。1990年代にはU-18の代表チームが結成されたり、日本の支援による普及事業もあったり、最近ではオオタニさんの第1子誕生が報じられたりということもあったのですが、それでも野球の存在感はきわめて小さいものです。

 ですが、そんなモンゴルに野球場ができるという報道が入って来ました。首都ウランバートルのニャムバータル首都知事が記者らを前に建設計画を公表、いくつかのニュースサイトで報じられています。

 

montsame.mn

www.unuudur.mn

ikon.mn

gogo.mn

 

 報道を総合すると、首都西部ソンギノハイルハン地区で昨年オープンした国立青年・子ども劇場の北側が野球場の建設予定地で、土地1.5haが収用済。今後建設に向け公開入札が行われるとのことで、ニャムバータル首都知事が現地を視察して建設計画を明らかにしたとのことです。さらに詳しい報道もあるのですが、ひとまず複数報道で確認可能な話をまとめると、こんな感じです。

 モンゴルでは2018年時点で野球場が1カ所「現存する」という話ですが、その後どうなったかは情報がありません。この「現存する」という表現もなかなかなものですが、そこは置いといて。

 

full-count.jp

 

 さらに建設計画が決まった背景等についてもまだ情報がないのですが、現在でも徳島県阿南市を主としたモンゴルでの野球支援の取り組みが続いていて、そのような粘り強い努力が実ったと言っても良いとは思います。

 ちなみに、建設予定地については、隣接することになる国立子ども・国立劇場の位置から、だいたい分かります。

 

 

 中心街からは離れたところになりますが、そうでもなければ土地の確保はまず無理だったでしょう。それでなくても、首都政庁をはじめ公的機関が中心街から移転する例も出てきていますし、下手に便利なところに作っても、渋滞で移動時間がかかるのであまり意味はありません。 

 現時点ではまだ計画段階の野球場建設ですが、まずは入札の結果に注目です。その上で、完成したらぜひ観に行ってみたいものです。遠いですが。

 

 なお、先程チラッと触れたモンゴルでの野球普及事業については、現地で事業に取り組んだ日本人による回顧録が出版され、ビデオ化もされています。