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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

高知のJリーグ、始まる:高知ユナイテッドSC対ガイナーレ鳥取@春野陸(2025.2.23.)

 

 高知ユナイテッドSCがJクラブとして初めて迎えるホーム開幕戦。対戦相手はガイナーレ鳥取春野総合運動公園陸上競技場で、高知のJリーグが始まります。

 

 

 明治安田J3リーグ開幕戦で栃木SC相手に0‐1の惜敗スタートとなった高知ユナイテッドSC。第2節はいよいよホーム開幕戦、高知のサポーター、いや高知のサッカーファンが待ち望んだJリーグのホームゲームです。

 

 

 シャトルバスを降りて左手に見える春野陸上競技場。Jリーグ基準を満たすべく改装なった照明塔がそびえたちます。そしてスクリーンにはJ3リーグのロゴ。

 

 

 スタジアム前に着いてみるとご覧の人だかり。昨年11000人を集めた試合を彷彿とさせる人出です。

 これを、この賑わいこそを、待ち望んでいたのです。

 

 

 スタジアムの傍らでは、昨年のファン感謝祭以降に引退・移籍が決まった3選手の応援幕に寄せ書きを集めていました。

 

 

 この日は昨季限りで現役を引退した横竹翔さんの引退セレモニーが予定されています。なおセレモニーについては下記のエントリをご覧ください。

 

www.3710920.com

 

 

 今季もメインパートナーを務めるバイエルン・オートさんの車両展示。

 

 

 高知が勝てば抽選で当たった人がこのコルベットに乗って登場します。が、昨季のJFL中断期間開け以来勝ち星が遠い高知。はたして今日はどうなるものか。

 

 

 スタグルコーナーではワイン販売中。高知ユナイテッドSCのワインも置いてありました。ひとまず赤の濃いワインを1杯頂いたのですが、なにせこの日はかなりの人出、スタグルはどの小間も行列ができていて、並んでいる間に飲んでしまいました(苦笑)

 

 

 ともあれ食料は調達できたので、スタンドへ。今季はホーム自由席、というかゴール裏が主戦場です。

 

 

 先に述べた通り、この日はガイナーレ鳥取との対戦。Jリーグには2011年に参入しましたが、2013年に当時JFLに所属していたカマタマーレ讃岐との入れ替え戦により、翌2014年に発足したJ3入りが決まり、以後J2復帰を目指して活動しています。余談ですが、私は父方の祖父母が鳥取県、母方の祖父母が香川県の出身なもので、当時の入れ替え戦は複雑な思いと言ったらありませんでした……

 あ、あと、ガイナーレ鳥取のロゴを見ているとかつての南海電車の社章を連想するのは私だけでしょうか。今だとハグルマソースのハグルマさんのロゴになっているあれです。

 

k-haguruma.co.jp

 

 

 青空に翻るJリーグのフラッグ。ようやっとこの旗を迎え入れることができました。

 

 

 今季から導入されたバンデーラ。これでホームゴール裏を盛り上げます。

 

 

 入場口で配られた高知新聞の特別紙面。選手入場の時に掲げてくださいということです。

 

www.kochinews.co.jp

 

 拡げた写真を撮れれば良かったのですが、なにせ風が強くて飛んでいきかねないので避けることにしました。

 

 

 つまみに買った鳥皮餃子。手羽先と似ているので中に骨があるんじゃないかと一瞬思ったのはナイショです。

 

 

 試合前に気勢を上げる鳥取サポーター。鳥取から高知まではディーゼル特急か高速バス、あるいは対面通行区間の残る高速道路を使うことになるので、地味に時間と手間がかかるのですが、それでも大勢おいでてくださいました。

 ちなみに鳥取での対戦は8月16日のナイター。どうにかして出かけたいものです。

 

 

 両チームメンバーの発表です。まずは鳥取の先発イレブン。

 

 

 続いてサブスティテュートの9人です。

 そして高知ユナイテッドSCのメンバーは、下記の通り。

 

 

