第26回日本フットボールリーグもついに最終戦。今季2位を確定させた高知ユナイテッドSCはホーム春野でクリアソン新宿との試合に臨みます。
第26回日本フットボールリーグ、いよいよ最終第30節になりました。9月以降大失速しながら何とかJ3入れ替え戦に進める2位を確定させた高知ユナイテッドSC、目の前まで来たJリーグ入りに向けて弾みをつけたいところです。
ただ、相手は負けたら地域リーグ落ちのリスクがあるクリアソン新宿。この試合に敗れれば、横川武蔵野FC、ミネベアミツミFCの結果次第で最下位確定、そうなると全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2位チームとの入れ替え戦に回り、そこでも敗れると地域リーグに降格することになるのです。それだけに、この試合では是が非でも引分以上の結果を得なければなりません。
こちらはさておき、相手にとっては命運のかかる試合。なればこそ、そんな相手にお付き合いせずに済まされるかが問われてきます。
この日もシャトルバスで春野へ。今回は高知駅前ではなくはりまや橋観光バスターミナルからの出発です。
はりまや橋観光バスターミナルは高知市外からのアクセスに難があるとは以前書いた通りなのですが、実は別のメリットが出てきています。高知ユナイテッドSCのホームゲームでは試合会場に掲示されたQRコードから、デジタルスタンプとデジタルフィギュア(いずれもNFT)を取得でき、そうすることで中心街のさまざまなお店のデジタルクーポンが受け取れるようになりました。
そしてほとんどの場合、デジタルクーポンを提供するお店には高知駅前よりもはりまや橋観光バスターミナルの方がはるかに近いのです。となると、ターミナル発着にしておくと、試合から戻ってきたら、クーポンももろうたき、お店に寄ってみろうかな、とはなりやすくなるわけです。ここまで意図していたなら相当賢明です。
もっとも、とさでん交通の電車・バスの沿線を除けば、高知市外からのアクセスの問題は残ります。ターミナルから高知駅経由でJRを利用する必要があるサポーターのため、電車100円引きのクーポンがあると大変ありがたいと思うのですが、どうでしょうか。もっともこちらはクラブよりはとさでん交通にお願いすべきことですが。
あと、くどいようですが、はりまや橋観光バスターミナルははりまや橋の最寄ではありません。
特に高知龍馬空港からリムジンバスでおいでる場合、はりまや橋の最寄ははりまや橋観光バスターミナルではなく北はりまや橋になります。この点、間違えるととてもがっかりする羽目になるので、くれぐれもご注意ください。
さて試合会場につきました。この日のお目当ての1つが、新発売の高知ユナイテッドSCコラボクラフトビール。せっかくですから赤と緑1本ずつを買うことにします。普段ビール類を買うとなれば、この5分の1以下の値段のものになりますが、お祝い用ですから話は別です。ただ、スタジアム内に缶・ビン類を持ち込むことはできないので、ひとまず予約しておいて、帰りに代金引換で現物を受け取ることになります。
こちらは桂浜水族館のブース。グッズに加えてカワウソくじも来ています。
そして桂浜水族館といえばお馴染み、おとどちゃんも応援にやって来ました。桂浜も最近全然行けていないので、スケジュールを見繕って出かけてみないといけません。
マスコットと言えばこちらも。ただNTT西日本のキャラクターではなく、高知県警のポーリーちゃんです。特殊詐欺撲滅というので来ているんですね。
さて入場。この日は学部でもお世話になっている和建設さんの冠試合です。
本日の昼食。ジャークチキン12個入(1000円)をカミさんと分けます。クラフトビールも付けてみました。
Nap on Deck(ナップ オン デッキ):Grapefruit Pale Alesouth-horizon.jp
本日のメンバー、まずはクリアソン新宿のスターティングイレブンから。
こちらがサブスティチュート。クリアソン新宿、今季は予想だにしない苦戦となりましたが、ここで何とか残留を確定させたいところ。
一方の高知のメンバーはSNSでも発表されています。
■メンバー
— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) 2024年11月24日
