
高知県立文学館、まさかの企画。7月6日に始まった「創刊45周年記念 ムー展~謎と不思議に挑む夏~」に行ってきました。いいのかこれ。
高知県立文学館が7月6日(土)から「創刊45周年記念 ムー展~謎と不思議に挑む夏~」を開催しています。そうです、あの雑誌『ムー』の展示です。
文学館が「ムー展」という時点で驚いた方もいるでしょう。さらに自分で言うのもなんですが、ほかならぬ私がそんな企画に嬉々として出かけるとは想像できない方も少なくないかも知れません。オカルトを忌避して叩きそうなイメージがあるのは自覚していますし。
ただ、高知でも半世紀前の介良事件をはじめ、その手の情報や目撃談には事欠きません。
もっとも、人によっては「介良」と書いて「けら」と読むことの方が信じられないかも知れませんが。
また私自身、水曜スペシャルや木曜スペシャルで育った世代なので、ネタとして鑑賞する姿勢は持ち合わせているつもりです。疑似科学で一般市民からカネを巻き上げようとする手合いは大嫌いですし、いくらでも痛い目に遭えと思うのですが、それはまた別の話。
とはいえ、まさか高知で見るとは想像だにしなかった企画展。行けるうちに行っておこうと思い、開始2日目に出かけてきました。

午前中で既に危険を感じる暑さの中、何とか文学館到着。入場口もいろいろ盛っています。いいのかそれで

エントランスにはムーのロゴであるモアイ像が置かれていました。言われて気づいたのですが、右目に眼帯をしているんですね。厨二病(not中二病)という言葉が拡がるはるか昔からのことです。



企画展会場に上がる階段には、さまざまな警句が記されています。『ノストラダムスの大予言』には私も子ども心に衝撃を受けたものですが、気がつけば1999年どころか20世紀より後に生まれた学生を相手にするようになりました。
ちなみに、最後に出てくる言葉は寺田寅彦によるもの。この辺は文学館の面目躍如です。

企画展に際しての館長ご挨拶。なんともモノは言いようだと思うのですが、実際さまざまな伝承や怪奇・超常現象の話を耳にして、「あってもおかしくないか高知だし」と思うのは確かです。
ちなみに東白川村がいきなり出てきますが、ノーヒントで分かった方は大丈夫かおそらく通でしょう。ツチノコ捜索イベントを毎年行う等々、ツチノコで村おこしを行っている村です。
www.vill.higashishirakawa.gifu.jp

ムーの基礎知識、とのことです。この通りだとすると、ムー民は知らないだけで結構いるんでしょうね。ほら、あなたのそばにも……

『ムー』三上編集長のデスクと名言集。編集長にかかると、土佐の高知も謎と怪奇と不思議の舞台と化します。かからなくてもそうか

企画展の入口には「情報との向き合い方」として5箇条が示されています。
意外にも至極真っ当なことを言っています。

ここからが企画展。撮影はOKだそうです。
……が、中の写真をアップしてしまうとネタバレになるので、面白くもなければ最悪文学館の営業妨害になりかねないので、ここでは控えさせていただきます。って言うと、ひょっとして実際は見に行っていないんじゃないかと思われるかも知れませんが、本当のところはどうなのかは、それこそ皆様の想像力にお任せしましょう。
高知県立文学館の『ムー展』は9月16日まで開催中。よさこい祭りの期間中に訪れることもできます。
一般参加型の展示解説企画もあるそうなので、我こそはという方は止めません。