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 前節はベンチ外だったMF10番佐々木とFW18番東家が復帰。メンバーが揃ってきました。

 

 

 この日は「2025 PRIDE OF 中四国」の高知初日。高知や鳥取をはじめ中国・四国地方のJ2・J3クラブが連携して試合を盛り上げます。

 その一環で、「高知だいすきポケモン」ヌオーと「とっとりふるさと大使」サンド・アローラサンドがやって来ました。

 

 

 グラウンドに現れたポケモン3体。おっとりのっそり歩くヌオーと、ちょこまかと動くサンドとアローラサンドが好対照です。

 

 

 ポケモンたちに続いて濵田県知事が登場(手前から2人目)。ご挨拶を頂きました。

 

 

 続いて桑名高知市長からもご挨拶いただきました(奥から3人目)。

 

 

 そうするうちに試合開始も近づき、選手入場です。スタンドでは高知新聞の特別紙面を掲げて選手を迎え入れる人も多く、バックスタンドの中央からホームよりは臙脂色に染まっていました。

 

 

 選手が揃ったところでキックインセレモニー。知事と市長に、今季からメインパートナーになったカシオ計算機さんの代表も加わります。

 

kochi-usc.jp

 

 

 そして試合開始。前半は鳥取のキックオフです。なお、去年までは試合経過を逐一メモっていたのですが今季はそれどころではなくなりそうなので、ここからはJリーグ公式の速報も参考にしています。

 

www.jleague.jp

 

 高知は前半開始早々にチャンスを作りますが得点には至らず、その後は逆に鳥取のボール保持が続きます。それでも高知はボール保持者に圧をかけ続け、思うような攻撃をさせません。

 

 

 前半35分と43分には鳥取にゴール手前まで迫られますが、ここは大杉が落ち着いて処理します。

 

 

 というのでようやく気付いたのですが、ゴールが昨年までのものから良いものに変わっていました。Jリーグ仕様だから当然と言えば当然の変化なのですが。

 

 

 前半アディショナルタイムは1分。ってか、スクリーン表示が思いっきりグレードアップしています!メインパートナー効果すげぇ。

 

 

 結局その後も動きはなく、0‐0で前半は終わります。

 

 

 ハーフタイムにはヌオーたちが再び登場。

 

 

 サンドとアローラサンドも一緒です。

 

 

 まもなく後半。高知はFWを東家から9番新谷に代えて臨みます。

 

 

 その後半は高知ボール。一転して風上に立ったことでゴールが期待されます。ただ試合は前半からの流れが続き、ボールは保持するも攻め手が作れない鳥取に対し、高知はボールを奪っても引き気味の鳥取を前になかなかカウンターが決まりません。

 

 

 それでも新谷を中心に鳥取ゴールを脅かす高知。後半24分にはゴール前での競り合いから最後新谷がボールを押し込みましたが、これは無情のオフサイド判定。

 その後も高知は再三シュートまで持ち込むものの、鳥取GK1番高麗に全て阻まれてしまいます。

 

 

 後半45分が近づく中、発表された入場者数はなんと5038人。5000人超えが目標だったものの直近のチケット販売では危ぶまれていたのですが、無事達成です。

 

 

 そこからも高知はたびたび決定機を作ったものの、得点は遠いまま。逆に鳥取も少ないチャンスを活かそうとしますが果たせず、試合はそのままタイムアップとなりました。

 

 

 結果としてはスコアレスドロー。再三再四シュートまで持ち込んでいただけに惜しまれる結果です。

 とはいえ、これで高知は初めての勝ち点を手に入れました。90分間走り続けて相手に攻めさせないことには成功していただけに、今の戦い方を突き通して突き抜ければ、その先で勝点3を手にできるはずです。

 次節は3月2日(日)14時開始、春野陸上競技場でのFC大阪戦です。3季ぶりに再会する相手に、JFL時代とは違う成長した姿を見せたいものです。

 

 

 そして、試合後には昨季限りで現役を引退した横竹翔さんの引退セレモニーが行われました。セレモニーについては次のエントリをご覧ください。

 

www.3710920.com