高知大学地域協働学部土佐町いしはら実習班、2024年4月の地域実習を振り返ります。といっても春休みから新学年開始でバタバタしたので、量は少なめです。
新年度が始まりました。高知大学地域協働学部土佐町いしはら実習班も第3世代(6期生)*17人が卒業、第4世代(7期生)7人が2年間の実習期間を無事終了しました。一方で、新たに2年生になった第6世代(9期生)5人が加わり、新3年生の第5世代(8期生)6人とともに今年度の実習を行っていきます。
第1学期実習の初回授業はオリエンテーションもかねて学内で行ったので、新年度・新グループ初めての現地実習は2回目となる4月19日に行いました。午前中は3年生が2年生を連れて西石原集落をまちあるき、午後は3年生がグループ企画の準備に取り組む一方、2年生は地域の方々との初回顔合わせに臨み、いしはらについて教えていただくとともに、いしはら実習に対する地域の方々の思いを受け取りました。こちらはFacebookでの投稿が見つからないので、学部公式サイトのリンクのみご紹介します。
次の26日は学内実習の予定だったのですが、3年生による企画グループ2班のうち1班が企画用の取材や打ち合わせを行うことになり、学内組と分かれて現地実習を行いました。
以前にも投稿したかも知れませんが、地域協働学部の実習は、第2年次第1学期に個人企画立案、第2学期に企画の事業計画化、第3年次の事業計画実施と自己評価、さらに自己評価に基づく事業改善案の作成と、事業計画を地域の方々に「お渡し」するためのワークショップと報告の実施、というサイクルが基本となります。なので、今3年生が実施に向けて動いているわけです。
ただ、ネタバレは避けたいので詳しいことは言えないのですが、今年度は地域のニーズや学生の関心から、このサイクルをいわば「早回し」できそうな感じがあります。もちろん簡単なことではありませんが、幸い地域側で賛同してくださる方もでてきているので、新たなチャレンジがまずは実現することを期待しているところです。
一方で、いしはらに関わり始めたばかりの2年生には、これから知っていかないといけない基礎知識がたくさんあります。問題は、それらをどう理解して身につけてもらうか。教員からの一方的な情報伝達では学生がオーバーフローを起こしかねませんし、そもそもこの学部の主旨になじまない。とはいえ、地域についての基礎知識とは、統計データのように「現場知」とは異なるものもあるわけで、大学の中の「勉強」よりも地域に出ることに魅力を感じてこの学部に来た学生に、そのような知識の価値もまた理解した上で、それらを得ようとする姿勢を持ってもらわないといけない。
この辺、この学部がある限りついて回る課題だと思うのですが、今年度はとみに強く感じます。悩ましいところですが、それができないのがこの学部で「使えない」教員なんでしょうね。
*1:土佐町いしはらでの実習は地域協働学部3年目から実習が始まりました。なので、学部3期目の入学生がいしはら実習の第1世代になります。その後、5期生からは各学年で実習を行うようになったので、5期生が第2世代、6期生が第3世代、7期生が第4世代、8期生が第5世代で、この4月から9期生が第6世代として加わったことになります。