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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

Just One Victory:高知ユナイテッドSC対Y.S.C.C.横浜@ニッパツ(2024.12.7.)

 

 悲願のJリーグ入りにあと1勝と迫った高知ユナイテッドSC。最後の決戦、勝つか負けるかしかない試合、2024JリーグJ3JFL入れ替え戦第2戦が行われるニッパツ三ツ沢球技場に行ってきました。

 

 

 第26回日本フットボールリーグをクラブ史上最高位の2位で終えた高知ユナイテッドSC。悲願のJリーグ入りには、J3今季19位のY.S.C.C.横浜(以下YS横浜)との入れ替え戦に勝たなければなりません。ホーム&アウェーの第1戦は1-1の引き分けで終え、運命は第2戦、アウェーでの試合結果にかかることとなりました。

 

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 運命の第2戦は12月7日、神奈川県横浜市ニッパツ三ツ沢球技場で開催。高知の夢を叶えるため、私も向かいました。

 

 

 朝一番の飛行機で横浜入りして、試合開始まで時間があったので、横浜駅前で時間つぶし。百貨店に入ると、今年の変わり羽子板がありました。

 一番目立つところにいるのは、もちろん番長、横浜DeNAベイスターズの三浦監督。パ・リーガーの私ですが今年の日本シリーズの快進撃には感動しました。

 

 

 ちなみに他はこんな感じです。正直、分からないのもあったので撮っときました。

 

 

 横浜駅から三ツ沢までは市営バスで。歩くにはちょっと無理がある距離と標高差だったのですが、バスが頻発していて助かります。

 

 

 三ツ沢に到着!こんな形で来るとは思ってもいませんでしたが、三ツ沢球技場、来てみたかったんですよね。JリーグどころかJSLもおぼろげに記憶にある私からすれば、日本のサッカーの歴史を作った尊敬すべきスタジアムですし、何より、横浜フリューゲルスを今でも覚えていますから……

 

 

 スタジアムのゴミ捨て場。他のとこでは「燃やすしかないゴミ」なんてのもありました。

 

 

 肌寒くはあるのですが呑むのは呑みたい。ゲート入ってすぐのところでハルビンビールというのがあったので買ってみました。小瓶500円とリーズナブルで味はしっかり、当たりを引きました。

 

 

 本日はアウェーゴール裏席。運命がかかる試合ですから、がっつり応援席です。やはりピッチの近さは何物にも代えがたい良さがありますね。

 

 

 ただ現地に来て気づいたのが、すぐ近くに病院が建っていること。試合前から応援マナーについて、だいぶ細かい注意点がクラブ公式から出ていたのですが、これを見たら納得です。

 

 

 試合前、YS横浜のマスコット「ハマピィ」がアウェーゴール裏にも来てくれました。地元本牧の小学6年生、絶対音感の持ち主だそうです。

 

yscc1986.net

 

 

 さらに試合前には横浜市歌演奏。アウェー側でも普通に歌える人がいて驚きました。

 せっかくなので、来年からうちもやりません?高知県民の歌。

 

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 一方で高知サポも負けじと声援を送ります。この日は高知に加えて、私が見た限りで愛媛、今治、いわき、福島、沼津のサポーターが応援に駆けつけてくれました。ありがとうございます。

 

 

  高知ベンチ。この日ベンチ外となった選手のユニが掲げられていました。全員でこの試合を戦う表れです。

 

 

 試合直前、J3通算100試合出場を決めた松村選手の表彰式が行われました。うちもこれから、高知でJリーグ100試合でも200試合でも出場できる選手を出していかないといけません。

 

 

 そして最後の決戦が始まります。試合前、気合いを入れる選手たち。なのですが、この席からだとデジカメの焦点がゴールネットに当たってしまうこと、かつホームゴール付近のプレーがバーで見えないことに気づきました。

 ただ、今日は撮影に来たわけではないので、そんなことで文句は言っていられません。なので、今回の観戦記はいつにも増して写真がイマイチですが、悪しからずご了承ください。