🏆第26回日本フットボールリーグ(JFL)第30節⚽️
和建設 “和の森” マッチ
高知ユナイテッドSC vs クリアソン新宿
⏰13:00 KO
🏟️春野陸上競技場
ライブ配信はhttps://t.co/wAwv7z2fIJ#高知からJへ#高知ユナイテッドSC#JFL pic.twitter.com/Fbvl57j3JT
前半は高知キックオフ。普段とはエンドを変えて臨みます。
そうして始まった試合ですが、直後は両チームとも風に苦しめられます。普段なら南から北に風が吹くところ、東寄りの風が強く、ボールが流されてしまいます。新宿に至ってはスローインが入らず、やり直しになる場面もありました。
もっとも、ある程度試合が進むとどちらも適応していけたようではあるのですが、この日もパスの出しどころに苦しむ高知に対し、新宿は攻勢に出たい場面でつなげられず。ボールがどちらに行っていいのか迷い続けるような展開が続きます。
結局前半はどちらも決め手を欠き、0-0で終了しました。
ハーフタイム、ドリームパレード表彰式が行われました。高知のアミューズメント企業セントラルグループのご協力による子ども向け無料観戦証「ドリームパスポート」で、今季ホームゲーム15試合すべてを観戦した子どもたちの表彰です。中には、そりゃ全試合来ますわな、って子もいましたが(笑)
続いて後半は新宿のキックオフ。新宿は直後から猛攻をかけますが、高知GK21番大杉の好守もあって得点には至りません。逆に高知も反撃には出るものの、決定機を作るには至らず。そんな流れでボールは新宿と高知の間で行ったり来たりして、得点の入らないまま試合はどんどん進んでいきます。
気がつけば本日の入場者数発表。最終戦セレモニーがあるとはいえ、高知にとっては消化試合。にもかかわらず、2千人を超えるお客さんが集まりました。4ケタ集めるだけでも難儀していた前半戦がウソのようです。
今年の快進撃で、高知にもサッカーを観に行く習慣が定着しつつあるようです。ただ、それはまだ道半ば。完全に根差させるためにも、今季J3入りを決めないといけません。
その後も試合は当然続きましたが、新宿の圧の前に高知は前を向いたプレーがなかなかできず、他方の新宿も高知の堅守になかなか決定機が作れません。というわけで、そのまま0‐0でフルタイム。
この結果によって、新宿は入れ替え戦を回避して来季の残留を確定させました。一方の高知は無得点も久々のゼロ失点。評価すべきか反省すべきか、おそらく両方でしょう。
試合後の吉本監督のインタビュー。この日は地上波の中継もあったので、そこでも流れたかも知れません。
選手でインタビューを受けたのは、久々のクリーンシート最大の功労者となった大杉でした。
大杉は和建設が選ぶMVPにも選出。太平洋に臨む芸西村の宿泊施設(だったはず)の宿泊券がプレゼントされました。
先述の通り、この日で第26回日本フットボールリーグ公式戦は終了。最終戦セレモニーが行われます。
まずはキャプテン小林大智の挨拶。
続いては吉本監督、
最後は山本社長、クラブ存続の危機からJリーグに手を掛けられるところまできて、感極まっています。しかし本当の感激は12月7日、入れ替え戦第2戦がある横浜まで待たないといけません。
続いて、JFL出場100試合達成選手への表彰式が行われました。まずは前節で記録を達成したMF22番横竹。
続いて、今季で活動を終える古巣ソニー仙台時代からの出場通算100試合に今節で到達したMF10番佐々木。
最後はチーム全員が場内を歩き、遅くまで残ったファンに挨拶します。アカデミーやレディースのメンバーも揃っています。
これでレギュラーシーズンは終了ですが、来週から運命のJ3・JFL入れ替え戦。今季J3で19位のY.S.C.C.横浜を相手に、J3リーグ加盟を懸けてぶつかります。
なお第1戦は12月1日(日)13時から。スタジアムの都合により、カマタマーレ讃岐の本拠、香川県丸亀市のPikaraスタジアムで行われます。スタジアム前では試合終了とともに、前売券の発売が始まりました。
そして第2戦は12月7日(土)15時から、横浜はニッパツ三沢球技場で開催予定です。こちらはチケット販売情報がまだ出ていないのですが、首都圏在住で高知にゆかりのある方々、ない方々、ぜひ私たちとともに高知ユナイテッドSCの応援に来ていただければ嬉しいです。