『モンゴルと北東アジア研究』第10巻に拙稿「ハルハ河になお遠く:日本における「ハルハ河・ノモンハン戦争」への呼称に関するキーワード分析からの検討」が掲載、このほど刊行されました。
『モンゴルと北東アジア研究』第10巻がこのほど刊行されました。今回の巻には9月に行われた第17回ウランバートル国際シンポジウムで報告があった中から選抜された論文が掲載されており、当方の論文も無事採録していただきました。
研究の内容については以前研究報告について書いたときに述べておりますので、そちらをご覧ください。論文執筆に際してあらためて分析を行いましたが、結論は変わっていません。それらはすなわち、第1に、かつてハルハ河・ノモンハン戦争に対する認識は「事件」から「戦争」へと改まりつつものの、現在も残存している、第2に、モンゴルでの「ハルハ河会戦」「ハルハ河戦争」という呼称は今もって日本では一般に知られているとは言えない、という2点になります。
なお『モンゴルと北東アジア研究』は風響社さんより印刷版が刊行されております。今回の第10巻につきましては、同社の下記ページよりご確認ください。