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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

開幕直後にラスボス降臨:オイシックス対東北楽天@ハードオフ(2024.3.24.)(3/25一部修正)

 

 今季(2024年シーズン)からファームに2球団が加わったので、それぞれのホームゲームを観に行くことにしました。まずは、オイシックス新潟アルビレックスBC(ベースボール・クラブ)の主催試合、東北楽天ゴールデンイーグルス戦です。

 

 

 2004年のいわゆる「球界再編」に伴い、NPB二軍はイースタン・リーグが7球団、ウエスタン・リーグが5球団という歪な状況が20年近く(ってもうそんなになるのか!)続いていました。

 その解消のため、NPBが新規参入球団を募ったところ、イースタンに「オイシックス新潟アルビレックスBC」、ウエスタンに「くふうハヤテベンチャーズ静岡」の参入が決定。今季2024年シーズンから公式戦に参戦しています。

 今回観戦したのは、オイシックス新潟アルビレックスBCのホームゲームです。オイシックス新潟アルビレックスBCは、長いのでここからは「アルビ」としますが、独立リーグBCリーグの創設とともに誕生した球団で、球団運営のノウハウは豊富。それが二軍とはいえNPBでどこまで通用するか、独立リーグウォッチャーとしても気になるところです。

 


 球場に入るとチアチームとマスコットのアルファくんがお出迎え。鳥のキャラクターというとお腹がふっくらしたイメージがあるのですが(つば九郎とか初代ハトマー君とか)、アルファくんはだいぶちがって、しゅっとしてはります。

 

 

 試合前から気になっていたのがスタジアムグルメです。ご覧の通り新潟県が誇るグルメが集結!これは迷います。

 

 

 さんざ考えた末に、フライグルメ3点盛りにしました。しかし、アメリカンドッグを食べるのっていつ以来のことか。ってか、何がどうアメリカンなのか。

 


 本日のスタメン。高山が気になる阪神ファン、園部が気になるオリックスファンにとっては朗報でしょう。他方、高知から来た分には島村太一が気になるのですが、残念ながらベンチを外れているようです。

 

 さて、先週イースタン・リーグ公式戦の開幕を迎えたアルビ、経営的にもスタートダッシュを決めるべく、この日はイベントが充実しています。

 

www.niigata-albirex-bc.jp

 

 来場者にお菓子プレゼントとありましたが、なんと応援バットまでついてきました。

 そして、この日は国家独唱と始球式に大物ゲストが登場!新潟と言えばこの人、小林幸子さんです!

 

 

 ……なのに写真を撮るのに失敗してごめんなさいorz

 この日はセットは組んでなかったのですが、背番号無限大というところでラスボス感を打ち出しています。

 ただだからって、「新潟が生んだラスボス!」ってアナウンスはどうかと思いました。

 あ、ちなみに当たり前ですけど、唄は本当に良かったです。これだけ聞かせる君が代を聞いたのはいつ以来のことか。

 

 

 続いては始球式。「千本桜」の流れる中で登場です。

 

 

 なんたってボスですから、チアを引き連れての登板です。

 

 

 少し手前からの登板でしたが(マウンドに立ったことのある野球未経験者なら分かると思いますが、マウンドからホームの18.44mって、ホント遠く感じるんですよ……)、きっちりノーバウンド投球でした。

 

 

 投球後は捕手片山に一礼。

 

 

 そして来場者一同の拍手に送られて退場です。出番としては多くはなかったとはいえ、というかむしろなればこそ、地元の大スター、エンターテイナーとしての貫禄を見た気がします。いや、ラスボスですわホント。

 

 

 それでは試合です。アルビ先発はアンダースロー下川(名前が間違っていたので修正しました。大変失礼いたしました)。

 

 

 対するイーグルスは期待のドラフト1位ルーキー古謝。両先発とも危なげない投球を見せ、序盤をゼロ行進で進めていきます。

 

 

 攻め手に欠ける展開が続く中、5回表に試合が動きます。イーグルスは内野安打と死球から送りバントで1死2, 3塁の場面を作ると、8番安田が二遊間をゴロできれいに破り、2点を先制します。対するアルビもその裏に2死1, 2塁としたものの、後が続かず、0-2で試合は折り返しとなります。

 

 

 6回が両チーム無得点となると、7回にアルビはクオリティスタートの片山を下げます。代わって登板の伊禮は下位打線を3人できっちり抑え、流れを引き寄せようとします。

 

 

 その裏、アルビのラッキー7。アルビは疲れの見え始めた古謝を相手に、先頭打者が四球を選ぶと、ヒットと四球で2死満塁の絶好機を得ます。しかし直後の打者が無念のセカンドフライ。反撃はなりませんでした。

 

 

 8回表、アルビは3番手に飯田を送ります。飯田は1死から中島をボテボテのショートゴロに斬って取りますが、ショートが打球を待って取る間に走者が快走、送球が間に合いません(記録はヒット3/25修正:速報がショート悪送球に修正されました)。すると、イーグルスがこれを足掛かりに攻勢に出ます。

 

 

 堀内が歩くと4番平良が3塁ベース上を跳ぶゴロを放ち、これがタイムリー2塁打となって1点を追加。

 

 

 さらに5番永田が放ったサードゴロは3塁走者を刺せるものではなく、ボールが1塁に送られる間に1点が加わります。

 

 

 そして6番入江が二遊間を破り、ダメ押しの1点がイーグルスに入ります。

 

 

 これを見てアルビは飯田を降板、代わった前川が後続を断ちますが、この時点で5点ビハインドとなってしまいました。

 

 

 一方のイーグルスは8回に吉川、9回に日當とつないでアルビの攻撃を抑えにかかります。対するアルビは9回に先頭打者が歩いたものの、後が続かずゲームセット。

 

 

 最終スコア。スタジアムDJの言葉の通り、あと一本出ていれば結果はだいぶ変わったでしょう。ただアルビにとって、NPBでその一本を打てるようになれるかなれないか、違いは大きいのかも知れません。まさに微差は大差。

 

 

 ちなみに、この日の観客数は2597人。帰りはシャトルバスが出ていました。今季も独立リーグにとどまる身としては、スタジアムやグルメも含め、いいなぁ、うらやましいなぁという思いです。