 

 

 前半はYS横浜キックオフ。早速猛攻にさらされる高知でしたが、ボールを奪うや果敢に反撃します。

 

 

 すると早速前半7分、右サイドからのクロスにFW9番新谷が反応してハイジャンプ、頭で合わせてゴールを奪い先制します。

 ここからは息詰まる攻め合い。高知はゴールエリア直前で反則を取られ苦しむ場面もありましたが、フリーキックはゴールバーに助けられ、その後も身体を張って撥ね返すなど、リードを必死で守ります。

 

 

 そして前半は1-0で終了。1点のみのリードで大丈夫とは思えませんが、今の攻守を続けていれば大丈夫とも思えてきます。

 

 

 ハーフタイム、ハマピィがやって来ました。マメなマスコットです。

 こうなると、うちのマスコットをどうするのかが気になります。ただなにぶん高知なので、放っておくとこんなんになったりこんなんになったりこんなんになったりこんなんになったりするので不安なのですが……

 

 

 そして後半、高知のキックオフです。高知はここでもYS横浜の攻勢を受けつつ反撃を試みますが、相手のハードな守備に苦しみます。

 

 

 71分(後半26分)には新谷が倒れ、担架で運び出されます。

 

 

 さらにはGK21番大杉が痛む場面も続きます。それでも身を振るって立ち上がり、高知のゴールを守り続けます。

 その後、本日の入場者数発表。写真に撮り損ねたのですが、その数5101人。YS横浜今季最多の来場です。少しは貢献できたと思うと鼻が高いです(笑)

 

 

 そして1-0のままアディッショナルタイムに入ったと思いきや、高知が相手ボールを奪って一気に反撃。最後は内田がエリア右側から蹴り込んで、待望の追加点!演出した小林心とともに、内田が高知サポーターの元に飛び込みます。

 

 

 そして後半51分(90+6分)、試合終了のホイッスル!2-0、高知がついにJリーグ入りの夢を掴みました!!

 

 

 最終スコアです。2-0は怖いとはよく言いますが、そして実際この日行われていたJ2昇格プレーオフがまさにそうだったのですが、終わってみれば理想的な2-0勝ち!内容的にも今季最高の試合と言っていいでしょう。

 

 

 試合終了後、選手は取材があるのか、いったんベンチ裏に下がります。その間に、J3入会を祝うボードが到着しました。

 

 

 少しして、夢を叶えた選手たちが来てくれました!J3入会記念と思しきTシャツを着ている選手もいます。

 

 

 喜びを爆発させる高知の選手、監督、コーチ、スタッフ、そしてサポーターたち。

 

 

 勝利のラインダンスに合わせて踊るのは、MF22番横竹。当時四国リーグのアイゴッソ高知に移籍するのは勇気と覚悟のいる決断だったと思いますが、10年の時を経て家族とともにJリーグ復帰を果たしました。

 

 

 歓喜の山本社長。この人がいなければ、私は愛するチームを「また」失うことになっていたのです。どれだけ感謝しても足りません。

 

 

 さらに吉本監督の胴上げ。本人はちょっと引いていましたがお構いなし(笑)

 

 

 選手が引き上げた後、サポーターが配っていた片道切符を1枚もらいました。

 高知にJリーグを!その願いのために、アイゴッソ高知とUトラスターFCが合同してできた高知ユナイテッドSC。その願いが、ついに叶いました。

 

 今夏の中断期間以降、この日の前まで、現地観戦しての勝ち試合はゼロ。ただ、たったひとつの勝ち試合が、今季最高、いや、私が今までの人生でスポーツの試合を観戦してきて、最高の試合になりました。

 

たったひとつ 君のVictory

歴史に刻むことが出来たら

明日がきっとかけがえのない

一日へと変わるだろう

TM Network ”Just One Victory(たったひとつの勝利)”)

 

 その一日が今日から始まります。高知にJリーグがある毎日です。

 皆さん、張り切ってまいりましょう!