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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

いしはら班地域実習振り返りレポート(2024年7月号)

 

 高知大学地域協働学部土佐町いしはら実習班、2024年6月の地域実習の振り返りレポートです。

 

 

 以前からお伝えしている通り、高知大学地域協働学部での取り組みについては、学部公式ウェブサイトとFacebookアカウントでお知らせしています。

 ただ、現在ウェブサイトが長期メンテナンスで更新を中断しております。再開は今月7月下旬の予定ですので、それまでは公式Facebookをご活用ください。

 

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 そういうわけで、高知大学地域協働学部土佐町いしはら実習班が先月2024年6月に行った地域実習についても、一部は公式サイトに上がっておらず、Facebookでの投稿のみのリンクとなります。悪しからずご了承ください。

 

 さて、今月の現地実習は3回です。6月7日(金)は2, 3年合同での実習。この日は1学期内に個人企画立案を行う2年生の参考にするため、3年生に同行して企画実施に向けた取り組みを見学してもらうのが主旨でした。

 

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 翌週は基本学内での取り組みでしたが、3年生の班の1つが現地に出向くことになりました。いしはらや土佐町内での林業について、PR動画を作るための撮影を行うのが目的です。

 

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 翌週の21日(金)は再び2, 3年生全員でいしはらへ。2年生は地域理解や個人企画立案に向けて、地域内や土佐町役場での聞き取りを行いました。3年生は引き続き企画準備で、動画の撮影や地域マップについていしはらの方々に見てもらい、フィードバックを頂きました。

 

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 ちなみに、28日(金)は学内での授業で、資料作成や動画編集、企画案作りに取り組んでいます。

 

 ところで、6月というのは教員にとって(少なくとも私にとって)難しい時期です。

 今のカリキュラムでは、学生が特定の地域で実習授業に取り組むのは2年生になってから。最初のうちは地域についての基本的な知識を学んだり、地域に慣れたり、つまりは学生にとって必要なことが共通するので、教員が授業のメニューを決めて学生が「ついて来る」形になります。

 ですが、その段階が終わったら、学生が自身で取り組むべきことを見つけていかないといけません。企画立案から事業計画化、さらに実施、評価、あるいはそこまでかっちりしていないとしても、自分(たち)が主体となって動かなければならなくなるわけです。

 つまりは、それ以前の決められた行程への参加から、学生主体の行動への切り換えが必要になるわけです。そしてその切り換えが、いしはら班に関しては5月末から6月にかけて始まることになります。

 ただ、いきなり切り換えろと言われても、基本は学生にとって初めてのことです。そもそも、人間そんな簡単に変われるものではないですよね。まして実習が始まって1カ月かそこらです。もともと積極的だったり、自分で意識づけができているのでもなければ、なかなか難しい話です。

 一方で、教員の側(というか、これも私だけかもですが)にとっても、決して簡単な話ではない。何年もやっているだろと言われるかも知れませんが、学生は毎年入れ替わりますし、それぞれ個性や個別の人格というのがあります。そのような個々の学生について、同じように意識変化をもらたすことのできるマニュアルを持ち合わせてはいません。

 なので、いきおい乏しい経験を基に、いよいよになったら問答無用で身を引き、学生が教員を頼れない状況を作るなどして、変化を促さないといけない。主体性を失わせる方なら雑作もないでしょうが、ここで求められる変化はその逆です。

 それだけに、1ヶ月どころか数ヶ月、あるいはそれ以上「待つ」ことが求められるのはザラです。一方で、授業である限り成績評価は避けて通れず、必要な成果物は〆切までに提出してもらわないといけません。まして、実習科目が学外で行う「相手のある」活動である以上、その相手に対しての成果や説明責任というのものも問われるわけです。

 一方では待たねばならず、もう一方では待っていられない。そのジレンマの中で不安や焦りを感じることは日常茶飯事ですし、毎年毎年神経を擦り減らされます。あと何年もつかな

 ですが、それでも学生を見ていて「なんか変わった」と思うときはあります。それは「なんか変わった?」のときもあれば「なんか変わった!」のときもあります。きっかけだっていろいろですし、それが何だったか分からないこともあります。ただなんであれ、変化が感じられるときはあるものです。

 もちろん、そのような感じがしただけで、全てが良い方向に転ぶわけではありません。そこから一進一退を繰り返すことだってザラなことです。それに「変わった」といっても、その程度は人によってさまざまです。見る人が見れば、本当に小さな違いでしかないこともあるでしょう。

 ただ、どんな些細であっても変化は変化です。最初は小さなものであっても、少しずつでも育てていくことはできる。

 なので、そんな変化を目の当たりにしたときは嬉しいものですし、こちらもやってやろうという気になります。加えて言うなら、変化の可能性は誰にもあるだけに、多少クセのある学生でも、そう簡単に諦めたりサジを投げるわけにもいきません。もっとも、それも言うは易しですし、モノには限度もありますが……

 今年の6月も、そんな変化に気づくことができました。教員として嬉しいことです。

 と2年生の話ばかりになりましたが(苦笑)、3年生も企画実施に向けた歩みを進めています。今月から少しずつ、その成果も見えてきそうなので、楽しみにしているところです。