第26回日本フットボールリーグ公式戦、開幕7連勝からの連敗を2で止めて首位を走り続ける高知ユナイテッドSC。この日はホームにミネベアミツミFCを迎えての対戦です。
この日ははりまや橋観光バスターミナルからのシャトルバスで春野陸上競技場に行きました。今回往路が10時半と11時半、復路が15:15と16:15の各2便運行です。
ご覧の天気なので、利用者は決して多いとは言えませんでしたが、それでも休日は高知市内から春野までの路線バスが運休で、バスとデマンドタクシーを乗り継ぐしかない状況ですから、シャトルバスは大歓迎です。これから入場者数を増やすとなると、駐車場は足りなくなりますし、そうならないといけないぐらいですからね。
その上で、できることなら、高知駅バスターミナルを経由(というか経路上高知駅BT→はりまや橋BTとなりそうですが)してはもらえないか、とは強く思います。
はりまや橋のターミナルは空港連絡バスと直接乗り換えができるので、県外からの来場者のアクセス改善にも効果的なのですが(ただしその点を強調したPRに力を入れる必要はある)、県内や市内からだと、列車や路線バスでの乗換がより簡単な高知駅BTの方が正直助かると思うんですよね。
一方で、はりまや橋観光BTはJRの駅からも電停からも距離がありますし、市内から乗車する分にも、乗り場に行くまでの手間で二の足を踏んだ人も少なくないと思うんですよ。私も自宅から30分ほど歩きましたし。
そしてはりまや橋観光バスターミナルははりまや橋の近くにはない点、あらためて注意喚起しておきたいと思います。
高知龍馬空港からのバスだと最寄は北はりまや橋バス停です。運転士さんも再々アナウンスしているので。
雨の中ですがスタグルはどんどん充実しています。この日はご存知しまんとターキー、大野見七面鳥生産組合のターキー串出店がありました。これは行っとくでしょう。
ただ昼ご飯が串1本だけでは寂しいので、迷った末に別の串を追加することにしました。地鶏と生キクラゲのつくね串、確かにキクラゲが効いた食感です。もう1本頼んでも良かったかも。
この日は明治安田エキサイトマッチということで、同社高知支社の健活ブースが出ていました。推定野菜摂取レベルを図ってくれるのだそうです。食事のバランスには気を配っているつもりなのですが、結果はというと、
ご覧の通り、なかなかの出来です。濃い緑のレベルには至らないものの、そもそも目標値として高過ぎるのと、厚労省の目標となる推定野菜摂取量には達しているので、係の人からはこのレベルを引き続き維持すれば大丈夫との説明を受けました。ちょっと特異な気分になりましたが、私が何をしたわけでは全くなくて、100%カミさんの功績なんですけどね(笑)
雨で予定していた防災訓練が中止となり、通常通りウォーミングアップと両チームのメンバー発表に続いて選手入場です。キッズエスコートも復活しています。
ちなみに本日のスターティングイレブンはこちら。
今回の対戦相手ミネベアミツミFCですが、今季は大苦戦しています。この試合までに10試合がありましたが、第5節を除いて勝ちがなく、試合開始前時点では1勝2分け7敗の勝ち点5、ブリオベッカ浦安と同点最下位です。今季はJFL16チーム中必ずどこかが自動降格するだけに、是が非でも連敗を止めないといけません。
逆に、首位の高知からすれば、ここは確実に勝ち点3を取っておきたいところです。JFLのチームとしては相手が先輩ですが、目下首位、しかもJリーグ入りを目指すチームが、言っちゃなんですが残留争い中のチームをリスペクトばかりしていてはダメなのです。
試合開始。前半はミネベアミツミFCのキックオフで始まります。この時点では風もなかったので、特にサイドでの有利不利はなさそうです。
試合開始後しばらくはどちらが優勢ともつかない展開が続きます。雨が収まらない中、両チームは細かく転がすのではなく、中距離のパスでつなごうとする形で、攻守が目まぐるしく変わるというのではないものの、ボールが行ったり来たりを繰り返します。
6月に入ったためか、25分には飲水タイムが入りました。ただ細かい戦術確認ができるほどの時間もなく、1分ほどですぐさま再開です。
その後、先制したのはミネベアミツミでした。前半38分、高知のパスをインターセプトすると、すぐさま反攻に出て最後は11番杉田がゴール右隅に決めて得点します。
しかし前半終了間際、高知が反撃を決めます。44分に左からの攻撃でミネベアミツミエリア内に入り、競り合いの末に最後は10番佐々木が押し込み、同点とします。
