アイゴッソ高知時代から10年間高知でプレーを続け、昨季限りで現役を引退した横竹翔さん。その引退セレモニーが、ガイナーレ鳥取戦後に行われました。
2025年明治安田J3リーグ第2節、高知ユナイテッドSC対ガイナーレ鳥取戦の終了後、昨季限りで現役を引退した横竹翔さんの引退セレモニーが行われました。なお、試合については下記エントリをご覧ください。
個人的な話になるのですが、私が高知に移ることが決まったのが2014年のこと。高知に行っても趣味のスポーツ観戦を続けたいと思って調べていたら、アイゴッソ高知というクラブがあること、そしてそのクラブが「高知から本気でJリーグ!」の掛け声のもと、選手獲得のクラウドファンディングに取り組んでいることを知りました。
微力ながら協力させていただいたところ、はたしてクラウドファンディングは成立。そしてその資金で2015年シーズンからクラブに加わったのが、横竹選手なのでした。
そして私たちも、同じく2015年の高知大学地域協働学部設立によって高知に来ました。そんな私たちにとって、アイゴッソ高知が高知ユナイテッドSCへと変わり、戦いの場が四国リーグからJFLに移る中で、中心選手として活躍し続けてきた横竹選手は、いわば高知2015年組、「同期」の代表者のような存在として親しみを感じていたのです。
それだけに、「翔を再びJリーガーに!」という思いは強かったですし、それがあと一歩で叶わなかったのは、今も残念ではあります。ですが、その思いに区切りをつけるためにも、新たな道に進む横竹翔さんの姿を見届けるべく、試合後もゴール裏に残りました。
メインスタンド前に登場した横竹さん。J2徳島ヴォルティスのユースコーチに就任して1ヶ月ちょっと、忙しい中ではあったでしょうが来てくれました。徳島さんにも感謝です。
引退の挨拶。「人に恵まれた」という言葉が印象的でした。
高知に来る前に在籍していたガイナーレ鳥取のサポーターもスタンドに残り、こんなメッセージを用意してくれていました。
ご家族からの花束贈呈、さらに記念撮影もあり、その後に場内を一周します。
集まった鳥取サポーターの前で挨拶に立った横竹さん。移籍したのは10年も前ですが、それでも忘れずにいてくれた人たちです。
続いてバックスタンドへ。多くのファンが別れを惜しみ、プレゼントも用意していたようです。
笑顔で手を振る横竹さん。
横竹さんがホームゴール裏にもうすぐやって来ます。サプライズで用意された写真入りの応援幕をサポーターが掲げだしました。
チャントとともに思わぬプレゼントを受け取ったところで、ハンドマイクを手にサポーターに向けた挨拶を語ろうとする横竹さん。
しかし、こみ上げる思いと涙で、なかなか言葉になりません。サポーターも感極まっています。
ですが、最後は笑顔で、感謝を語ってくれました。
ゴール裏を後にして、ホームスタンド前に戻ると、試合を終えたばかりの選手たちが待ち構えていました。そして最後ははなむけの胴上げです。
指導者として歩み始めた横竹コーチ。成長して戻ってくれる日を、高知のみんなぁが待っています。