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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

卒業していく皆さんへ、教員のひとりから(2023年度版)

 

 ご卒業おめでとうございます。今年度は祝賀会も開催できるので、主だった皆さんとはそちらでお会いできると思いますが、ここでも簡単にだけ。

 

 

 新型コロナウイルス感染症パンデミックの長く続いた影響を経て、今年度は5年ぶりに卒業式と祝賀会の両方が開催できるようになりました。

 そのため、高知大学地域協働学部の卒業生、地域協働学専攻の修了生の皆さんとは、祝賀会でお会いできるでしょうし、楽しみにしています。

 なので、わざわざここで言うこともないと言えばないのですが、これからも卒業生と修了生から卒業式・祝賀会が奪われないことを期待しつつ、今年度で打ち止めのつもりで、このエントリを書いています。

 ちなみに過年度のエントリは、下記リンク先の通りです。

 

www.3710920.com

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 祝賀会では華やかな祝いの言葉が相次ぐことでしょう。そういう会です。

 ただ、ここはそういう場ではないので、ぶっちゃけて言うと、卒業生・修了生の皆さんに願うのは、

 

活躍なんてしなくていいから、どうかずっと元気でいてくれと。

 

 教育機関であり、しかも卒業生・修了生の大多数が仕事に就く以上、彼ら彼女らが「社会の様々な場面で活躍」することを内外の人々が期待するのは当然です。そりゃその方が絶対良いに決まっています。

 ただ、どれだけ活躍、成功できたとしても、それが本人にとって重い代償を伴うものであったら意味がない。

 何より、増していく世界の不安定さや不確実さ、混乱に巻き込まれ、翻弄されたあげく、潰されてしまうことはあってほしくないのです。その方が、少なくとも私からすれば、ちょっとやそっとの活躍や成功よりも、余程願うところです。

 学生生活で、皆さんが「生きる力」を身につけるのにどれだけ貢献できたか、と言われると、心許無い限りです。パンデミックがあったにしても、申し訳なくすらあります。

 ですがそれでも、私は皆さんが目の前の世の中に合わせてちやほやしてもらえることではなく、世の中がどうなろうと生きていけることを望んで、日々取り組んできたつもりはあります。

 だから、皆さんには、とにかく元気で生き抜いてほしいと思っています。生き抜いて、この先、私が見ることのない世界を、明るく楽しく生きてほしいと願っています(ってだいぶ先になるでしょうが。なると良いなぁ。なるんじゃないかな)。

 あらためまして、卒業生、修了生の皆さん、おめでとうございます。こんな世界ですが、それでも皆さんの前途には幸あれ。