そのまま前半は終了となり、1-1。偶発的な失点によるビハインドを高知が取り消してハーフタイムに入ります。
相変わらず結構な雨が降りますが、ハーフタイムはチーム公式チアによるPOMダンスが行われます。POMダンスって何なんだ、ポンポンを使うからなのかと思ったら、競技団体によるとはたしてその通りだそうです。
こんな雨の中でもみんな頑張っているわけで、その様子をエントリにアップするのが良いかという気も少ししたのですが、やはり控えることにしました。
過去エントリを逐一調べていないので保証はできないのですが、子どものチアの写真は、顔をぼかすか後ろ向きでもない限り、私は撮影してアップしないようにしています。何の対策もなしにアップした画像が悪用されたら、申し訳が立ちませんからね。
もっとも、こんな過疎ブログにまで素材を求める奴などいないだろうとは思うのですが、どういう検索で何が引っ掛かるか分かったものでもない時代ですし、卑劣な奴を甘く見てはいけません。卑劣な奴は、本当に卑劣なのですから。
なので、ハーフタイムのダンスについて撮影して全員の顔をぼかして、とは一瞬思ったのですが、流石に不自然ですし、世知辛くて憂鬱な気持ちにもなりますので止めております。それが子どもの晴れ舞台(雨だけど)を迎えた親御さんにとって、良いのか悪いのか分からないのですが……
とか言ってるうちに選手が再登場、今度は高知ボールで後半開始です。
ところが、開始早々の50分にミネベアミツミが速攻。左からの攻めで最後は杉田がヘッドを決めてこの試合2ゴール目、再び勝ち越します。
何とか流れを変えたい高知でしたが、自陣を固めるミネベアミツミを崩せず、なかなか前線にボールを出せません。それでも何とかシュートに持ち込む場面もありましたが、ミネベアミツミGK天本の必死のセーブに阻まれます。
後半飲水タイム時点でもスコアは1-2。今までならかなり厳しい展開です。
再開後に本日の入場者数が発表されました。
本来ならこの3倍か4倍は欲しいところ、苦しい結果ではあります。
ただ、この雨です。去年なら4ケタは考えられなかったでしょう。スタンドを見ても、屋根のないエリアは流石にがら空きなものの、スタンド席が張り出した下、雨が凌げる部分が芝生席を囲んでいる一帯に、観客がぐるりと集まっています。十分な差ではないですが、去年との違いは明らかに感じます。
それだけに、雨をおして来たサポーターの前での敗戦は何とか避けたい。ですが、時間はどんどん少なくなっていきます。
ところが、今日は流石に厳しいかと思った87分、高知はフリーキックのチャンスから猛攻を繰り返します。
そして88分、ゴールエリア左隅付近から16番上月のシュートがネットを揺らし、ついに同点!ギリギリの場面で高知が試合を振り出しに戻します。
そしてアディショナルタイムは4分。何が起きてもおかしくないだけの時間、高知は攻撃を緩めません。
すると90+1分、高知は左から攻め込んで折り返すと、途中出場の11番小林が右からシュート!これを相手が跳ね返しきれず、ボールはゴール内へ。値千金のゴールで、高知がこの試合はじめてリードを奪いました!
その後は高知がミネベアミツミの攻撃に再三割って入り、そのままフルタイム。3-2で高知が逆転勝利を手にしました!
最終スコア。コンディションも展開も厳しい試合でしたが、だから結果が出なくても仕方ないとなるか、それでも辛抱して辛抱して結果を出すかが下位と上位の差というものです。
それに、今までなら終了間際に失点する側だったのが、こんな形で逆転勝ちまでできるチームになったとは。
耐えるだけではなく、耐えて勝つことができた、やはり今年の高知は違います。
この日はNHKラジオが試合中継をしていたそうで、吉本監督の勝利監督インタビューがありました。
そしてヒーローインタビューに呼ばれたのは、もちろん11番小林。
賞品の高級外車1週間利用券。今年こそ柏島まで行けるでしょうか。遠いよ
そして天下味お食事券。タンが好みだそうです。
帰りは15時15分のシャトルバスで、ふたたびはりまや橋観光バスターミナルへ。バスを降りると、通りがかりの人に声を掛けられました。
「この雨の中、やってたんですか?」
(私)「やりました。勝ちましたよ~!」
「えぇ、すごい。これで2敗のままですねぇ」
同じ高知の知らない人どうしで、地元チームの話題が共有できる。まだ少しかも知れませんが、高知にも文化としてのサッカーができつつあると感じました。